March 14 2023, No.834
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2022」(3) ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト -------------------------------------------------------------------------- ▽フロム・エディター ------------------------------------------------------------------ NLW □ NLW No.834です。 「おぼえがき:ビートルウィーク2022」の第3回を書きました。 毎度毎度のことですが、今回もなかなか話が前に進んでおりません(やっぱり無 駄に長い……)。 「ディス・ガール」という、ちょうどビートルウィークにあわせて上演された ミュージカル・プレイ(演劇)を観に行った体験を書いてるんだけど、今回は ショウが始まるところでストップ、筆を置きました。 いや、もったいぶっているわけではなくて、ショウの中身についてはあんまり書 くことがない(というか詳しく書けるほど憶えていない)ものの、ショウの途中 &終わった後にセットでやって来るエピソードがとっても長くなりそうなので、 続きは次号に。今回はここまでにしちょきます。 ビートルウィークのレポートのはずなのに、いつになったらビートルウィークに たどり着くことができるのか……と自分でもだんだん不安になってきております が、明けない夜はない、終わらない冬はない、失敗のない成功はない、というま すます不安になりそうなフレーズを糧に、もうちょっとねばってみようと思いま す。なんのこっちゃ。 ● ● ● 「おぼえがき:ビートルウィーク2022」は去年のお話ですが、今年のビートル ウィーク観賞ツアー「スカウスハウス・ツアー2023」の参加者を募集中です。 https://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2023.html 「スカウスハウス・ツアー」は、8月にリヴァプールで開催される「インターナ ショナル・ビートルウィーク2023」の鑑賞パッケージです。 聖地・リヴァプールで、世界中からビートルズ・ファンやトリビュート・バンド が集まって開催される、地球規模のビートルズ・フェスティヴァル。今年は日本 から4バンドをエントリーしていて、スカウスハウスとしてもとびきり忙しい、 でも愉しいフェスティヴァルになりそうです。たくさんのかたにご参加いただけ るとうれしいです! ● ● ● 今週は、WBC準々決勝(侍ジャパン~!)、LFC対レアル・マドリーのCLラウンド 16セカンド・レグ(大逆転だ~!)、確定申告(明日提出期限だ~!)などなど、 ビッグイベントが目白押し。これを書いている今もなんだか落ち着きません。そ わそわ。なので、ちょっと早いけれどこのへんで。 あ、そうそう、もともと義務でも強制でもなかったマスクが任意着用になるとい うヘンテコな国民的イベントも昨日から始まったようですね。「そうなのか、ど れどれ」と街に出てみたものの、昨日も今日も、これまでとまったく変わった様 子はありませんでした。みんな、知らないのかにゃ? ● ● ● 「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2022」 の写真を紹介しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo834.html --- Kaz(14/03/2023) -------------------------------------------------------------------------- ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2022」(3) ------------------------------------------------------------------ NLW □ 「おぼえがき:ビートルウィーク2022」 / Kaz ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo834.html ≫ <8月23日(火)> マシュー・ストリートから、ホープ・ストリートへダッシュ。必死で走って、14 時ちょうどにホープ・ストリート・シアターに着いた。これから「ディス・ガー ル」というシンシア・レノンが主役の映画を観るのだ。もう始まっちゃってるか もと思ったが、エントランスにいる人たちにあわてる様子はまるでない。はあは あ息を切らせて近づくと、 「ディス・ガールを観に来たの? ごめんなさいね、30分遅れてスタートするわ」 と言われた。 「よかったらそっちでドリンクでも」 とも。 指さされた方に目をやると、おお、なんだかいい感じのバーが。吸い寄せられる ようにドアをくぐる。窓からの光で店内は明るく、バーカウンターにテーブル席 もたくさん。人もたくさん。アート作品もたくさん飾ってある。このカラフルな バーの名前はリヴァプール・アーツ・バーというらしい。シアターと同じ建物の 中にこんな洒落た店があるのがさすがホープ・ストリートである。 噴き出す汗をぬぐいながらカウンター席に座って、バーマンにビールのおすすめ を訊く。 「カムデン美味しいよ。ちょっと味見してみる? はいどうぞ」 「わお、美味しいね。これちょうだい」 カムデン・タウン・ブリュワリーと書いてあるので、ロンドンの地ビールなのだ ろう。1キロの全力ダッシュをしたあとに飲むには最高のラガービールだった。 ハーフ・パイントで2.5ポンド(400円くらい)。 ● ● ● 汗も気分も落ち着いたころ、「ショウが始まりますよ~」との呼び込みがあり、 シアターのエントランスへ。デジタルチケットを提示しながらドアの横にある黒 板に目をやると、そこにはこんな書き込みが。 TONIGHT'S SHOW This Girl (The Cynthia Lennon Story) TICKETS £15.00 INTERVAL 20 Mins ん? インターバル? てことは……。 そしてシアターに足を踏み入れて、自分が大きな間違いをしていたことを確信す る。ステージはフラットで、いくつもの大きなボックスが並んでいる。ステージ を見下ろすように急角度でせり上がる客席は一列10席ほど。それが12列か13列 くらいの階段になっている。最上部には照明の設備……。 そうだよな、と思う。今から始まるのは映画ではなくて、演劇なのだ。だからイ ンターバルがあるわけで、てことはどんなに短くても2時間では終わらないだろ う。ちょっとツラいなあ……。 ● ● ● この「ディス・ガール」は、昨日が初日で(夜1公演)、今日が2日目(昼夜公 演)、そのあと30日まで続けて上演される。僕がチケットを予約するときに今日 の公演(そのときは上映だと思ってたわけだけど)を選んだのは、ちょうどこの 日、8月23日がジョンとシンシアの結婚記念日だからだ。1962年だから、ちょ うどぴったり60年である。