November 28 2023, No.851
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト -------------------------------------------------------------------------- ▽フロム・エディター ------------------------------------------------------------------ NLW □ NLW No.851です。 11月25日の土曜日、神戸ハーバーランドのライヴハウス「Wメリケンパーク」で 行われた「George Harrison Calling(降臨)Live Vol.8」に行きました。 前々から誘われていたこのライヴ・イヴェントなのですが、なんというタイミン グか、僕が応援するヴィッセル神戸にとっての大一番と重なってしまいました。 前の晩に横浜Fマリノスが引き分けたため、ヴィッセルは今日の試合に勝てば念 願のリーグ優勝が確定します。1995年のチーム創設以来初めてのJリーグ制覇! なのです。 試合開始は午後2時。神戸三宮のブリティッシュ・パブ「HUB」で大勢のサポー ターと共に観戦。きわどいゲームだったけど見事に2-1で勝利。初優勝を無事 に見届けてから、興奮する気持ちを抱えて、タクシーで降臨ライヴの会場に向か いました。 ライヴのスタートは午後4時だったので、30分くらい遅れたのかな。でもま、僕 は関係者でもなんでもないので問題ないよね。ヴィッセルも勝ったし...なにし ろ発足29年で初めてのJ1制覇です。あのヨワヨワだったヴィッセルがほんまか いな...と、つい半信半疑になったりして...ゆ、う、しょ、う? んーなかなか 現実味が...。などと気もそぞろで会場に入ろうとして、そこで「リンゴ追分 (おいわけ」さんにばったり。リヴァプールに来てくれたバンド「#4 Dream」の ドラマーです。思わずハグして喜んでしまったけど、よく考えると9月にも東京 で会ってるんだった。でもま、いつ会っても喜び合える間柄というのはいいもの です。このあと会ったほかのメンバーたちとも、みーんなハグ。ファミリーのよ うに扱ってもらえて光栄でござる。 中に入ると、最初のバンドThe Beatbabysが演奏中でした。5曲くらい観ること ができたんだけど、びっくりするほどのクォリティ。いいバンドだなあと思いま した。ジョン役のモーリーさんは、ビートルウィークに2回来てくれたThe Beatribesのジョージ役。マルチだなあ。演奏だけでなく人柄も素晴らしいので すよこの人は。10年ぶりくらいの再会だったけど、ちゃんと僕のことを憶えてて くれてました(よ、よかった...)。 次のバンドは、これまた僕が初めて体験する「ポール・ソーセージ&ウィンナー ス」。絶頂期ウィングスの「ロック・ショウ」が目の前に。わあ、こんなバンド いるんだと唖然としてしまいました。演奏も素晴らしい! デニー・レインの 「Time To Hide」が個人的にツボ。この曲をレパートリーにするバンド、初めて 観たかも。 その次が我らが#4 Dream。Zooさん、ユージさん、teaさん、追分さん、そして エリちゃん。キャラ立ちすぎの5人なんだけど、ほんとにバランスがいいんだよ ねこのバンドは。コピーバンドなんだけどコピーとは言い切れないオリジナリ ティがあって、つまりはパリッとしたところとユルっとしたところがいい塩梅で 混在しているのが「4ドリ」の魅力なんだな、とあらためて。さすがのステージ でした。 そして最後のFar East Men。あとで聞いたんだけど関東チームと関西チームの 混成バンドで、この「George Harrison Calling Live」専用に毎回結成されると のこと。フロントマンは、日本のジョージといえばこの人、シェイク木本さん。 シェイクさんと会うのは、The Liverpool Guysのメンバーとして参加してもらっ た2016年のビートルウィーク以来で、7年ぶり。シェイクさん最初は「?」な 顔だったけど、すぐに思い出してもらえてひと安心(よ、よかった...)。 で、そのステージはというと、これがもうおそろしくマニアックで最高にエン ターテイメントなショウでした。コンセプトは「コンサート・フォー・バングラ デシュ」で、ステージ上には10人のミュージシャンが並びます。ずっしりとし たドラムスにうなるベース。それにサックスが絡み、パーカッション、キーボー ド(2台)、女性コーラスも黙ってません。そしてギターが3本。曲によっては トリプルでスライドギターが鳴らされます。気持ちよすぎ。リッチでゴージャス で、そして思いっきりスワンピー! セットリストを書き出してみましょう。たぶんこれで合ってるはず... 01. Wah-Wah 02. Unknown Delight 03. Far East Man 04. Wake Up My Love 05. This Song 06. I Am Missing You (Shankar Family & Friends) 07. It Don't Come Easy (Ringo Starr) 08. Love Comes To Everyone 09. Awaiting On You All 10. Nothing From Nothing (Billy Preston) 11. Art Of Dying 12. What Is Life (encore) 13. Give Me Love 14. My Sweet Lord どうですか、このセット。マニアックといえばマニアックだけど、ジョージの曲 に関しては「オールタイム・ベスト」と言ってもいいかも、ですよね? で、個 人的にいちばん感動したのは6曲め。