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March 28 2023, No.835
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(25)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.835です。
今号では、「おぼえがき:ビートルウィーク2019」をお届けします。さっき書き
ました。
えーと、ここのところ連載している「おぼえがき:ビートルウィーク2022」で
はないですよ。「おぼえがき:ビートルウィーク2019」です。
ちょっと気分を替えて、2022ではなくて2019に戻ってみることにしま……てい
うか、そう、そうなんですよ、「おぼえがき:ビートルウィーク2019」って、ま
だ途中だったんですよね。あ、いま、「まだ終わってへんかったんかい!」とい
うツッコミが聴こえてきました。はい、ごめんなさい。

調べてみると、「おぼえがき:ビートルウィーク2019」の第1回はNLW No.735
( http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo735.html )、2020年2月18日
発行です(今号がNLW No.835だから、ちょうど100号前!)。いちばん新しいの
が第24回で、2021年6月7日発行(てことは2年近くもほったらかし……)の
NLW No.790( http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo790.html )に掲載
されています。スカウスハウス・ツアーの最終日の朝、ロンドンへ移動する
ヴァージン・トレインに乗ったところまで書いてありますね。ここまで来てるん
だったらあともうひと息、この日のロンドンでのビートルズ・ツアー(with BB
キャッツ)と、夜のキャヴァーンでのフィナーレ・コンサートのことを書けば、
「おぼえがき:ビートルウィーク2019」はめでたく完成、完結となります。

というわけで、書いてみました。長い長いブランクを経ての、第25回、です。
書いてみたのですが、1回分では書ききれず、第26回に続きます。なんかエン
ドレスやな……。

● ● ●

今年・2023年のビートルウィークの話を。
スカウスハウスで日本代表4バンドをエントリーしているのですが、そのうちの
1バンド、#4 Dreamが、ビートルウィークのオフィシャル・サイトに登場です!
https://www.internationalbeatleweek.com/bands/

オンラインで開催された2020年のビートルウィークにも出場していますが、今
回はついにリアルで、リヴァプールで演奏する#4 Dream。演奏力も素晴らしいけ
れど人柄力もこのバンドの魅力なんですよね。メンバー5人の人柄の好さ(良さ・
善さ)がストレートにサウンドに反映されている、僕の大好きなバンドです。

あとの3バンドがオフィシャル・サイトに登場するのももう間もなくかと思い
ます。お楽しみに。
(#4 Dreamの紹介文の中に、もうひとつのバンド名も出ちゃってますが。にゃ
は)

● ● ●

今年のビートルウィーク観賞ツアー「スカウスハウス・ツアー2023」の参加者を
募集中です。
 https://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2023.html

「スカウスハウス・ツアー」は、8月にリヴァプールで開催される「インターナ
ショナル・ビートルウィーク2023」の鑑賞パッケージです。
聖地・リヴァプールで、世界中からビートルズ・ファンやトリビュート・バンド
が集まって開催される、地球規模のビートルズ・フェスティヴァル。今年は日本
から4バンドをエントリーしていて、スカウスハウスとしてもとびきり忙しい、
でも愉しいフェスティヴァルになりそうです。たくさんのかたにご参加いただけ
るとうれしいです!

● ● ●

「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2019」
の写真を紹介しています。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo835.html

                        --- Kaz(28/03/2023)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(25)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo835.html ≫

<8月27日(火)>

午後1時、ロンドン・ユーストン駅。列車は定刻に到着。現地ガイドのAさんと
合流して、2グループに分かれてビートルズ・ツアーに出発。夜にヒースローか
らの出国を控えるダウン・ビート組はAさんに任せて(まずパディントン駅に
行って全員の荷物を預けてからツアー出発。ツアー後、同駅で荷物をピックアッ
プしてそのままヒースロー・エキスプレスに乗車、という段取り)、僕はBB
キャッツ組を担当。ツアーのあとは夕方5時の列車でメンバー4人をリヴァプー
ルに連れて帰るというミッションになっている。

ダウン・ビート組は合計14名という大所帯だが、こっちはBBキャッツ4名に
一般のお客さん2名、合計6名の小グループである。小回りが利く、ちょうどい
いサイズ。
まず向かったのは、大英図書館。ユーストン駅から徒歩5、6分という近さ。先
週下見をしたビートルズのコーナーへ案内。Help!やYesterday、Ticket To
Ride、A Hard Day's Night、Michelle。ジョンとポールの手書きの歌詞を見るこ
とができる。ツアーでここを案内するのは初めてで、ちょっと地味なのではとい
う心配はあったのだが、思った以上に喜んでもらえた。僕も嬉しかった。

そのあとは15分くらい歩いてラッセル・スクエアへ。ここはもちろんプレジデ
ント・ホテルだ。ビートルズがデビューの頃に滞在していたホテルで、当時新
築だったホテルの前の道を歩く4人の姿を捉えたデゾ・ホフマン撮影のショッ
トはあまりにも有名である。この写真は2013年リリースの「On Air - Live at
The BBC Volume 2」のカヴァーにも使われているので、BBC音源を主力レパート
リーとする(そしてバンド名の由来でもある)BBキャッツを、ぜひここに連れて
来たいと思っていたのだ。もちろん4人とも喜んでくれた。

しかし人間の記憶とはあてにならないもので、さあいざ記念撮影、となったと
き、4人の並び順に確信が持てない。んーと、たしかジョンが左端でその横は
リンゴだっけ? えーわかんないーどうだっけ?? ……結局、「細かいことは
気にしなくていっか」ということになり、左からジョン、リンゴ、ポール、
ジョージの並びで撮影。あとで確認すると、正解はジョン、リンゴ、ジョージ、
ポールだった……うーんちょっと惜しかった。

