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October 07 2025, No.895
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー:52年ぶりのエリック・アイドル
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.895です。
先日神戸の映画館で、『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育て
た男』を観ました。
NLW読者のみなさんも、ご覧になったかたは多いんじゃないでしょうか。
当時のロンドンやリヴァプールの雰囲気や人々の様子がとってもリアルで、
ビートルズもブライアンもイキイキとしていて、映像も脚本もすばらしいクォ
リティ。特に、シラ(・ブラック)ちゃん! 容姿も性格もスカウス訛りも、
カワイすぎます! 
欲を言うなら、ストーリー展開がちょっと掛け足すぎるんじゃないかな。あえ
てのスピード感なんだろうけど、できればもう30分くらい伸ばしてほしいな
あ、と思います。それであのエピソードやこのシーンを入れて……なんて勝手
に妄想してしまったり。

この映画に説得力を持たせているのは、俳優陣のルックスや演技力(演奏能力
やスカウス訛りを含めて)はもちろんですが、フィルミング・ロケーションも
大きいと思います。たくさんのシーンがリヴァプール(&川向こうのポート・
サンライト)で撮影されていて、観ていてうれしくなりました。アデルフィ・
ホテルとかフィルモニック・パブとか、みなさんわかりました? フィルモ
ニックはブライアンとビートルズがビールを飲んでるシーンだけじゃなくて、
ロンドンのデッカ・レコードのトイレとしても使われてましたね。ポート・サ
ンライトもちょうどひと月ほど前に行ったばかりだし、それからそうそう、ブ
ライアンのロンドンの家、室内はスタジオのセットでしょうけど、外観はホン
モノが使われてました。これも8月にちょうど行ったところだったので、
「わーお」でした。じっくり観ればもっと発見があるかもしれません。DVDの
リリースが楽しみです。

ちょうど1年前、英国でこの映画(原題:MIDAS MAN)が公開になったタイミ
ングで、「リヴァプール・エコー」に記事が掲載され、NLWでも紹介しました。
あわせてどうぞ。
 
 NLW No.872
 【本文】 https://scousehouse.net/magazine/magazine872.html
 【写真ページ】 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo872.html 


今号の「エコーのエコー」では、エリック・アイドルさんのリヴァプール公
演のレヴュー記事を紹介します。
前号ではインタビューを掲載しているので、にゃんと、2号連続でエリック・
アイドルです!

● ● ●

<Beatleweek 2026出場バンド:募集スタート!>
スカウス・ハウスでは、2026年のインターナショナル・ビートルウィーク(8
月26日~9月1日)に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・
バンドを募集しています。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net
までご連絡ください。メール件名は「IBW26バンドエントリー:(バンド名)」
とし、本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電
話番号・PCメールアドレスをご記入ください。折り返し、募集要項をメール
添付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込みく
ださい)。
エントリー申し込み締め切りは、10月21日(火)です。お早めに!

● ● ●

「今週のフォト」は、前号に続いて、先月行われた『International
Beatleweek 2025』での、日本代表バンドの写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo895.html 

                        --- Kaz(07/10/2025)


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▼エコーのエコー:52年ぶりのエリック・アイドル
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2025年9月16日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を翻訳して紹
介します。
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52年ぶりのエリック・アイドル

 ライアン・ペイトン SEOライター
 2025年9月16日

「52年ぶりだね」
エリック・アイドルが、リヴァプール・エンパイアの聴衆に向かって語りかけ
た。
土曜日の夜、伝説のコメディアンがライム・ストリートにあるこのシアターに
戻って来た。1973年、モンティ・パイソンのフェアウェル・ツアー以来初めて
の訪問だ。当時エリックは30歳。グループとして最後のステージだったが、
その後も彼が忘れ去られることはなかった。ショウビズ史上最も息の長いコメ
ディアンのひとりとして活躍を続ける彼の最新作は、自身の驚くべきキャリア
を振り返るワン・マン・ミュージカルだ。

モンティ・パイソンの『フライング・サーカス』でTV番組におけるコメディ
の概念を永遠に変えてしまったあと、エリックはコメディ映画の世界でも永遠
に残る名作をいくつも残している。さらにはグラミー賞を獲得したミュージカ
ルの脚本を執筆。そのかたわらでとびきり有名な友人たちとの交流も深めてい
る。ショウの始まりにエリックは、今夜は有名人の名前を連呼することになる
よ、とジョークを飛ばした。

ハリソン・フォードとパーティーをやって『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』
の1シーンを台無しにしてしまった話から、ジョージ・ハリスンの親友のひと
りになってエルヴィスに影響を与えた話まで、彼が語る一つひとつのエピソー
ドは、ショウビジネスの世界に身を置き続けてきた者ならではと思わせられる。
しかもそれを、彼お得意のレーザー・シャープなウィットで語るものだから、
オーディエンスは最初から最後まで笑いっぱなしだった。

とは言っても、全部がぜんぶコメディだったわけではない。今は亡きビートル、
ジョージ・ハリスンや、もうひとりの親友、ロビン・ウィリアムズとの友情の
話はあまりにも感動的で、会場のムードをがらりと変えてしまった。
エリックはふたりの親友のために2曲を捧げ、スクリーンには彼らとの写真の
数々が映された。会場が見る見るうちに感動で満たされていき、ステージのコ
メディアンは、ポップ・カルチャーの歴史に永遠の足跡を残し、あまたの人々
の心を震わせた親友たちを偲んだ。その優しいシンプルな歌は、エリックに
とって彼らはポップ・カルチャーのアイコンなどではなく、大切な友人なのだ
ということを我々に伝えていた。

