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November 19 2024, No.875
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー(1):ビートルズに啓示を受けたビリー・ジョエル、聖
  地アンフィールドへ
 ▽エコーのエコー(2):ブルース・スプリングスティーン、リヴァプール
  への夢をついに叶える
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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ご存知のかたも多いと思いますが、来年6月、リヴァプールFCのアンフィー
ルド・スタジアムで、アメリカの超ビッグネームのコンサートが立て続けに開
催されます。
ブルース・スプリングスティーンと、ビリー・ジョエル。ブルースはなんと2
回公演。

数年前はザ・ローリング・ストーンズが演奏し、今年は現在世界No.1のポッ
プ・アイドル、テイラー・スウィフト嬢を呼んだり(にゃんと3回公演!)、
メインスタンドを増築改修してからのアンフィールドは、大規模コンサート
会場としてお馴染みになりつつあります。フットボールのシーズン中は使えな
いので1年のうち2、3ヶ月限定ではあるけれど、数万人のキャパが必要な大
物アーティスト/バンドにとっては、タイミングさえ合えばホイホイと来てく
れんではないでしょうか。だって、リヴァプールですよ? アンフィールドで
すよ?

とはいえ、スプリングスティーンとビリー・ジョエルが同じ月にアンフィール
ドに登場、というのはインパクトありすぎです。なんと豪華。なんと贅沢。う
う、僕も観に行きたいなあ...。

ビリー・ジョエルももちろん好きだけど(特に1980年代前半の作品)、僕に
とってはなんといってもブルース・スプリングスティーン。ザ・ボス。最強の
ヒーローです。
1985年の大阪城ホールでのコンサートは、たぶん体験したライヴ個人ランキ
ングのナンバー・ワン。とにかくすさまじい迫力。興奮のるつぼ。終演後しば
らくは放心状態でフヌケのようになってしまいました(それ以来ずっとフヌケ
のような気もするけど。にゃは)。

そのあと実はイギリスでも2回観ているのですが、場所はいずれもマンチェス
ター。2003年はオールド・トラッフォードのクリケット・グラウンド、2008
年はオールド・トラッフォードのフットボール・スタジアムです。どっちもも
ちろんよかったけれど、ちょっと会場が大き過ぎて&席が遠過ぎて、一体感と
か臨場感という点ではやや難しいものがありました。
そういえば2003年は、マンチェスター発の終電に間に合わず、マンチェス
ター・ヴィクトリア(ピカデリーだったかも)駅で、寒さに震えながら寂しく
夜を明かすことになったのでした(タクシーをつかまえて乗ったものの、泊
まっていたB&Bがリヴァプールよりもっともっと向こうの住所だったので運
ちゃんがきっぱり拒否。喧嘩になったおぼえがあります。にゃはは)。

会場がアンフィールドであればそんな心配は不要だし、どの席に座っても臨場
感も一体感も抜群に違いありません。心置きなくフヌケになれる...いや愉し
めるはずです。ボスのことだからビートルズ・ナンバーだって歌ってくれるか
も。うわあ、楽しみだなあ...なんて書いてるけど、僕は今のところ行く予定
はないしチケットも予約してなくて...何かの偶然やら奇跡やらが重なっても
し行くことになれば、このNLWでしっかりレポートしたいと思います。

というわけで、今号では、「エコーのエコー」でこの2人のアンフィールド・
コンサートについての記事を翻訳掲載します。

● ● ●

11月17日、神戸マラソンを走りました。
いつものように、マラソンレースというものは山あり谷あり、行き止まりや落
とし穴、はたまた未知との遭遇なんかもあったりして、なんというか、人生の
濃淡や喜怒哀楽をぎゅぎゅっと圧縮したような体験です。
それについて詳しく、ごちゃごちゃとさっきまで書いていたのですが、書きた
いことがあり過ぎて、まーだまだ時間がかかりそう。そもそもこのNLWに掲載
するのはどうやねん、という疑念も湧いてしまい、ストップしました。
このままほったらかしになりそうではありますが、気が向いたら完成させて次
号に掲載するかも...。う~ん、どうしましょう? いや、どうしましょうっ
て訊かれても困りますよね。にゃはは。

ま、とにかく、にゃんとか完走しました。15回目のフルマラソン完走。でも
初めて5時間を超えてしまいました。む、無念...

