リヴァプール・ニュース

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2007年5月&6月

【スカウス缶!】
缶詰になったリヴァプールの伝統料理「スカウス」が人気を呼んでいます。
史上初めて缶詰のスカウスを販売したのは、ボールド・ストリートで「マギー・メイ・カフェ」を経営するジョン・リーさん。
53歳のジョンさんは、妻のスーさんと一緒に、13年前にこのカフェをオープンしました。

マギー・メイ・カフェのスカウスはオープン当初から人気がありました。あまりにも人気があるので、ジョンさんたちは、持ち帰り用のスカウスを作ることにしました。
その缶詰のスカウスも人気を呼び、自分たちのお店でしか販売していないにも関わらず、すでに4000個が売れたそうです。

ジョンさんの話です。
「マーケット・リサーチをしたら、缶詰のスカウスって存在しないってことがわかったんです。で、このキャピタル・オブ・カルチャーの街のために、何か役に立てればと思って始めたんです。でもこんなにあっという間に口コミで広まるなんて」

「うちの親父はスカウスには並々ならぬパッションを持ってたんですよ。私たちもそうありたいって思ってます。じゅうぶんな需要を喚起できたら、地元のお店やスーパーマーケットにも置いてもらえるかもしれませんね。他にもローカルな料理をそろえて、ゆくゆくはブランドみたいになったらいいな、なんてことも考えてます」

リヴァパドリアンにとって皮肉なことに、この缶詰「マギー・メイズ・オリジナル・スカウス」は、リヴァプールではなくマンチェスターの食品会社「ミナラ・フーズ」で製造されています。
ジョンさんの息子でマギー・メイ・カフェの共同経営者、アンディさんはこう話しています。
「リヴァプールではどこもやってもらえなくて、仕方なくマンチェスターでつくっているんです」

しかし、にっくきライヴァル・シティーで作られていることは、セールスにはほとんど影響していないようです。
ジョンさんが続けます。
「始めた途端、すごいことになっちゃいました。もう4000缶ほど売れてますからね。評判も上々ですよ。リピーターもたくさんいらっしゃいます」
「スカウスってのは、それぞれの家庭で違うもの。だからこのスカウスは我が家のスカウスなんですよ。うちの母親のレシピがベースになってるんです」 (6月25日)

【ボルグの約束】
12日から17日まで、恒例の「リヴァプール・インターナショナル・テニス・トーナメント」が、カルダーストーンズ・パークで開かれています。
今回26年ぶりに芝でのシングル・マッチに出場する予定だったビヨン・ボルグは、残念ながら怪我のため出場できなくなってしまいました。
スウェーデン人のボルグは、過去に5度もウィンブルドンを制した名プレイヤーです。現在は51歳です。

ボルグは、先週土曜日、ストックホルム郊外の自宅の庭でのバーベキュー・パーティーの際に、友人のジャーマン・シェパードに右足を激しく噛まれました。
すぐに病院で治療を受けたものの、ドクターは大会への出場を許可しませんでした。

試合には出場できないながら、ボルグはトーナメント会場にやって来て、テニスコートでのインタヴューに答え、彼の姿を楽しみにして来たファンたちを楽しませました。そして、来年こそプレイすると約束しました。

ボルグの話です。
「ここに来られてハッピーだよ。でもプレイしたかったな。すごく残念」
「芝でのプレイはもう何年もやってなかったからね、楽しみににしてたんだけど。でもアクシデントに逢ってしまったんだ。それにしても、試合の4日前に犬に噛まれるなんてことになるなんてね」
「コートを見てると、すぐにでも飛び出して行ってプレイしたい衝動に駆られるんだ。この4か月、かなり鍛えてきたんだよ。調子も良かったんだ。悲しいよね。来年は必ずここに戻って来たいって思ってる」

ボルグが対戦する予定だったのは、オーストラリア人プレイヤーのパット・キャッシュです。彼もまたウィンブルドンでの優勝経験があります。
大会のオーガナイザーは、ボルグの代役としてリカルド・クライチェックに出場を要請しました。1996年のウィンブルドン優勝者です。