「アイ・アム・ミッシング・ユー」。ジョー ジがプロデューサーを務めた、「シャンカール・ファミリー&フレンズ」の同名 アルバムのオープニング・チューンなんだけど(1974年リリース。演奏には ジョージはじめロック・ミュージシャンも参加)、まさかこの曲をライヴで聴く 日が来るとは...というか、「この曲なんだったっけ」と思い出すのにもちょっと 時間がかかってしまったくらい、意表の意表をついた選曲。楽曲も演奏も歌も素 晴らしくて、そして女性のヴォーカル! その声と姿の美しさと言ったら! ま るでヒンドゥーの女神ディーヴィーが歌ってるんじゃないかというような神々し さと透明さ。ほとんど形而上の世界です。あまりの感激に、終演後たまたま僕の そばを通り過ぎたこの神聖な女神さまに、思わずハグしてしまったほど(す、す みません...)。 というわけで、僕にとってはとびきり嬉しい愉しい11月25日となりました。 ミュージシャンのみなさん、関係者のみなさん、ライヴハウス「Wメリケンパー ク」さん(音響最高でした!)、ありがとうございました。この「George Harrison Calling Live」はたぶん来年また関西で開催される...はず。今から楽 しみにしていまーす! ● ● ● 「今週のフォト」は、11月25日にライヴハウス「Wメリケンパーク」で行われ た「George Harrison Calling(降臨)Live Vol.8」の写真を紹介します。 The Beatbabys, ポール・ソーセージ&ウィンナース, #4 Dream, Far East Men のステージを撮影したものです。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo851.html ● ● ● 11月19日の日曜日、神戸マラソンを走りました。 この大会を走るのは、ええと、5回目、かな。でもこれまでいい走りができた試 しがありません。いつも気張ってスタートしては見事に玉砕して終わり。しょん ぼりして帰る。の繰り返し。悔しい思い出しかありません。でも今回は違いまし た。完走タイムは自己ワーストだったのに、レース展開は自己ベストと言っても いい内容だったのです。それはなぜかと言うと... 「まずは完走、できれば5時間以内」 というのが今回の目標でした。これまでだったら低すぎる設定だけど、今の自分 のコンディションはこれでもかなり難しいかな、というレベル。だって、練習で 30キロ走ってみたときのタイムはなんと4時間20分。脚はもうボロボロ。もう 1キロだって、いや100メートルだって走れないほど限界だったんだから... 迎えた本番。大勢の仲間のランナーと沿道の声援を励みに、決めたペースを守っ て、というか、不思議とペースは意識しなくてもほぼ一定で走ることができて、 それはレース終盤になっても続けることができました。疲れは確実に蓄積してる けれども、足は動くし、いつも壊れる左膝もなんとか持ちこたえてる。そして... 39キロ手前、神戸大橋へと続くバイパスコースを走っているとき、転んでしまい ました。ちょいとよそ見をした刹那、アスファルトの凸凹に足先が引っかかった のです。バッターーン! ...と倒れ込むところですがそこを根性で2歩粘って、 柔道の前回り受け身の要領でくるりと前転着地。おかげで致命傷は回避できたよ うで、おそるおそる再スタートしてみると、走るのに支障はない模様(右膝から 血は出てるけど...)。ホッとしてゴールを目指します。 40キロ。神戸大橋の手前。ボランティアの学生から「ネットで5時間切り行けま すよー」の掛け声。そこにある電光の時計表示を見ると、4時間49分。5時間 まではあと11分だけど、これはグロスタイム。僕がスタートラインをまたいだ のは少なくとも号砲の3分後だ。ということは残り14分。距離は2.195キロだ からキロ7分弱ペースが必要。それは無理じゃない。いや、少し先の給水所で のタイムロスを勘定に入れると、キロ6分半ペース、か。よっしゃ。 最後の給水のあと、ペースを上げました。脚や足はもちろん腰も背中も腕も肩も 痛いし、おまけに内臓も悲鳴を上げてるけど、なんとか持ちそうだ。だったら出 し切ろう。全部。 そこからはダッシュです。いや、はたから見ると全然ダッシュじゃないんだけど、 おまけに走り方もたぶんヘンなはずだけど、自分なりのダッシュ。 神戸マラソンならではの、ゴール前の大直線。たくさんの声援のなかを力強い ダッシュ(当者比)で駆け抜けます。その気持ちのいいことと言ったら! そして、有森裕子さんにハイタッチをしてもらって、ゴール。 というわけで、フィニッシュタイムは4時間57分(自己計測)。あとで確認する と、最後の追い込みをした41~42キロのラップは6分11秒。今回の全区間での 最速でした。 神戸マラソン2023に参加されたランナーのみなさん、ボランティアのみなさん、 沿道で応援してくださったみなさん、主催者のみなさん、ゲストのみなさん、あ りがとうございました。いつもながら、なにもかもが最高の大会でした。それか ら、半年間にわたって僕の左膝をケアしてくれた西明石の「朋クリニック」リハ ビリチームのみなさんにも感謝します。 さ、次は2024年2月、姫路城マラソンだ! ● ● ● <スカウスハウス通販:UK盤レコード更新&20%オフセール> 先日更新の「2023新入荷(LP)」に続いて、「2023新入荷(7インチ)」を、11月 中に追加します。 また、在庫商品を対象とした20%オフセールも2023年末まで延長します。オー ダーをいただけるとうれしいです! 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