August 14 2007, No.310
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第 100号 / 「100ヘッズ & 100ゴールドフィッシュ」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish100_photo.html ≫

こんにちは。
気がついたらもう8月です。今年の夏はだらだらと涼しく、どうも季節感
や時間の感覚に鈍くなっています。今年はYe Crackeに通う率が非常
に低かったことも理由かもしれません。
8月に入って初夏をすっ飛ばして秋晴れのような陽気が続いています
が、ガーデンでビールを飲むには少々肌寒いです。残念。

ゴールドフィッシュだよりは今回で100号を迎えてしまいました!
誰が読むのか、興味を持ってくれる人がいるのかと完全に未知数では
じまったこのレポートですが、続けてみるものですね。少しずつですが
日本、リヴァプール両方で楽しみにしてくれている人たちが増えたこと
をとっても嬉しく思ってます。
そしてこのレポートを毎回辛抱強くサポートし続けてくれているカズさん
には本当に本当に感謝でアタマが上がりません。
これからもどうぞよろしくお願いします!

さて、先週のカズさんのレポートでもありましたが、街中をショックの渦
に巻き込んだマシュー・ストリート・フェスティバル騒動ですが、今回の
ことで、市の段取りの悪さと関係者のコミュニケーション不足が浮き彫
りになり、市民の信頼もガタ落ち。突然のLiverpool Culture Company
の決断に、ホリデー中でそんなハナシ聞いてない〜! と反撃した市
議会のリーダーWarren Bradlyが早速ミーティングを召集して、72時間
に及ぶ議論の末、パブやライブハウスなどの屋内での開催に落ち着く
ことになりました。

それにしても地元紙エコーの反応の早さはすごかったです。
最初にフェスティバル・キャンセルの発表があったあと、すかさず「マ
シュー・ストリート・フェスティバルを救え! SOSキャンペーン」を展開し
て、最終的にインドアで決行の決断が出たときには、「エコーSOSの要
望に応えて復活!」と声高らかに紙面トップを飾っていました。
野外ステージとストリートが観客で埋め尽くされて盛り上がる、あの独
特の雰囲気を味わえないのはとても残念ですが、パブ&ライブハウス・
クロールをするのも楽しいかもしれませんね。

マシュー・ストリート・フェスティバルは、8月26日(日)、27日(月)に開
催です。詳細はまだ出ていませんので、サイトのマメチェックが必要で
す。
http://www.liverpool08.com/Liverpools800th/MathewStreetFestival/index.asp

ちなみに、27日のバンクホリデーマンデーは、アルバート・ドックのビー
トルズ・ストーリーが入場無料になるそうです! こちらもお見逃しなく。
http://www.beatlesstory.com/news.asp?key=2&nkey=245&archive=  

♪ ♪ ♪

火曜日。St George's Hallにて、Anthony Brownの "100 Heads
Thinking As One" の100枚のポートレートが全て揃って公開されました。
まずは小コンサートホールでAnthony Brownによる挨拶、関係者のス
ピーチ、詩の朗読などが行われました。
ステージ近くには、マシュー・ストリート・フェスティバルの件で熱いディ
ベート中のJason Harborowとホリデー帰りで真っ赤に日焼けした
Warren Bradleyの2人の姿も見られました。
また、ここでは肖像画とは別に、"Charter Canvas" という名の リヴァ
プールのシティスケープのコラージュ3部作が除幕されました。

その後グレート・ホールに通されましたが、100名の顔がずらーっと並
んでいて圧巻でした!
本当にいい会場を選んだと思います。これまでも何度か巡回展が行わ
れてましたが、いつも60〜70作品ほどの展示でした。今回の新しい作
品の中には、まだ制作中のものも見られます。

最近の代表作といえば、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの肖像。
これはホール正面の最前列の右と左に位置しています。そのほか新し
いところでは、Parr Street Studiosを救ったGary MillarとSteve
Macfarlane 、60年代にキャヴァーン・クラブでビートルズをバック演奏に
従えて出演したアカペラ・グループThe ChantsのJoe Ankrahのポート
レートも見られました。

今年2007年のリヴァプールのテーマが「ヘリテージ」、しかも8月28日
にはリヴァプール市生誕800年記念日が控えているということもあり、
リヴァプールの歴史をさまざまな角度から捉えた催し物で溢れていま
すが、今世紀に生きて新しい歴史を作っていく「ひとびと」に焦点をあて
たこの展覧会は、何度見ても新鮮です。

"100 Heads Thinking As One" のSt George's Hallでの展示は、8月31
日まで続きます。
100 Headsホームページ: http://www.100heads.co.uk

