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October 20 2026, No.921
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー:キャヴァーン・クラブ、新時代へ
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.921
今号は、やはりこの話題をお伝えしなければなりません。
キャヴァーン・クラブのオーナーが代わりました。ロンドンの企業が新オー
ナーです。
詳しくは(といってもあんまり詳しくないけど)「エコーのエコー」を読んで
いただくとして、創業70年を目前にしての大きな節目であることは間違いな
いでしょう。

考えてみれば、キャヴァーンの経営陣は高齢化が進んでいます。ビルさんと
ジョージさんはもうしばらくは前期高齢者のはずですが、デイヴさんとジュリ
アさんは余裕で後期高齢者。まだみんな元気なうちに今後の見通しをつけて引
退する、というのはとてもいい判断だと思います。それに、キャヴァーンのス
タッフはファミリーまたはミュージシャンつながりが多くて、ダイレクターの
息子は何人も働いています。引退するにあたっては、キャヴァーンという歴史
的遺産に対する責任感もあったでしょうが、自分たちの息子たちの将来につい
ての保証みたいなものも真剣に考えたはず。もちろん長年働いてきたマネー
ジャーやスタッフたちもファミリーの一員なので、よほど信頼できる相手でな
いと、売却するはずはありません。その相手がロンドンの企業だった、という
のは結果的にそうなったということでしょうし、コングロマリットなどではな
く、わりと小規模な感じの会社なので、なんとなく安心感があります。

というわけで、最初にこの記事を読んだ瞬間から、僕はまったく心配してませ
んでした。
翌日、懇意のスタッフからメールが届きました。そこには、

マネージング・チームはそのままだしスタッフも全員残ってる。これまでと変
わるようなことは何もないわね。ビルとデイヴとジョージ、そしてジュリアに
はステップバックしてもらって、自分たちの人生をエンジョイしてもらうわ。
もちろん来年のビートルウィークには、あなたやあなたのグループをいつも通
り歓迎するわよ。来年の詳細は12月にリリースするつもりだから、ちょっと
待ってね。

といったことが書かれてました。
みなさん、どうぞご安心を。

● ● ●

ふと気になって、今年のビートルウィークのオフィシャル・プログラムを引っ
ぱりだしてみました。この中には、スタッフ紹介のページがあって、ダイレク
ターやマネージャーや責任者が、顔写真と名前と肩書きつきで紹介されている
のです。いつもトップに掲載されているビルさんのところを見ると……おや、
名前が「Bill Heckle」ではなく、「Billy Holiday」となってます。そして肩
書きは「Retired Director!」。にゃはは、これは「引退してホリディ中やね
ん」ってことですよね。嬉しそうに笑ってる顔もまさにそう言ってるよう。ま
あシャレでやってたんでしょうけど、こうなってみると、もしかしてこっそり
予告してたのかも?? なんて思えてきたり……。ちなみに昨年・2025年版も
同じ写真・名前・肩書きで、2024年版は普通に「Bill Heckle」「Managing
Director」でした。顔写真は同じ(これはもうだいぶ前から)。てことは、も
しかすると去年あたりから引退に向けてのカウントダウンは始まっていたのか
もしれませんね。

ちなみにビルさん、ビートルウィークではいつも、どこかの会場でひたすら
ビールを飲みながら周りの人と楽しそうにしゃべってます。今年会ったときも
ぜんぜん元気そうだったので、たぶん来年も普通に会えると思ってます。
ジョン・レノンの妹のジュリアさんも、ストロベリー・フィールドの親善大
使のような立場のかたなので、来年のビートルウィークにもきっと姿を見せて
くださるでしょう。

● ● ●

<Beatleweek 2027出場バンド:本日募集締め切りです>
スカウス・ハウスでは、2027年のインターナショナル・ビートルウィーク(8
月25日~31日)に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バ
ンドを募集しています。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net ま
でご連絡ください。メール件名は「IBW27バンドエントリー:(バンド名)」と
し、本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話
番号・PCメールアドレスをご記入ください。折り返し、募集要項をメール添
付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込みくだ
さい)。
エントリー申し込み締め切りは、10月20日(火)です。お問い合わせはお早
めに!

● ● ●

「今週のフォト」は、キャヴァーン・クラブの写真を。今年夏に撮影したもの
から選びます。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo921.html 

                        --- Kaz(20/10/2026)


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▼エコーのエコー:キャヴァーン・クラブ、新時代へ
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2026年10月7日付「リヴァプール・エコー」に掲載された記事を
翻訳して紹介します。
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キャヴァーン・クラブ、新時代へ

 エリオット・ジェセット&ベン・ハスラム
 2026年10月7日

伝説のキャヴァーン・クラブをはじめキャヴァーン・パブとキャヴァーン・レ
ストランを所有し、マジカル・ミステリー・ツアーも運営しているキャヴァー
ン・シティ・ツアーズが、新しいオーナーに売却された。