● ● ●

「今週のフォト」は、2003年と2008年のブルース・スプリングスティーンの
コンサートの写真を紹介しますね。どっちもボス豆粒ですが。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo875.html

                        --- Kaz(19/11/2024)


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▼エコーのエコー(1):ビートルズに啓示を受けたビリー・ジョエル、聖地
 アンフィールドへ
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2024年11月2日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を翻訳して紹
介します。
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ビートルズに啓示を受けたビリー・ジョエル、聖地アンフィールドへ

 ダン・ヘイガース
 2024年11月2日・リヴァプール・デイリー・ポスト・エディター

ビリー・ジョエルは来年の夏にアンフィールドでコンサートを開催する。すで
にソールドアウトになっているこの公演で、彼は45年ぶりにリヴァプールの
土を踏むことになる。リヴァプールFCのホーム・スタジアムで開催される
「ザ・ピアノ・マン」のこのギグは、来年ヨーロッパで行われる2回のコン
サートのひとつ。もうひとつはエディンバラのマレー・フィールド。ラグビー・
スタジアムである。

現在75歳のビリーがリヴァプールで大きなコンサートを行うのは、ごく自然
な成り行きのように思える。ビリーは、この街が生んだ最も有名な4人組のお
かげで音楽への情熱を持ち続けられたと感謝しているからだ。この伝説的なシ
ンガー・ソングライターは、しばしばロング・アイランドの労働者階級で育っ
た経験を自身の音楽に反映させている。例えば『アレンタウン』や『ムーヴィ
ン・アウト』がそれで、ブルーカラーの労働者を讃え、彼らの声を代弁してい
る。

ティーンエイジャーの頃にビートルマニアがアメリカを席巻するのを目の当た
りにしたビリーは、自分のようなワーキング・クラスのミュージシャンでもそ
れが可能なのだと気づく。1964年のビートルズのエド・サリヴァン・ショウ
出演は文化の転換点であり、7,300万人以上の人々がそのTV番組を視聴。その
瞬間からビートルズは米国で多大な影響力を獲得した。

ビリーはかつて、あのTVでのビートルズのパフォーマンスが人生を変えたと
語っている。音楽の世界に身を投じることを後押ししたと。2022年の「60ミ
ニッツ・オーストラリア」(オーストラリアのTV番組)でのインタヴューで彼
は、ビートルズから受けた影響について、「彼らは俺のアイドルだったし、お
手本だった」と答えている。

「彼らは自分たちで曲を書いて、編曲も自分たちでやっている。演奏も自分た
ち自身でやって、歌も自分たちで歌う。おし着せじゃないんだ。ハリウッドの
ために作られた娯楽なんかじゃない。彼ら自身がやりたくてやっていたんだよ
ね」

「ザ・ビートルズはぜんぜんハリウッド・スタートには見えなかった。ザ・
ビートルズはワーキング・クラスの若者みたいに見えた。そういうアティ
テュードを放っていた。それはリヴァプール出身だったからなんじゃないかっ
て俺は感じるんだよ。労働者の街だからね」

「彼らをTVで観たとき、俺たちはこう言い合った。『おいちょっと待てよ。あ
いつらファビアンみたいじゃないよな。フランキー・アヴァロンにも似てない。
エルヴィスにも。ぜんぜん普通の兄ちゃんたちじゃん。その辺をぶらついてる
みたいな。髪の毛はちょっと長いけどさ』」

「その瞬間、パッと閃いて、俺はこう言った。『なんだって出来るってことだ
よな。この俺にだって、こんなところから世界に打って出ることも可能なん
だ』」

ビリーのキャリアにおいて、ザ・ビートルズは大きな役割を果たし続けた。彼
は事あるごとにビートルズの曲をライヴで取り上げている。今年初め、ニュー
ヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートでは「オール・マイ・
ラヴィング」を演奏した。ビートルズのエド・サリヴァン・ショウ出演の60
周年を祝うために。

ポール・マッカートニーとは、お互いを認め合う仲のようだ。2008年には、
取り壊し前のシェイ・スタジアムでのラスト・コンサートで、この2人は
「レット・イット・ビー」を共演し、感動的なパフォーマンスを披露している。

このギグの際、ポールは同じスタジアムで行ったザ・ビートルズ1965年の伝
説の公演について語っている。
「最後の夜に、またここに戻って来られて最高だ。ここに来たのはずいぶん
前のことでね、あのときもとんでもない盛り上がりだったけどさ、今夜ももう
いっぺん、やってみようか」

How The Beatles inspired Billy Joel on the long road to landmark
 Anfield gig
  −The singer-songwriter will play a huge gig next year in a city
   which has played a big role in his career

By Dan Haygarth, Liverpool Daily Post Editor and Regeneration Reporter
 02 November 2024, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/how-beatles-inspired-billy-joel-30267404