初めてリヴァプールを訪れたというボルグは、ビートルズ・ミュージアムやアンフィールド・スタジアムへ行ってみたいと言います。
「イングランドはほとんどの街に行ってるけど、リヴァプールは今回が初めてなんだ。親戚だって住んでるのにね。この街についても、過去の歴史についても、とにかくいいことばっかり聞いてるよ。とても楽しみにしてた」
「ここでアンダース(大会のオーガナイザー、アンダース・ボルグ)に会えてハッピーだよ。そう、だって同じ苗字なんだもんね。彼がこの大会をここまで育て上げたことは、リヴァプールの街にとっても、テニスを愛する人たちにとっても、すごく大きな貢献だと思う」
「このトーナメントには毎回すごい選手たちが集まって来るよね。エンターテイメント・テニスとしてグレイトな大会だよね」

センターコートでのボルグの公開インタヴューは、13日に行われました。
雨天により試合が中止となり、がっかりした観客を楽しませるためのイヴェントでした。
雨傘やレインコート姿の大勢のファンたちは、ボルグの登場に大喜びでした。ボルグはもちろん、サインや記念撮影にも快く応じました。
当初は15分の予定だったインタヴューは、予想以上に盛り上がり、結局は1時間を超えるものになったそうです。 (6月15日)

【リンゴのスポーツセンター】
リンゴ・スターが、今年じゅうにディングルの母校を訪ねることを約束しました。
リンゴの母校「ディングル・ヴェイル・セカンダリー・モダン」は、現在「ショアフィールズ・テクノロジー・カレッジ」になっています。
そして先週土曜日、この学校に、80万ポンド(約2億円)をかけたスポーツセンターがオープンしました。
このスポーツセンターは、プロジェクトの協力者であるリンゴにちなんで、「スター・フィールズ・コミュニティ・スポーツ」と名付けられました。

カレッジの校長、ジョン・チャーノックはこう話しています。
「私たちは、このファンタスティックな施設の完成をたいへん喜んでいます。うちの生徒だけではなく、コミュニティ全体にとって大きなベネフィットになるでしょう。このディングル地区の再開発にも、重要な役割を果たすと思います」
「うちの生徒たちを誇りに思いますよ。この地域にとって何が必要なのか、何をしたらいいのか、みんな真剣に考えて協力してくれたんです。もちろん、リンゴが近いうちにここを訪問したいと言ってくれていることには、全員が大喜びしていますよ」

「スター・フィールズ」には、フルサイズのフットボール・ピッチや、全天候型のテニス、ネットボール、そしてバスケットボールのコートが整備されています。

10歳の生徒、ジョーダン・ヒューイット君はこう言っています。
「このスター・フィールドのプロジェクトは生徒たちが主導して進めたものなんだよ。すごく自慢に思ってる。僕らがやってることにリンゴ・スターが興味を持ってくれて、問したいって言ってくれてることも、僕らの誇りだよね、ほんとうに」
「僕ら、この地域の人たちにもここを利用してほしいんだ。できるだけたくさん来てほしいなあ。だってコミュニティ全体のためにつくったものなんだから」

「スター・フィールズ」は、学期中は毎日オープンします。
平日は午後5時から9時まで、週末は午前10時から午後6時のオープンとなります。

リヴァプール・シティ・カウンシルのコリン・エルドリッジ議員はこう話しています。
「スター・フィールズのファシリティは何もかもファンタスティックですね。学校だけじゃなくて地域のコミュニティにとって、計り知れない財産になるでしょう。すべての年代の人々が、ここでスポーツを楽しんだり、体を鍛えたりして、アクティヴな生活を送ることができるんですからね」 (6月11日)

【リヴァプールでファイナル】
リヴァプールが惜しくも優勝を逃したUEFAチャンピオンズ・リーグの決勝戦。翌日のリヴァプールの地元紙Liverpool Daily Postには、市内のパブやレストランでの観戦レポートが掲載されました。
抜粋して紹介します。

< Philharmonic Hall, City Centre >
シティ・センターのPhilharmonic Hallでは、メインホールのシネマ・スクリーンに加え、館内のバーに臨時設置されたスクリーンで試合の中継放送を流しました。
このリヴァプールきっての名ホールには、LFCサポーターはもちろん、子連れのファミリーやカップル、さらにはロイヤル・リヴァプール・フィルのメンバーなどの姿も見られました。
いちばん盛り上がったのは、試合後半でピーター・クラウチが投入された時でした。しかしその歓声は、フィリッポ・インザーギのゴールでミランに2点目が入った時は、一瞬にして沈黙に変わりました。
試合後は大きな混乱はなく、多くのファンはそのまま立ち上がって会場を後にし、残ったファンはバーで歌い続けました。