多くの人々に愛されているビートルズ・アトラクションは、新しい時代の幕開
けを迎えることになった。引き継いだのはロンドンに拠点を置く14コレク
ティヴで、同社はリヴァプール出身のキース・ブラックハーストをキャヴァー
ン・シティ・ツアーズの取締役に加え、長年にわたってこの街のミュージッ
ク・シーンへ貢献し続けてきた歩みを継続させようとしている。14コレク
ティヴのCEO、ロデリック・シュロッサーもそれをサポートする。

キャヴァーン・シティ・ツアーズのスポークスパーソンは、両社はともに、音
楽とライヴ・エンターテイメントの業界で長い歴史を持っているという共通点
があると話す。
「14コレクティヴは、このライヴハウスが長年にわたって築き上げてきたライ
ヴ・ミュージックの伝統や、新しいアーティストへのサポートを、さらに発展
させて行ってくれるでしょう」

キャヴァーン・クラブは、ザ・ビートルズが生まれた場所であり、マージー
ビートのサウンドを育てた場所として世界的に認知されている。しかし、アラ
ン・シトナーによる1957年の創業当時は、ジャズ・クラブだった。同年1月
16日にオープンし、開店当初から、アッカー・ビルクやジョニー・ダンク
ワースといった当時の人気ジャズ・ミュージシャンを招聘している。

しかし地下に設けられたステージは、またたく間に実力をつけた地元ミュージ
シャンたちが徐々に占拠していくことになった。リンゴ・スターがドラムを叩
いていたロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズや、ジョン・レノンが率いてい
たクォリーメン・スキッフル・グループなどだ。レノンのバンドには、のちに
ポール・マッカートニーやジョージ・ハリスンも加わることになる。そうして
じきに、ザ・ビートルズはキャヴァーンの専属バンドになる。それが、世界規
模でのビートルマニア現象へとつながって行く。

1961年から1963年にかけて、ザ・ビートルズは300回近くキャヴァーンで演
奏している。彼らの最後の出演は1963年8月3日。「シー・ラヴズ・ユー」の
レコーディングから1ヶ月後、最初のアメリカ遠征の半年前というタイミング
だった。

ザ・キャヴァーンは1966年に一時的に閉店したが、再開を求める声は大きく、
地元のビジネスマンや当時のハロルド・ウィルソン英国首相による支援を受け
て、復活を遂げた。しかしながらリヴァプール市がマージレイルの路線を地下
に通すにあたり、換気口を設置するとしてクラブは1973年に再び閉鎖、ブル
ドーザーによって建物は取り壊された。

そして1984年、元々あった場所の75%を使い、より地下深く掘り下げた場所
に、キャヴァーンは再建された。昔の建物に使われていた1万5000個のレン
ガとともに。1989年から1991年の間の一時期にまたしても閉鎖された期間は
あるものの、それ以降は営業を続けている。

おそらく最も有名なツアーは、マジカル・ミステリー・バスに乗って、リヴァ
プールのアイコニックなビートルズ・ランドマークを訪ねるツアーだろう。ペ
ニー・レーンやストロベリー・フィールド、ポール・マッカートニーやジョー
ジ・ハリスンの家もコースに含まれている。

そのマジカル・ミステリー・ツアーは、レイディオ・シティにより1983年に
セットアップされた。リヴァプールを訪れる観光客が増加し、ペニー・レーン
やストロベリー・フィールドといったビートルズゆかりの場所を見てみたいと
いう需要に応えるためだ。

スタートしてすぐに、マジカル・ミステリー・ツアーはリヴァプールのビート
ルズツーリズム部門そのものになった。世界中からヴィジターを引きつけ、ト
リップアドヴァイザーなどの旅行サイトでは絶賛のレヴューが書き込まれた。

1980年代にこのツアーで使われたバスは、ザ・ビートルズのTV映画「マジカ
ル・ミステリー・ツアー」で使われた本物の車体だった。しかし事業は次第に
勢いを失い、このオリジナルのバスはハード・ロック・カフェに売却され、
ミュージアムに展示されることになった。

その後、リヴァプールの観光局が事業を引き継ぎ、新しいバスでのマジカル・
ミステリー・ツアーがスタートする。そして1990年の末、キャヴァーン・シ
ティ・ツアーズに対し、マージーサイド観光局がこの毎日運行のビートルズ・
ツアーの引き継ぎを依頼。あわせて、新たに1時間のシティ・センター観光
ツアーも導入することを要請した。

事業を引き継いだキャヴァーン・シティ・ツアーズは当初、73座席のダブル
デッカー・バスでツアーをスタートさせた。そして1994年にはそれを1966年
製ベッドフォードVALプラクストン・パノラマ・ワンに切り替えた。1967年の
TV映画で使われたものと同じモデルである。53座席の、快適な乗り心地だ。
以来今日まで、同型のバスを複数台使って、マジカル・ミステリー・ツアーは
毎時間、市内を走り続けている。

