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October 17 2023, No.848
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー:ジョン・レノンがかつて暮らした家での生活とは
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.848です。
ビートルウィークが終わって、地元の秋祭りも無事に終わって(4年ぶりのだん
じりと獅子舞、気持ちよかった~)、しばらくぼーっとしていたいところなので
すが、来月の神戸マラソンに向けての走り込み……のための脚づくりに取り掛
かっています。走り込みをする前段階ですね。42.195キロを完走するにはある程
度ハードな練習を積まなければならず、そのハードな練習をするにはまずそれに
耐えられる脚力をつけなければ……ということで、キロ7分とかのスロウペース
(実感としてはキロ6分くらいなんだけど)で6キロとか走ってるんですが、そ
れが結構キツくて……悲しいことにもう完全に初心者状態。完走できる自信ほぼ
ゼロ。本番まであと1ヶ月なんだけど……なんとか間に合わさないとです。

なんて焦っているところにさらに追い討ちをかけるように、リヴァプールから
「ビートルウィーク2024 プログラム完成!」の連絡が。
例年よりずいぶん早いような気がしますが、もうできちゃったみたいです。来年
のビートルウィークのプログラム。10月30日に一般にリリースとなります。
僕は一足早く全貌を確認させてもらったのですが、いやあ、いいですよ、来年の
ビートルウィーク。実にフレッシュというか、初めて登場の企画がいくつもあっ
て、盛り上がりそうです。例えばですね……なんてフライングで発表するわけに
は行かないので、来月のNLWでお知らせしますね。鑑賞パッケージの「スカウス
ハウス・ツアー」も早いとこ準備しなくちゃです。
あ、前回だか前々回のこの欄で、「来年のビートルウィークのイヴェント企画、
僕もいくつか案を出しました」みたいなことを書いたと思いますが、3つ考えた
のが3つともボツでした。しょんぼり……。

● ● ●

「エコーのエコー」コーナーで、「リヴァプール・エコー」に掲載されたコリン・
ホールさんのインタビュー記事を翻訳して紹介します。
コリンさんは、ジョンの家「メンディップス」で長らく管理人を務めたかたで、
この20年で「ナショナル・トラスト」のツアーに参加されたことがある人は
きっとご存知のはず。親しいわけではないけど僕も機会があるごとにちょこちょ
こと。インテリっぽくて生真面目で気難しそうな人ではあるんだけど、意外に、
と言っては失礼ながら、サービス精神もユーモアのセンスもちゃあんとお持ちな
のでした。まあ、ツアーでの説明がうんざりするほど長いのにはいつも閉口だっ
たケド……にゃは。

コリンさん、今年5月でメンディップス管理人の仕事はリタイアされたそうです
けど、ますます意気軒昂。これからは作家としてリヴァプールのビートルズ・
シーンで活躍されることでしょう。楽しみにしたいと思います。

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「今週のフォト」は、日本代表4バンドの写真を。前回(NLW No.846)ではそれ
ぞれのファースト・ギグを掲載したので、今回はセカンド・ギグの写真をどうぞ。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo848.html 

                        --- Kaz(17/10/2023)


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▼エコーのエコー:ジョン・レノンがかつて暮らした家での生活とは
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9月24日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を翻訳して紹介します。

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ジョン・レノンがかつて暮らした家での生活とは

 ジェス・モリニュー(ノスタルジア・レポーター)
 2023年9月24日・リヴァプール・エコー

ザ・ビートルズのレガシーやファッシネーションは今もこの街で継続中だ。しか
し有名になる前のファブ・フォーのメンバーが毎日踏んだ同じ場所を歩くという
のはどんなものなのか、知っている人間はあまり多くはいない。