プレス・オフィサーのJenny Morganはこう話しています。
「通常とはまた違った雰囲気でしたね。でもすごく盛り上がって、素晴らしい夜になったんじゃないでしょうか」

トクステスから来たNeil Warringtonはこう話しています。
「俺たちはブリリアントだった。バンバン攻めてたよな。あの2ゴール? 奴らはラッキーだったな」

ロイヤル・リヴァプール・フィルのチェリスト、Alex Holladayはこう言います。
「あれで負けるなんてね。ここの観衆はアメイジングだったよ」

ウォルトンのSarah Bailey-Hamiltonは、姪と甥を連れて「ザ・フィル」に来ました。
「ほんとにがっかりだわ。勝ててたわよね。ここはブリリアントね。家族で観るのにちょうどいい雰囲気で。でも勝てなかったのは本当に残念」

< Sports Cafe Bar, City Centre >
シティ・センターのSports Cafe Barは、3つのフロアーが超満員の850人のファンで埋め尽くされ、大歓声でチームを応援しました。。
ファイナル・ホイッスルが鳴った後は、涙とハグで健闘を称え合いました。バーの外ではチャントが鳴り響き、カーニヴァルのような夜はいつまでも続きました。

ニュー・ブライトンから来た33歳のJames Harrisonは、こう話しています。
「俺たちはゲームに負けただけだ。戦争に負けたわけじゃない。来年はきっと取り返してみせる」

ハイトンから来た21歳のMatty McGovernは、エヴァトニアンでありながらもリヴァプールを応援しました。
「だって僕はトゥルー・スカウサーだから。優勝カップをこの街に持って帰ってくれたら嬉しいさ」

同じくハイトンから来た21歳、Leigh Korie-Butleは、こう言います。
「最後のところでみんなで歌った“You'll Never Walk Alone”はよかったね。負けちゃったけど、ファンはがんばったよね。最後の最後まであきらめないでクラブをサポートするんだ」

Sports Cafe Barの代理マネージャーAlex Brownは、2005年のファイナルのときよりも忙しかったと語っています。ハーフ・タイムの売り上げだけで、1000ポンド(約24万円)もあったそうです。
「バッドな結果だったけどね。でもウチにとってはグッドな日になったよ」

< Arkles pub, Anfield >
アンフィールド・スタジアムの近くのパブArklesにも、多くのファンが詰めかけて観戦しました。
ウエスト・ダービーから来た50歳のDave Huleは、こう話しています。
「今晩のウチのチームのパフォーマンスは、どこに出しても恥ずかしくないものだったと思うよ。チームの全員を誇りに思う」

ウォルトンに住む40歳のKevin Edmundsが付け加えます。
「ウチの方がずっと良かった。ジェラードは素晴らしかったし、マスチェラーノはもうひとりのスターだ。誰ひとりとして期待外れはいなかったよ」

ベビントンから来た35歳のSteve Howieはこう言っています。
「今回は向こうにツキがあったね。2005年のウチみたいに。それでも俺たちは5回優勝してるんだ。マンチェスター・ユナイテッドは俺たちの足元にも及ばない。そうだろ?」

地元アンフィールドの住民、65歳のBob Frodshamはこう話しています。
「選手らを誇らしく思うよ。ファンも、いつものとおり、12番目の選手としてよく戦った。わしらにとって運がなかったのは、ミランの12番目の選手がレフェリーだったことだな」

< Parthenon Greek restaurant, Parr Street >
パー・ストリートのギリシャ料理レストラン「パルテノン」も、200人以上のファンでいっぱいになりました。そのうちの多くは、アテネからの移民の人々でした。
2つのビッグスクリーンで中継された店内は熱気ムンムンで、ギリシャ風アクセントのリヴァプール・ソングが天井を揺らしました。
客の中には、ボルトン・ワンダラーズのキャプテンを務めるケヴィン・ノーランの姿もありました。彼は、この街のブルーコート・スクールの卒業生です。

マネージャーのGeorge Kundiは、こう話しています。
「私達が誇らしく思うのは、ピッチで戦った選手たちだけじゃないですよ。このパルテノンに参上した177人のスカウス剣士たち。彼らのことも誇らしく思います。ここにいる全員が熱狂的なLFCファンなんです。だから今回のファイナルがアテネで行われて、たくさんのリヴァパドリアンたちに祖国の首都のことを知ってもらえるのは、私たちにとって、この上ない喜びなんです」
「でも、大金をつぎ込んではるばるアテネまで駆け付けたみなさんにとっては、残念な結果になってしまいました。私としては、アテネの街や人々が、彼らの失望を和らげ、笑顔を取り戻させてあげてほしい。そう望んでいます」 (6月4日)