14時15分。地下鉄ラッセル・スクエア駅からピカデリー・ラインのサウスバウ
ンド(南行き)に乗る。目指すはセント・ジョンズ・ウッド。あのアビー・
ロードやポールの家があるところだ。5つ目のグリーン・パークで下車、ジュ
ビリー・ラインのノースバウンド(北行き)に乗り換えようとしたところで、思
わぬアクシデント。ジュビリー・ラインがストップしている。まあロンドンでは
よくあることなので、次善の策を練る。いや、練るまでもない。グリーン・パー
クで地上に出て、タクシーに乗るのだ。これしかない。

ロンドン・キャブは定員5名なので、2台に分乗する。道路は少々混んでいて、
3時過ぎにポールの家があるキャヴェンディッシュ・アヴェニューに到着した。
ポールの家の前で記念撮影をして、アビー・ロードへ。気持ちのいい青空の下を
のんびり歩いて10分ほどである。

アビー・ロードの横断歩道はロンドンでも指折りの観光スポットで、いつ行って
も観光客の姿がある。横断歩道を渡る写真を撮るのに長い列ができていることも
珍しくない。おまけにここは車の通行がひっきりなしで、渡るタイミングがなか
なか難しい。自分たちの前や後ろに車がどどーんと写り込んじゃうと写真が台無
しになってしまうので、ドライヴァーのみなさんにはさっさと通過してほしい
のだが、ドライヴァーとしては歩行者優先の意識があるので横断歩道の手前で止
まって通行を促すことになる。中には「はよう渡らんかい!」とクラクション
を鳴らす攻撃的な車もあったりする。もうちょっといい条件でとは思っても、
後ろで順番を待っている人たちからのプレッシャーもあるので、選り好みするに
も限界が。結果、不本意ながら横断歩道に足を踏み出し、両側から車に囲まれた
ナサケナイ記念写真に……なんてことも少なくない。撮影するほうだってたいへ
んだ。いいアングルでと思えばどうしたって車道に出ることになるので、背後か
ら車が来ないタイミングを見計らってパッと飛び出さないといけない。もたもた
してると跳ねられるかも、というスリル満点、まさに命がけの撮影なのである。

というわけで、あのビートルズの『アビー・ロード』のような、澄み切った青空
とがらんとした道路をバックに悠然と横断歩道を渡る、なあんてカッコいい写真
を撮るのは、はっきり言って至難の技なのである。もしあなたが、雨天曇天の多
いロンドンで天候に恵まれ、ドライヴァーやほかの観光客からの顰蹙も買わず、
死者も負傷者も出すことなくあのアルバムのような完璧な写真を撮れたとしたら、
もうそれは超ラッキー、僥倖と言ってもいいくらいである。

……と、思いっきりエクスキューズの上塗りをしておいてから書くのも気が引け
るのだけど、僕が撮ったBBキャッツのアビーロード横断写真は、ほぼ完璧。こ
れ以上はオレ絶対ムリじゃけんね、と言い切れるクォリティであった。シャッ
ターボタンを押したのは1度きりだったから、これはもうほとんど奇跡。観光客
も少なかったし、たまたま車の往来も多くなかった。天気もバッチリ。遠くに赤
いロンドンバスが写ってるのもいい感じじゃないの。何もかもが僕らに味方をし
てくれたみたい。どにゃ~、である。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo835.html ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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***  Beatleweek 2023 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ******

今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」
観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2023』の参加者を募集中です。
聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イ
ンターナショナル・ビートルウィーク」。今年・2023年は、おなじみの「ビート
ルズ・コンヴェンション」やアデルフィでのオールナイト・パーティー、フィ
ルハーモニック・ホールでのハイ・クォリティなコンサートやすっかり名物と
なった「ルーフトップ・コンサート」、さらに昨年に続いてマージー河畔のヨッ
ト・クラブでもイヴェントが開催されるほか、ホープ・ストリートやヨーコ・レ
ノン・センターでの新企画も登場。輪をかけて盛りだくさんの内容になっていま
す。
もちろんスカウス・ハウスのオプショナル企画も充実。各種ビートルズ・ツ
アーに、マージー・フェリー乗船、ウェルカム&フェアウェルパーティーなど
でリヴァプールとフェスティヴァルを満喫していただきます。

初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いし
ましょう!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2023.html 


***  スカウスハウス通販:英国盤レコード ******

スカウスハウス通販「英国盤レコード」では、昨夏リヴァプールで買い付けてき
たアイテムを、「2022新入荷」というコーナーで紹介しています。少数精鋭とい
うか、貴重盤と珍盤が目立つラインナッ
プとなりました。リヴァプールならでは、なものもいくつかあり。
オーダーをいただけるとうれしいです。
 http://scousehouse.net/shop/records2022.html 


*** 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートし
ています。リヴァプールでは、22年目となった「リヴァプール・ビートルズ・
ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ
&名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も
承ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好
評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア
レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを
ご覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演
奏する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** スカウスハウス通販:シルバー・アクセサリー ******

スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」のアイテムは、すべてスカウス
ハウス・オリジナルです。いちばんのおすすめは「Lennon-NYペンダント」が入
荷しています。ジョン・レノンがニューヨーク時代に愛用していたペンダントを
イメージしたアクセサリー。チェーンの太さ&長さはお選びいただけます。
現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を
プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです!
 https://scousehouse.net/shop/silver.html 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2019」
の写真を紹介しています。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo835.html 


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