キャヴァーン・シティ・ツアーズが経営を引き継いでからは、このツアーは
年々成長を続けた。年間7万人以上の観光客を乗せてリヴァプールの道を走り
続けており、数多くのアワードも受賞している。

ツアーはアルバート・ドックをスタートし、郊外のビートルズ・ランドマーク
へとツーリストを案内する。ペニー・レーンやストロベリー・フィールド、
ウェヴァトリーのジョージ・ハリスンの家、L8(行政区)にあるリンゴ・ス
ターの生家や育った家、ジョン・レノンやポール・マッカートニーが暮らした
家、その他多くのザ・ビートルズに関連する場所へ。

すべてのツアーは、世界的に有名なキャヴァーン・クラブで終了する。乗客は
そこでライヴ・ミュージックを楽しむことができる。ツアーのチケットには
キャヴァーンの入場料が含まれている。

現在のオーナーであるビル・ヘックル、デイヴ・ジョーンズ、ジョージ・ギネ
ス、そしてジュリア・ベアードは、これまでの35年間を費やしてキャヴァー
ンを現在ある姿に構築し、リヴァプールのビートルズ観光を確立した。さらに
は、マジカル・ミステリー・ツアーやインターナショナル・ビートルウィーク
をツーリズムのマップに書き加えた。

ビル・ヘックルはこう話している。
「我々4人のスカウス・オーナーにとって今日は、感傷的でもあるし、誇らし
い気持ちにもなる日だな。いちばん高値をつけたところにキャヴァーン・シ
ティ・ツアーズを売却しよう、なんて魂胆はサラサラなかったね。後を任せる
に相応しい、私たちと同じ志を持つ後継者を見つけるのに、5年以上かかった
よ。決して軽々しい気持ちで手綱を手放すわけじゃない。だがうちの株主はみ
んなかなり歳を重ねているからね、そろそろリタイアの潮時なんだよ」

「新しいオーナーたちには、全幅の信頼を持って引き渡すことができる。我々
はキャヴァーン・シティ・ツアーズで43年、キャヴァーン・クラブを所有し
て35年やってきた。彼らは我々が切り開いてきた道のりをそのままフォロー
してくれるだろう。キャヴァーンというものは音楽史で特筆されるアイコニッ
クなピースで、経済的にもツーリズム業界的にもリヴァプールにとって重要な、
中心的な場所だ。これからも、世界中からファンや観光客を迎え続けるという
使命があるんだよ」

ジョン・レノンの妹、ジュリア・ベアードが付け加える。
「本日をもって、私たちはキャヴァーン・クラブのオーナーの職を離れます。
私自身としては寂しさもありますが、この世界的に有名な、ナンバーワンの
ミュージック・クラブの未来にはポジティヴな気持ちでいます。ザ・ビートル
ズを産み出したクラブを、私たちは信頼できる、誠意のあるかたたちの手に委
ねます。さらなる素晴らしい物語が紡がれることを願って、バトンを渡すので
す。ザ・キャヴァーン・クラブは永久に不滅です」

キース・ブラックハーストとロデリック・シュロッサーは共同声明でこう綴っ
ている。
「キャヴァーン・クラブのレガシーを継承させていただけることになり、たい
へん光栄に思います。キースのホーム・シティであるリヴァプールでの事業で
あることも嬉しく思っています。ザ・キャヴァーンは、ザ・ビートルズの功績
において多大な役割を果たしたと同時に、リヴァプールの活気あふれるカル
チャーのアイコニック的な存在でもあります」

「何がキャヴァーンをこれほどまでに特別なものにしているのか、私たちは深
く理解しています。これからのことに胸を躍らせながら、現在のマネージメン
ト・チームとともに働く日を楽しみにしています」

DTBビジネス・ソリューションズは、ラングトンズ・アカウンタンツと、ブラ
ブナーズのコーポレート・パートナー兼プロフェッショナル・サーヴィス部門
の責任者であるジョン・スポフォースの支援を受けて、今回の取引において現
オーナー陣に助言している。

DTBビジネス・ソリューションズのデビー・トンプソンはこうコメントしてい
る。
「私は、ビルや彼のキャヴァーン・チームとは、30年の付き合いなんです。彼
らのヴェンチャーが着実に成長していく姿をずっと見てきました。関係者全員
にとっての最適解を見つけることができて、とっても嬉しく思ってます」

「ビル、デイヴ、ジョージそしてジュリアは、こんなにも長くキャヴァーン・
クラブを支え続けてきてくれました。今こそ、引退する彼らをキャヴァーン・
クラブが支えてあげるのに相応しい時なんだと思います」

Cavern Club enters fresh era as famous Mathew Street venue sold
 ~Cavern City Tours Limited, home to the Cavern Club as well as the
  Cavern Pub, the Cavern Restaurant and the Magical Mystery Tour has
   gotten new owners

By Elliot Jessett and Ben Haslam, 07 October 2026, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/cavern-club-enters-new-era-34731415


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