【CLファイナル2007】
5月23日、アテネのオリンピック・スタジアムで行われたACミラン対リヴァプールのUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝は、2−1でACミランが勝ち、7度目の栄冠に輝きました。
2−0とリードされた後半44分、ディルク・カイトのゴールで1点差としたリヴァプールでしたが、2年前の「イスタンブールの奇跡」の再現はなりませんでした。

試合後、キャプテンのスティーヴン・ジェラードはこう話しています。
「2年前とは完璧に真反対の気持ちだな。この結果を受け入れるのはものすごく辛い。でも、これがフットボールなんだと思う」
「僕らはこの痛みに耐えて前進しないといけないんだね。自分たちの足で立ち上がらなければ」
「でも今この瞬間は、ただただ悲しいとしか言いようがない」

「いいスタートだったと思う。きちんとコントロールできていたし。ほんとうにこうしたいと思っていた通りの展開だったんだ。しかし決めないといけない時に決め切れず、逆に相手に決められてしまった。あれはちょっとラッキーなゴールだったね。でもあれで彼らを勢いづかせてしまった」
「僕らはやれることは全部やった。でもそれは実を結ばなかった」

「僕のキャリアの中でも、最悪に数えられるうちのひとつだと思う、今は。でもこの挫折からいかに立ち直るかが大事なことなんだよね」
「これまでも何度か決勝で負けたことがあるけど、その度に人間として強くなれたと思う。だから僕らは立ち直らなくてはいけないんだ。そうすれば来年はきっともっと強いチームになれる」

「ゲームの前は、これに勝てば世界の頂点に立てるんだって思ったよ。その代わり、負けたらどん底の気分を味わうんだってこともわかっていた」
「僕は僕でここから立ち直って、チームはチームで自力で立ち直る。そうすれば次のシーズンはもっとよくなるはず」
「1人のプレイヤーとして言わせてもらうなら、来年のリヴァプールはすごく楽しみだ。新しい経営陣はラファへの支持を明言しているしね。わくわくするよ。といっても、今のこの瞬間はそんな気分にはぜんぜんなれないけどね」

「僕らは自分たちのことを誇りに思っていいと思う。2年前よりもいいプレイをしたんだから。2年前は勝って、今回は負けてしまったけれど。でもそれがフットボールなんだよね」
「今日のゲームの勝敗の分かれ目は、ほんのわずかな差だったと思う。あの1点目はほんとうに痛かった」
「(1トップにカイトを置き、その後ろのトップ下での起用となったことについては)監督にやってくれと言われたんだ。チームとして慣れた形ではなかったけれど、でもそれを言い訳にはしないよ」
「来シーズンは、きっとファンのみんなに喜んでもらえると思うよ」 (5月28日)

【ゴールでお別れを】
今季限りでリヴァプールのユニフォームを脱ぐことが確定的なロビー・ファウラーが、シーズン最終戦を前に、クラブやファンへの感謝の気持ちを語っています。
「自分にとってエモーショナルな日になるだろうね、間違いなく。でもみんなに理解してほしいんだけど、僕は残りの2つの重要な試合に完璧に集中しているよ」
「まずはいいプレイをしてチャールトンに勝って、3位でフィニッシュすること。そしてその次に向けてしっかり準備する。チャンピオンズ・リーグのファイナルで、一部でもいいからプレイできたらと思ってる」
「それ以外のことについては全部、終わってから考えることにするよ。だってこんなに大事な試合を前に、他のことで一切邪魔されたくないからね」
「それともうひとつ知っていてほしいのは、リヴァプールの次にどこに行こうかなんてことはまったく考えてないってこと。監督からは今週、僕の処遇についての説明を受けた。それは僕にとってはビッグ・サプライズだったわけじゃない。正直言ってね」
「でもみんな分かってくれてると思うけど、僕はすべてのゲームでリヴァプールの役に立てるよう努力した。チームのために自分ができることはすべてやってきた。最後の2試合でも、それは同じことだ」