<St George's Hall >
 住所: William Brown Street, Liverpool Merseyside L1 1JJ
(入り口はQueen Square 側のSouth Entrance)
 オープン: 10:00〜17:00(火〜土) 13:00〜17:00(日) 入場無料
 休館日: 月曜日(但し休日の場合はオープン)

♪ ♪ ♪

8月のリヴァプールは、この他にもさまざまな企画が目白押しです。

8月23日は "Slavery Remembrance Day" 。
奴隷貿易廃止から200周年を迎える記念日に、アルバートドックに
International Slavery Museumがオープンします。
ナショナル・ミュージアム・リヴァプール運営の新しい常設の博物館で
す。入場無料。
http://www.liverpoolmuseums.org.uk/ism/  

8月28日は "Liverpool 800 Day" 。
リヴァプール市生誕800年を迎えるこの日は、街をあげてのバースデー
パーティーになります。以下にプログラムを紹介します。
【Civic Procession 午前11:00〜11:30】 
 各国要人やスペシャルゲストが登場する公式オープニング・パレー
 ド。St Nicholas Church、The Strand、James Street、Castle Street
 で行われます。

【800th Birthday Pageant 午前11:30〜午後1:00】   
 ジャイアント・セレブレーション、エコーズ・オブ・リヴァプール、フレン
 ズ・リユナイテッド、パジェント・パフォーマンスなどストリート・パフォー
 マンスが繰り広げられます。様々なコミュニティーグループや子供た
 ちも参加します。既に巨人の制作や子供たちの衣装の準備が着々と
 進んでいるようですよ。

【Festival Squares 午後1:00〜4:00】
 3つの区域でパーティーが続きます。Williamson Squareではキャ
 ヴァーン・クラブ50周年記念ステージ、Derby Squareでは、若いミュ
 ージシャンを支援するStreetwaveによる新しいミュージシャンの
 ショーケース。そしてDaily Post & Echo本社のあるビジネス街 Old
 Hall Streetでは、地元のリアル・エールがハイライトされるフード&ド
 リンク・マーケットが終日開催され、午後12時から2時まではビジネス
 マンによる運動会、Urban Strawberry Lunchによるストリート・シア
 ター、リヴァプールの歴史をテーマにした詩やストーリーの朗読、頭
 上にはWired Aerial Theatreによる空中パフォーマンス、地面には
 Urban Canvasによるぺイヴメント・アートなど盛りだくさんです。

【Firework Display! 午後10:00〜】
 最後は花火で締めくくりです。

Liverpool 800 Day の詳細は、08ウェブサイトから
http://www.liverpool08.com/Liverpools800th/Liverpool800Day/index.asp


歴史もので現在すでに開催中のものとしては、アルバート・ドックの
Maritime Museumで展示されている "Magical History Tour" 展。
小さな漁村から始まり、ヴィクトリア朝時代のバブリーなほどの繁栄、
戦後の低迷など、この街のローラーコースターのような歴史を見ること
ができます。
<Magical History Tour>
http://www.liverpoolmuseums.org.uk/maritime/exhibitions/magical/index.asp

そして、MP3版Lloyd Grossmanの案内するリヴァプール800年の歴史
ツアー(英語&他6カ国語。残念ながら日本語はありません)。
St. George's Hall, マシュー・ストリート、お城の跡地、ピア・ヘッドなどを
通ってアルバート・ドックまでのルートを60分で回るツアーです。この音
声ガイドのMP3とヘリテージ・マップは、Liverpool 08のサイトからダウン
ロード可能です。
http://www.liverpool08.com/AboutLiverpool/WorldHeritage/HeritageTour/index.asp

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
8月20日(月) "20/08 Day"(オーエイト・デー)
この日は街の各所でディスカウントや無料オファー、懸賞などがいろい
ろ用意されます。ちなみに去年私は、Radio City Towerの展望台に登
る無料ツアーに参加しました。今年もあるようですよ。要予約ですので
お早めに。
そのほか、Everton Football Clubの無料スタジアムツアー(要予約)、
マージー・トンネル無料ツアー、ディスカウントでは、08 Placeでの商品
10%オフ(チケット、ツアーは除く)、懸賞ではビートルズ・ストーリーから
8月22日にEMIからリリース予定のキャヴァーン・コンピレーション・アル
バムを抽選で先行プレゼントや、キャヴァーン・シティー・ツアーズから
はビートル・ウィーク中のイベントの無料チケット、リヴァプール・バイエ
ニアルからはRichard Wilsonの 'Turning The Place Over' の建物内の
ツアーなどなどいろいろです。詳細はこちらから。
http://www.liverpool08.com/Events/2008/Offers/index.asp

それではまた!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish100_photo.html ≫


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