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▽エコーのエコー(2):ブルース・スプリングスティーン、リヴァプールへ
 の夢をついに叶える
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2024年11月3日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を翻訳して紹
介します。
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ブルース・スプリングスティーン、リヴァプールへの夢をついに叶える

 ダン・ヘイガース
 2024年11月3日・リヴァプール・デイリー・ポスト・エディター

ブルース・スプリングスティーンは来年の夏、リヴァプールでパフォームする。
生涯にわたっての夢をついに実現させるのだ。ニュージャージー生まれのシン
ガー・ソングライターは、自身のEストリート・バンドを率いての2025年
ヨーロッパ・ツアーの一環として、、6月の2晩をリヴァプールFCのアン
フィールド・スタジアムでのコンサートにあてた。

これは「ザ・ボス」にとって初めてとなるマージーサイド訪問だ。まだまだ先
であるにもかかわらず、彼はすでにエキサイトする気持ちを抑えられないでい
る。「グレイテスト・ヒッツ・レイディオ」のサイモン・メイヨーのインタ
ヴューで、ブルースはいかに胸を踊らせているかを語った。

「そりゃもうワクワクだよ。今まで行ったことがないんだ。アメリカから来る
人間なら、誰もがリヴァプールに行きたいと思うだろう」

この言葉に対してサイモンは、リヴァプールでは見るものすべてを気にいるだ
ろうとブルースに請け合った。
「あそこに行ったら、きっとファンタスティックな時間を過ごしてもらえると
思うよ。あそこの人たちはあなたのことが大好きなはずだ」

ブルースのリヴァプールへの思い入れは――多くのミュージシャンにも共通す
ることだが――ザ・ビートルズに由来する。ジョン、ポール、ジョージ、リン
ゴが合衆国に降り立ち、ビートルマニアが国中を席巻したのは、現在75歳の
彼がティーンエイジャーの時だった。

1964年のビートルズのエド・サリヴァン・ショウ出演は文化の転換点であり、
7,300万人以上の人々がそのTV番組を視聴。その瞬間からビートルズは米国で
多大な影響力を獲得した。「ローリング・ストーン」誌による2020年のインタ
ヴューでブルースは、彼の人生におけるビートルズのインパクトについて語っ
ている。

「1964年にラジオで『アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド』が
鳴り出した。その時に俺の人生が変わったんだよ。だって、それがきっかけで
ギターを手に取り、弾き方を練習したんだから」

「エルヴィスはTVで観た。エルヴィスが最初のヒットを出したとき、俺は9
歳とかそんなもので、まだ小さかった。ギターを弾こうとはしたんだが、なか
なか難しくてね、放りっぱなしになっていた。そこにあの、1964年の『アイ・
ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド』だ。母親の運転する車で、サウス・
ストリートを走っている時だったよ」

「聴き終わった瞬間、母に頼んで車から降ろしてもらった。そしてボウリング
場に向かって走った。長い長いネオン街を、ボウリング場を目指して走った。
ボウリング場に入ったら、電話ボックスを目指して走った。電話ボックスに飛
び込んで、受話器をひっつかんで、彼女にかけた。そしてこう言ったんだ。
『ザ・ビートルズってバンド、知ってるか?』。それからはロックンロールと
ギター以外はどうでもよくなった」

長いキャリアを通して、ビートルズはブルースにインパクトを与え続けている。
ザ・ボスは多数のビートルズ・ナンバーをライヴでカヴァーしているし、
2022年のグラストンベリーではポール・マッカートニーでステージで共演し
たことも記憶に新しい。

Bruce Springsteen's Liverpool dream to come true 61 years after The
 Beatles 'changed his life'
  −Bruce Springsteen and The E Street Band will play two nights in
Liverpool next year

Dan Haygarth, Liverpool Daily Post Editor and Regeneration Reporter
 03 November 2024, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/bruce-springsteens-liverpool-dream-come-30288206


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** Beatleweek 2025出場バンド:募集終了 ******

2025年のインターナショナル・ビートルウィーク(8月20日~26日)に日本
代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドの募集は、終了しまし
た。現時点では追加募集の予定はありません。


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ザ・ビートルズを中心とした、英国盤レコードの通販です。
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ズ・ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+
ランチ&名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツ
アー(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予
約も承ります。
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評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
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***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア
レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを
ご覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演
奏する」という夢をぜひかなえてください!
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*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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「今週のフォト」は、2003年と2008年のブルース・スプリングスティーンの
コンサートの写真を紹介しますね。どっちもボス豆粒ですが。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo875.html


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第875号 ■□

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