ファウラーはまた、2001年の移籍の時と違い、今回はファンにさようならを言えることがありがたいと語っています。
「少なくとも今回は、ちゃんとさよならを言うチャンスがあるわけだよね。前の時はああいう去り方で、ほんとに身を焦がすような思いをしたからね」
「ここに戻って来てから、ファンのみなさんにもらったサポートは、ほんとにものすごいものだった。最初にここにいた時よりもずっと大きかった」
「しばらく離れていた分、思い入れが強くなったということはあるかもしれないね。でもファンのみんながあたたかく迎えてくれたことを、僕は決して忘れない。これからもずっとそれを感謝し続けるだろう。ファンのみんなのために、いくつかゴールを決めて、チャンピオンズ・リーグでも優勝できたらって思ってる」
「そうなったら、それこそ完璧なシーズンの締めくくりになるよね」 (5月12日)

【ロビーとお別れ】
リヴァプールは、5月13日(日)、チャールトン・アスレチック戦との今季プレミアシップ最終戦に臨みます。
ロビー・ファウラーは、アンフィールドで行われるこの試合が、レッズの選手として最後の試合になるかもしれないと覚悟しています。
1993年にデビューして以来、ファウラーは、リヴァプールのスター・ストライカーとして大活躍を見せました。2001年にクラブ史上最高の移籍金でリーズに移籍した後、マンチェスター・シティを経て、2006年1月に電撃的な復帰を果たしました。
新たに1年契約を結んで迎えた今シーズン、ファウラーが先発メンバーに名を連ねたのは、わずか9試合でした。しかし彼は7つのゴールを記録しています。

ファウラーの親しい友人はこう話しています。
「シーズンが終わったら契約の延長はしないって言われてるそうなんだよ、ロビーは」
「ものすごく落ち込んでた。だってこのクラブのことを愛してるからね、彼は。でも半分は予想してたことだって」
「(あまり使ってくれない)ラファに対する恨みなんて持ってないよ。リヴァプールに戻って来るチャンスを与えてくれたことに感謝してるからね」
「日曜日はアンフィールドとのお別れの日になるね。そしてアテネでの(チャンピオンズ・リーグの)ファイナルでプレイすることで、クラブへの最後のお別れにできたらって希望を持っているんだ」

ラファエル・ベニテス監督は11日、ファウラーが今季限りでリヴァプールを去ることを認めています。そして、最終戦のチャールトン戦で先発させることを約束し、ぜひゴールを決めて有終の美を飾ってほしいと話しました。

「ロビーがKOPの前でゴールを決めてくれたらと願っているよ。もしそうなったら、彼からサポーターへの素晴らしいお別れの挨拶になるだろうからね」
「ロビーにはありがとうと言いたい。彼は日曜日のチャールトン戦でプレイする。ファンのみなさんに、アンフィールドでの彼の最後のプレイを見てもらいたい」
「彼とはいい話し合いができたよ。彼は理解してくれた。彼はほんとうによく貢献してくれている。そしてもちろん、彼のリヴァプールでの時間はまだ終わったわけではない。あと2試合残っているわけだからね」
「私はよく理解しているつもりだ。このクラブやファンにとって、彼がどれほど大きな存在なのかをね。日曜日はスペシャルな日になるだろうね」

ロビー・ファウラーは、リヴァプールの選手として、通算で183ゴールを記録しています。 (5月11日)

【あぐらの理由】
リヴァプールをUEFAチャンピオンズ・リーグのファイナルに導いたラファエル・ベニテス監督が、LFCの公式サイトで、準決勝のPK戦の際にあぐらをかいて見守った理由を語っています。
「チェルシーの選手たちはベンチの前に立っていて、スタンドのサポーターたちから、見えないから座ってくれと声が上がっていたんだ」
「私たちは横によけたんだが、それでもサポーターたちの邪魔になった。だから座って観ることにしたんだよ。私たちはファンたちのことを考えてるからね」
「私が落ち着いていたのは本当さ。ぺぺには絶対の自信を持っているからね。彼は本当にペナルティに強い。それに、私が選んだ選手たちもかなり練習を積んでいた。トレーニングで彼らは、ぺぺやイェルジーを相手にほとんど毎回、キックの練習をしたんだ。私には自信があったんだよ」

ベニテス監督は試合後、劇的な勝利を祝う選手たちの輪の中に入って行くことは避けたそうです。
「試合後はずっとプレスと話していたね。TVのインタヴューが15本くらいにプレス・コンファレンス。それが終わるころに選手たちのお祝いが始まったんだが、私はオーナーからの報告を読むことにした。こういうときは選手たちからはできるだけ離れていたほうがいいんだよ。これまでの経験で学んだんだ」
「それから私は新オーナーやスタッフの何人かと合流してリラックスした。もちろん選手抜きでね。そんなリスキーなことはできないよ!」
「家族や親しい友人と一緒にホテルでお祝いした。でも話題はフットボールのことばかりだったな。私は水を少しと、シャンペンを少し飲んだ」
「とてもハッピーな気分だったよ。だが今は仕事を完結させることだけを考えている」 (5月5日)

