October 31 2023, No.849
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼エコーのエコー:追悼 リー・カーティス ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト -------------------------------------------------------------------------- ▽フロム・エディター ------------------------------------------------------------------ NLW □ 来年・2024年ビートルウィークのプログラムがリリースとなりました。 前号のこの欄でもちょろっと書きましたが、初登場の企画がいくつか含まれてい ます。 まずは金曜日、4人のスクール・デイズをテーマにしてのライヴ・イヴェント。 ポールとジョージが通った「リヴァプール・インスティテュート」とジョンの 「アート・スクール」が隣同士だったのはよく知られていますが、よおく考える と、リンゴの小学校「セント・サイラス」は、そこから1マイルくらいしか離れ てないんですよね。というわけで、4人の母校3つに、ジョンがよく通ったパブ 「イー・クラック」を加えた4会場でステージを設けてライヴざんまいです。リ ンゴの学校への往復はシャトルバスが走ります。 さらに続いて土曜日には……と書こうとして、ちょっとストップ。どうせなら ちゃんと紹介しましょう。近いうちに、プログラム全文を翻訳して掲載します ね。ビートルウィーク鑑賞パッケージ「スカウスハウス・ツアー」の企画も早 いところ進めなくては…がんばります。 その「ビートルウィーク2024」に出場する日本代表バンド、今回も募集をして、 先日募集を締め切ったところです。結果、3バンドが1次選考を通過しました。 この3グループについては、よほどのことがない限りはこのまま最終選考を通 過して出場決定になる見込みです。めでたしめでたし…と言いたいところなので すが、実はですね、主催側には、「4バンド連れて行くから」と言ってあるんで すよね。なので、もう1バンド、追加したいなあと思っています。 というわけで、追加募集のお知らせです。 ≪Beatleweek 2024出場バンド:2次募集≫ スカウス・ハウスでは、2024年の「インターナショナル・ビートルウィーク」 (8月21日~27日、英国リヴァプールで開催)に、日本代表として出場する ビートルズ・トリビュート・バンドを募集します。出場を希望されるバンドは、 info@scousehouse.net までご連絡ください。メール件名は「IBW24バンドエン トリー」とし、本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・ 住所・電話番号・PCメールアドレスをご記入ください。折り返し募集要項を メール添付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申 込みください)。応募締め切りは11月20日(月)です。 ※追加募集枠は「1」です。できるだけお早めに。 ● ● ● もうひとつお知らせを。特にレコード・コレクターのみなさんへ。 現在、スカウスハウス通販「英国盤レコード」の更新作業を進めています。 いつものように、夏にリヴァプールで買い付けてきたアイテムをばばばっと並べ ますね。もちろんすべて1点もの。 おそらく1週間以内には完成する…はず。ウェブページを案内しておきますね。 http://scousehouse.net/shop/records2023.html 更新完了の連絡をご希望のかたは、info@scousehouse.net へ、メールをお送り ください。件名は「レコード2023お知らせ」とし、本文にはお名前を。更新完 了後すぐにお知らせします。 ● ● ● 先週の水曜日、テデスキ・トラックス・バンドのコンサートに行ってきました。 たしか4年ぶり、かな。前回と同じく、「大阪公演」とされているけど実際は尼 崎市で、あましんアルカイック・ホールでのライヴです。4年前にもこの欄で 書いたような気がするけど(ちょっと探してみたけど見つけられなかった...)、 相変わらずというかなんというか、ロック、ブルーズ、ジャズ、ソウル、といっ たアメリカン・ミュージックの真髄が、おそろしくクォリティの高い演奏と歌唱 で、絢爛豪華に披露されます。デレクとスーザンがこのバンドのキモではあるの ですが、この夫婦の周りを固める10人のミュージシャンのパフォーマンスもす ごいすごい。まるでバンド全員が主役のようなエンターテイメントぶり。1秒た りとも退屈しない、至福の2時間とちょっとでした。 アメリカ人(たぶん)のオーディエンスが多いのもいつもながらで、僕のうしろ は6人くらい並んでたし(にぎやかだったにゃ)、JR尼崎のタクシー乗り場でも ハワイから来たカップルと意気投合、一緒に会場入りしました。この2人、この コンサートのために日本に来たわけではなくて、東京観光中にたまたまデレクと スーザンに遭遇したんだそう。それでテデスキ・トラックス・バンドの日本公演 を知り、京都滞在のこの日に彼らの大阪ライヴを観に来たとのことでした。おお そりゃラッキーだったねと誉めてあげたけど、終わったあと京都の宿まで無事に 帰れたかな? スノーボード好きのハワイアンというちょっとユニークな若者で した。 ● ● ● 「今週のフォト」は、テデスキ・トラックス・バンド大阪公演の写真を。撮影 オッケーだったので、おすそわけ。雰囲気だけでもどうぞ。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo849.html --- Kaz(31/10/2023) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エコーのエコー:追悼 リー・カーティス ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 10月20日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を翻訳して紹介します。 ----------------------------------------------------------------- 追悼 リー・カーティス シャーロット・ハドフィールド 2023年10月20日・リヴァプール・エコー マージービートのレジェンド、リー・カーティスが死去した。84歳だった。 本名ピーター・フラナリー、ステージネームはリー・カーティス。彼はマージー ビートのグループ、リー・カーティス&ジ・オールスターズのリード・シンガー だった。このバンドは彼と兄のジョー・フラナリーによって1960年代の初めに 結成され、一時はザ・ビートルズのライヴァルでもあった。 ノリス・グリーン生まれのリーの訃報に接し、「本物のショウマンだった」「最期 までロックした」との賛辞が寄せられている。 キャヴァーン・クラブによるステートメント。 「リー・カーティスが亡くなったことを聞いて、私たちは悲しみに沈んでいます。 彼はまさにマージー・ビートとキャヴァーンのレジェンドです。リー・カーティ ス&ジ・オールスターズはキャヴァーンに数多く出演してくれました。ビートル ズのドラマーだったピート・ベストも在籍していました」 「彼らの原点は、1961年に学友とともにリヴァプールで結成したザ・デトゥアー ズというグループでした。1960年代の初め頃にはザ・ビートルズのローカル・ラ イヴァルになりました。最期までロックし続け、今でもパフォームを続けている 私たちの無二の仲間であるピーター・フラナリー、またの名をリー・カーティス のご家族に、謹んで哀悼の意を捧げます。どうぞ安らかに」 レディオ・スターのビリー・バトラーは、1960年代にキャヴァーン・クラブで リーに会った時のことを憶えていると言う。また、TVショウ「サンク・ユア・ ラッキー・スターズ」に出演してシングルの「レッツ・ストンプ」を歌う彼の姿 も。ビリーは、リーとバンドは1960年代の初めに巻き起こったマージービート のムーヴメントの最前線にいたと証言する。 バンドのオリジナル・メンバーは、リーのほかに、トニー・ワディントン、ウエ イン・ビッカートン、そしてベーニー・ロジャーズ。彼らは1963年にデッカ・ レコーズと契約して、「リトル・ガール」と「レッツ・ストンプ」の2枚のシン グルをリリースした。 81歳のビリーは「エコー」にこう語った。 「ちょうどマージービートがブームになったその時にだね、リーとバンドはドイ ツに飛んでしまったんだよ。ドイツじゃ大成功したんだが、マージービートとし てはインパクトを残すことができなかった。なにしろこっちにいなかったもんだ から」 「彼らがリヴァプールに戻ってきた時にはもうブームは終わり始めていたんだ」 ドラマーのピート・ベストは、ザ・ビートルズを解雇されたあとにリー・カー ティス&ジ・オールスターズに加入し、バンドの人気をブーストすることになっ た。その後60年代を通してフォーメーションの変遷を繰り返し、バンドは解散 した。 人生の終盤を迎えても、リーはドイツとマージーサイドでパフォーマンスを続け ていた。死の数ヶ月前もステージで歌っていた。ビリーは続ける。 「6ヶ月か7ヶ月前にもリーと仕事をしたよ。彼はステージでのパフォーマンス をやめなかった。たとえ車椅子に座ってのパフォーマンスになってもね」 「リーはこの仕事が大好きだったんだよ。ただただシンプルにね。オーディエン スの前で歌うのが大好きだったんだ。グレイトな声してたよね」 シンガーのベリル・マースデンは、ティーンエイジャーだった頃にリー・カー ティス&ジ・オールスターズと共にステージ立った思い出を「エコー」に語って くれた。 「ひとつ言えるのはね、リーはグレイトなショウマンだったってこと。もっと大 成功してもおかしくなかった」 「私が歌い始めたのは、ジ・アンダーテイカーズに入ったとき。15歳になったば かりの頃。タワー・ボールルームでリー・カーティス&ジ・オールスターズで 歌ったのもよく憶えてる。ビートルズも一緒だったわね」 「ポスターには私の名前は出てないのよね。あの頃はまだ私、ベリル・マースデ ンじゃなかったし。ただのバンドの一員。可愛い妹分みたいな扱いだったのよ」 「ヒア、ゼア、アンド、エヴリホエア。いろんなところでギグをやったわ。