故ジョン・レノンは、ウールトンにある「メンディップス」で、1945年から
1963年まで生活した。そこはザ・ビートルズがスターダムに登る前、彼の最初
期の作品が書かれた場所であり、育ての親であるミミおばさんと暮らした家であ
る。ジョン・レノンの未亡人ヨーコ・オノは2002年3月、取り壊しや不動産投
機から守るためにこの家を購入。そのままナショナル・トラストに寄付したこと
でビートルズやジョンのファンが見学することができるようになった。
ポール・マッカートニーが少年時代を送った「20フォースリン・ロード」の家
もまた、「ザ・ビートルズ誕生の場所」としてナショナル・トラストにより所有・
管理されている。

ザ・ビートルズ史において歴史的な役割を果たしたこの2つの家には、毎年世界
中から何千人ものツーリストが訪れているが、ここに住んだことがあると言える
人はそう多くはない。

現在74歳のコリン・ホールは2004年、「ほんのたまたま」見つけた求人に応募
し、その結果、メンローヴ・アヴェニューにあるレノンが少年時代を過ごした家
の管理人となった。ウールトンで育ったコリンは、ザ・ビートルズの「すべての
レコードを買った」ファンでもあった。以来、彼は世界中からこの家にやって来
る人々を歓迎し続けてきた。およそ20年間にわたって。

「リヴァプール・エコー」の「ハウ・イット・ユースト・トゥ・ビー」シリーズ
の一環として、今年5月にこの職からリタイアしたコリンに登場願って、メン
ディップスの歴史や自身が敬愛するミュージシャンの家に住むのはどんな感じが
するかなどを語ってもらった。

「あの60年代、私はティーンエイジャーだったからね、このエリアで成長した
若者たちってことでザ・ビートルズに興味を持って、それが始まりかな」
「マージービート、マージー・サウンド、それからもちろんそれを世界中に拡げ
たザ・ビートルズ。もう夢中になったよね。音楽のレヴォリューションがこの街
で起きて、それが全国規模になって、さらに世界にまで拡散して行ったんだから。
その中で呼吸を、生活をしていたんだよ、まだほんの子供だった時分にね」

「もしあなたの家に毎日毎日誰かがやって来るとしたら、どう? ちょっときれ
いにしようとかいい感じを持ってもらおうとか思うよね。だからそういう毎日
だったよ。そればかりじゃなくて、私にはいくらかの知識も必要だ。この家で
18年間暮らした少年ジョン・レノンについてのね」
「そうなると、彼が育った頃のリヴァプールがどうだったかも知っておかなく
ちゃってことになる。50年代、60年代のね。ザ・ビートルズ関係だけじゃなく
て、全体像として」

「最初の9年か10年は私はこの家に住んでいた。奥のベッドルームで暮らした
んだ。普通に家を持ってそこで生活するような暮らしではあったかな。ただ私の
場合は訪ねて来る人に毎日この家を見せて説明までしてたわけだけど」
「もちろん私は理解していたよ。この家は私のための家ではない。ここはジョン
の家であり、彼が一緒に生活していたミミおばさんやジョージおじさんの家だ。
ジョンはシンシアや赤ん坊のジュリアンとこの家で過ごした時もある。ポールと
もここで会ってたし、クォリーメンだって」

「ほんとうにエキサイティングだったよ。毎晩ジョンの家で眠りについて、朝起
きたら彼が朝ごはんを食べた部屋で朝食だなんてね。ゾクゾクするような体験だ。
ただ私は、そこにつっ立って『ああ神様、ここはジョン・レノンの家なんですね』
なんて言いながら感動にうち震えてるわけにはいかなかった」
「だって、この家の面倒をみないといけない。それが仕事だしね。そして私は真
剣に、責任を持って取り組んでいたんだ」

自身のリヴァプール・ルーツに誇りを持っているコリンだが、世界中からこの家
を訪ねてやって来る人々にリヴァプールの歴史を語る際には、より大きな誇りを
感じたそうだ。コリンによると、ヴィジターが訪れるとこの家が「活気づく」の
だそうだ。ヴィジターの中には時々有名人が混じっていて、例えばボブ・ディラ
ンやジェイムズ・テイラー、デビー・ハリーにグレン・バーク(ともにブロン
ディ)、ジャクソン・ブラウンやスター・ウォーズのレジェンド、マーク・ハミ
ルらもこの家を訪れた。