マシュー・ストリートからホープ・ストリートに走っ た際に、まさにその場所、ジョンとシンシアが結婚式を挙げた元登記所の前を 通ったのだけど、何しろ急いでいたから感慨に耽る隙なんてぜんぜんなかった。 このショウが終わったら帰りに寄ってみよう。 開演の時間が近づく。客席の入り具合は、7割から8割といった感じだ。年齢層 は高め。女性が多い。平日の昼間で、こんなマニアックなテーマの演劇にこれだ けの人が集まるなんてと感心する一方で、いや、決してマニアックではないのか も、と考え直す。ここはリヴァプールなのだ。きっとこの客席には、ジョンやシ ンシアと同じ空気を吸っていた人もいるはずだ。それどころか、実際に交流の あった人だっているかもしれない。そんな人たちと一緒に、これからシンシア・ レノンの半生を辿るのだ。なんだか楽しみになってきた。 開演ぎりぎりに、長身の男性が入って来て、僕の列の5席くらい向うに座った。 70歳代、いや、80歳代かも。ステッキをついている。ハンチング帽にスカーフ、 茶色のベスト。ルックスも振る舞いもとってもイナセで、芸術家風である。僕に は誰だかわからないけれど、60年代のリヴァプールのアートシーンで活躍した人 かもしれないな、と思った。 ショウが、始まった。 (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo834.html ≫ -------------------------------------------------------------------------- ▽スカウスハウス・ニュース ------------------------------------------------------------------ NLW □ *** Beatleweek 2023 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ****** 今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」 観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2023』の参加者を募集中です。 聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イ ンターナショナル・ビートルウィーク」。今年・2023年は、おなじみの「ビート ルズ・コンヴェンション」やアデルフィでのオールナイト・パーティー、フィ ルハーモニック・ホールでのハイ・クォリティなコンサートやすっかり名物と なった「ルーフトップ・コンサート」、さらに昨年に続いてマージー河畔のヨッ ト・クラブでもイヴェントが開催されるほか、ホープ・ストリートやヨーコ・レ ノン・センターでの新企画も登場。輪をかけて盛りだくさんの内容になっていま す。 もちろんスカウス・ハウスのオプショナル企画も充実。各種ビートルズ・ツ アーに、マージー・フェリー乗船、ウェルカム&フェアウェルパーティーなど でリヴァプールとフェスティヴァルを満喫していただきます。 初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いし ましょう! http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2023.html *** スカウスハウス通販:英国盤レコード ****** スカウスハウス通販「英国盤レコード」では、昨夏リヴァプールで買い付けてき たアイテムを、「2022新入荷」というコーナーで紹介しています。少数精鋭とい うか、貴重盤と珍盤が目立つラインナッ プとなりました。リヴァプールならでは、なものもいくつかあり。 オーダーをいただけるとうれしいです。 http://scousehouse.net/shop/records2022.html *** 現地ビートルズ・ツアー ****** スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートし ています。リヴァプールでは、22年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ &名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー (Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も 承ります。 ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好 評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** PLAY AT THE CAVERN! ****** スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。 ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを ご覧ください。 ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演 奏する」という夢をぜひかなえてください! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** スカウスハウス通販:シルバー・アクセサリー ****** スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」のアイテムは、すべてスカウス ハウス・オリジナルです。いちばんのおすすめは「Lennon-NYペンダント」が入 荷しています。ジョン・レノンがニューヨーク時代に愛用していたペンダントを イメージしたアクセサリー。チェーンの太さ&長さはお選びいただけます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは 英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 -------------------------------------------------------------------------- ▼今週のフォト ------------------------------------------------------------------ NLW □ 「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2022」 の写真を紹介しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo834.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第834号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2023 Scouse House |