ウォ リントンのマジェスティック・ボールルームとかタワー・ボールルームとかキャ ヴァーンとか、もうほんとあらゆるところで」 Merseybeat and Cavern Club legend Lee Curtis dies as tributes paid - Lee Curtis was described as a "true showman" who was "rocking to the end" By Charlotte Hadfield, Senior reporter 20 OCTOBER 2023, Liverpool Echo https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/merseybeat-cavern-club-legend-lee-27944332? -------------------------------------------------------------------------- ▽スカウスハウス・ニュース ------------------------------------------------------------------ NLW □ *** Beatleweek 2024出場バンド:追加募集 ****** スカウス・ハウスでは、2024年の「インターナショナル・ビートルウィーク」 (8月21日~27日、英国リヴァプールで開催)に、日本代表として出場する ビートルズ・トリビュート・バンドを募集します。出場を希望されるバンドは、 info@scousehouse.net までご連絡ください。メール件名は「IBW24バンドエン トリー」とし、本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・ 住所・電話番号・PCメールアドレスをご記入ください。折り返し募集要項を メール添付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申 込みください)。応募締め切りは11月20日(月)です。 ※追加募集枠は「1」です。できるだけお早めに。 *** スカウスハウス通販:英国盤レコード ****** スカウスハウス通販「英国盤レコード」では、昨夏リヴァプールで買い付けてき たアイテムを、「2022新入荷」というコーナーで紹介しています。少数精鋭とい うか、貴重盤と珍盤が目立つラインナップとなりました。リヴァプールならでは、 なものもいくつかあり。オーダーをいただけるとうれしいです。 http://scousehouse.net/shop/records2022.html *** 現地ビートルズ・ツアー ****** スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートし ています。リヴァプールでは、22年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ &名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー (Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も 承ります。 ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好 評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** PLAY AT THE CAVERN! ****** スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。 ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを ご覧ください。 ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演 奏する」という夢をぜひかなえてください! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** スカウスハウス通販:シルバー・アクセサリー ****** スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」のアイテムは、すべてスカウス ハウス・オリジナルです。いちばんのおすすめは「Lennon-NYペンダント」が入 荷しています。ジョン・レノンがニューヨーク時代に愛用していたペンダントを イメージしたアクセサリー。チェーンの太さ&長さはお選びいただけます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは 英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 -------------------------------------------------------------------------- ▼今週のフォト ------------------------------------------------------------------ NLW □ 「今週のフォト」は、テデスキ・トラックス・バンド大阪公演の写真を。撮影 オッケーだったので、おすそわけ。雰囲気だけでもどうぞ。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo849.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第849号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2023 Scouse House |