コリンが管理人だった時代、ヴィジターが最も興味を持ったのは、ジョンが詩や
歌詞を書いた部屋であり、彼とミミおばさん、ジョージおじさんのリレーション
シップだったという。
「それはまあ当然ではある。ただただワンダフルだから。置いてあるソングシー
トを見て、みんな歌い出すんだよ。このためにここに来た、みたいにね。みんな
をひとつにするアイテムでもあるよね」

コリンと妻のシルヴィアは2017年、「ツーリズム・スターズ・オブ・ジ・イヤー」
賞をリヴァプール市より受賞している。シルヴィアはまた、2010年から2020年
の間に、ポール・マッカートニーが少年時代を過ごした「20フォースリン・ロー
ド」でも管理人を務めていた。この「メンディップス」と「20フォースリン・
ロード」のチームでツーリズム・アワードを受賞したことに加えて、今年勤続
20年を迎えたことでコリンは、今がリタイアするにはちょうどいい時だと考えた
という。

作家としてコリンは、「ザ・ソング・ザ・ビートルズ・ゲイヴ・アウェイ」を上
梓した。この本は演劇化されて、今年9月にリヴァプール・フィルハーモニック・
ホールで、満員の観客を前に上演される。コリンはこの作品について、「ライヴ・
ドキュメンタリーとかレディオ・ショウに息を吹き込んだもの」と表現している。
これまで誰も書かなかったザ・ビートルズの裏側にフォーカスしており、オー
ディエンスはビートルズが他人のために書いた曲についての詳しいストーリーを
耳にすることができる。

60年代終わりから70年代にリヴァプール大学の学生だったコリンは、たくさん
の時間をホープ・ストリートで過ごした。フィルハーモニック・パブやエヴリマ
ン・シアター、あるいは今回彼の作品が上演されるフィルハーモニック・ホール。
コリンはインタヴューをこう締めくくった。
「リヴァプールにはいろんなものをもらった。私のキャリア、私の人生、ていう
か、全部だね」
「ほっぺたをつねってみたくなるんだよ。今こんなことをやらせてもらえてるの
がなんだか不思議で。信じられないよね。でもすっごくシアワセだよ」

Life living in the back bedroom of John Lennon's childhood home
 - Colin was Mendips' custodian for almost 20 years

 By Jess Molyneux, Nostalgia Reporter
  24 SEPTEMBER 2023, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/news/nostalgia/life-living-back-bedroom-john-27769073?


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▽スカウスハウス・ニュース
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***  スカウスハウス通販:英国盤レコード ******

スカウスハウス通販「英国盤レコード」では、昨夏リヴァプールで買い付けてき
たアイテムを、「2022新入荷」というコーナーで紹介しています。少数精鋭とい
うか、貴重盤と珍盤が目立つラインナップとなりました。リヴァプールならでは、
なものもいくつかあり。オーダーをいただけるとうれしいです。
 http://scousehouse.net/shop/records2022.html 


*** 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートし
ています。リヴァプールでは、22年目となった「リヴァプール・ビートルズ・
ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ
&名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も
承ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好
評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア
レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを
ご覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演
奏する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** スカウスハウス通販:シルバー・アクセサリー ******

スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」のアイテムは、すべてスカウス
ハウス・オリジナルです。いちばんのおすすめは「Lennon-NYペンダント」が入
荷しています。ジョン・レノンがニューヨーク時代に愛用していたペンダントを
イメージしたアクセサリー。チェーンの太さ&長さはお選びいただけます。
現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を
プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです!
 https://scousehouse.net/shop/silver.html 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト」は、日本代表4バンドの写真を。前回(NLW No.846)ではそれ
ぞれのファースト・ギグを掲載したので、今回はセカンド・ギグの写真をどうぞ。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo848.html 


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□■ 第848号 ■□

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