「エコー」のインタビューでエリックは、ジョージとは最初に紹介された夜に
すぐさま意気投合したと語っている。もしかしてマージーサイドで過ごした少
年時代に会っていたのではと首を傾げてしまうほどに。日曜日の夜、ショウの
始めに、彼はあらためて聴衆に向かってこの地域にルーツがあることに触れ、
大きな喝采を浴びた。

「ええとね、もしかしたら意外に思われるかもしれないんだけどね、僕は半分
スカウスなんだよ。最初に通った学校ってウォラシーなんだよね。マージー河
の向こうの。5歳から7歳までそこで暮らした」
「それからウォルヴァーハンプトンの寄宿学校で12年。殺人罪でももっと短
いよな。まあ、ウォルヴァーハンプトンは世界の果てってわけじゃないけど。
でもそれが見えるくらいには近かったねえ」

これらのコメントからわかるように、今回のショウはマージーサイドのオー
ディエンスのために特別に用意されたものだった。2時間のあいだずっと、聴
衆は飽きることなくエリックの話を堪能した。

ショウを観ていると、エリックの年齢を忘れそうになる。80代だというのに彼
は若々しさで満ち溢れていて、パイソン初期のコントで発散していた狂気じみ
たエナジーも健在だ。それは、彼が膵臓がんを克服したということを考えると、
さらに特別なことのように感じられる。この病から生還する人は少ない。エ
リックはこのことを得意のブラックユーモアで表現する。
「僕は4つのCをサヴァイヴしたんだぜ。コーヴィッド、キャンサー、クリシ
フィクション(磔)、そして(ジョン・)クリーズ」

あまたの笑いを産み出したモンティ・パイソンの2人がこれほどばっさりと仲
違いしてしまったことについては、一抹の寂しさを感じないわけには行かない。
とはいえ、エリックがかつての盟友を頻繁に笑いのネタにするのを見るにつけ、
2人とも今の状態に納得しているのだろうと思える。

ようやく椅子に腰を下ろしたエリックは、映画『ザ・ライフ・オブ・ブライア
ン』や、ザ・ビートルズのパロディグループ、ザ・ラトルズのネタなど、自身
の驚くべきキャリアを彩ったコントやギャグを披露してくれた。

彼自身は人生の「モック・アンド・ロール」(くだらないお笑い)期と自虐的
に呼んでいるが、もはや伝説と言ってもいいこれらのネタやエピソードを聴い
ていると、特別なご褒美をもらっているような気持ちになる。エンターテイメ
ントの世界において、彼ほどいろいろなものを見たり、さまざまなことをやっ
て来た者はそう多くはない。

この夜の締めくくりは、もちろん、これしかないというやり方だった。エリッ
クは彼の最も有名な歌「オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイ
ド・オブ・ライフ」を歌った。『ザ・ライフ・オブ・ブライアン』の名曲を、
リヴァプールの聴衆はひとつになって合唱し、歌い終わるとスタンディング・
オーヴェイションでエリックを讃えた。レジェンドへの敬意を込めて。

あまりの大きなレスポンスに、エリックは少し驚いたようだ。SNSへの投稿で
彼は、今回のツアーで最高のショウだったと綴っている。

「スチュがね、昨晩はこれまでの17本の中でベストだったって言ってる。笑
い声はいちばんでかかったし、スタンディング・オーヴェイションはいちばん
長かったって。サンキュー、リヴァプール。1973年に僕らが演ったあの古い
劇場でまたできたこと、ほんとによかった」

願わくば、彼が次に戻ってくるのにまた52年かかる、なんてことにならない
でほしいものだ。

Eric Idle blown away by Liverpool response after emotional moment
 The ECHO's Ryan Paton was in attendance as the Monty Python legend
 brought his one man musical, Always Look on the Bright Side of Life,
 LIVE, to the city

By Ryan Paton SEO Writer
 16 September 2025, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/whats-on/whats-on-news/eric-idle-blown-away-liverpool-32481721


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▽スカウスハウス・ニュース
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***  Beatleweek 2026出場バンド:募集スタート! ******

スカウス・ハウスでは、2026年のインターナショナル・ビートルウィーク(8
月26日~9月1日)に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・
バンドを募集しています。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net
までご連絡ください。メール件名は「IBW26バンドエントリー:(バンド名)」
とし、本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電
話番号・PCメールアドレスをご記入ください。折り返し、募集要項をメール添
付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込みくだ
さい)。
エントリー申し込み締め切りは、10月21日(火)です。お早めに!


***  スカウスハウス通販:英国盤レコード ******

スカウスハウス通販「英国盤レコード」です!
昨年夏にリヴァプールで買い付けてきたアイテムが中心です。オーダーをいた
だけるとうれしいです!

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スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポート
しています。リヴァプールでは、22年目となった「リヴァプール・ビートル
ズ・ツアー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+
ランチ&名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツ
アー(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予
約も承ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好
評。イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをア
レンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページを
ご覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演
奏する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** スカウスハウス通販:シルバー・アクセサリー ******

スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」のアイテムは、すべてスカウ
スハウス・オリジナルです。いちばんのおすすめは「Lennon-NYペンダント」
が入荷しています。ジョン・レノンがニューヨーク時代に愛用していたペンダ
ントをイメージしたアクセサリー。チェーンの太さ&長さはお選びいただけま
す。オーダーをいただけるとうれしいです!
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*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト」は、前号に続いて、先月行われた『International
Beatleweek 2025』での、日本代表バンドの写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo895.html 


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第895号 ■□

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◇編集 山本 和雄
◆Eメール info@scousehouse.net
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