【決勝へ!】
5月1日、リヴァプールはホームにチェルシーを迎え、UEFAチャンピオンズリーグ・準決勝のセカンドレグを戦いました。
前週にロンドンで行われたファーストレグを1−0で落としているリヴァプールは、立ち上がりから果敢に攻め、22分に得たフリーキックからダニエル・アッガーがゴールを決めてトータル・スコアを1−1とします。
その後はアグレッシブな攻め合いとなりますが、両チームとも勝ち越し点を奪うことができません。15分ハーフの延長戦でもスコアは動かず、勝負はPK戦に。ボロ・ゼンデン、シャビ・アロンソ、スティーヴン・ジェラード、ディルク・カイトと4人連続で成功したリヴァプールに対し、チェルシーは1人目と3人目がぺぺ・レイナに止められ、PK戦スコア4−1でリヴァプールの決勝進出が決まりました。

試合後、ラファエル・ベニテス監督はこう話しています。
「2005年にチェルシーを破ったときよりもいい試合だったように思う。選手たちを本当に誇らしく思う。チェルシーは素晴らしい選手を抱える強いチームで、こちらの思い通りならない時間帯もあった。たくさんのフリーキックを彼らに与えてしまったが、本当によく守ったと思う。ゲーム全体を通じて非常にハードに戦えた」
「ウチのサポーターたちはファンタスティックだった。アメイジングなアトマスフィアだったね。おかげでこの勝利を一緒に喜ぶことができる」
「PK戦でのぺぺ・レイナはファンタスティックだった。さすがエキスパートだ。どうやってチェルシーを倒すか、選手たちはよくわかっていた。パッションでプレイしてくれた」
「あれだけの声援をサポーターから送られたら気合も入るし、パッションやハートのこもったプレイになる。さらに彼らは、ゲームにインテリジェンスも与えてくれた。最高のゲームだった。何もかもがパーフェクトだった。他のスタジアムとは違うことをわかってもらえたと思う」

チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督のコメントです。
「向こうが4点でこっちが1点。それがペナルティの結果だ。PK戦はゲームの一部でしかないが、人々の記憶に残るのは結果だけだ。人々はリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドかACミランが戦うファイナルも記憶するだろう。5年、10年、20年も経てば、セミファイナルの対戦カードのことは誰も憶えていない。どことどこがファイナルを戦ったか。それがフットボールのヒストリーというものだから」

リヴァプールのキャプテン、スティーヴン・ジェラードはこう話しています。
「みんなでつかみ取った勝利だ。2005年の準決勝よりもいい気分だね。あの時はとにかく守ることで精一杯で、命がけでディフェンスした記憶がある。今回だってもちろん必要な時はそうしたけど、ご覧のとおり、プレイのクォリティは上回っていたと思う。ゴールキーパーからディフェンスもミッドフィールドもストライカーも、選手全員がね」
「試合全体を通じて、勝利に値する戦いができたと思う。圧されたという感じはぜんぜんない。この2年間で僕らがいかに進歩したかを見せることができたね。前よりもデンジャラスなチームになっているよ」
「PK戦は心臓に悪いよね、いつだって。でもウチにはぺぺがいるからね。あのシチュエーションで彼に勝るキーパーは世界でもいないさ。期待どおりにやってくれたね」
「ファンに対しては、もう何て言ったらいいんだろうね。彼らは世界で最高だってことをまた証明してくれた。キックオフの45分前からものすごい歌声だった。他のスタジアムの試合中よりもずっと大きかったよ。彼らはアンビリーヴァブルだよ」
「モウリーニョに『リトル・クラブ』って言われて、ちょっと失礼だなあって思ったよ。でも3年間で2度も決勝に行けるんだ。リトル・クラブにしては悪くないんじゃない?」

翌日に行われた準決勝のもう1試合では、ACミランがマンチェスター・ユナイテッドを破って決勝進出を決めました。
2年前とまったく同じ対戦となるチャンピオンズ・リーグの決勝戦「ACミラン vs リヴァプールFC」は、5月23日、アテネのオリンピック・スタジアムで行われます。 (5月4日)