February 26 2008, No.333
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第119号 / モカ、ポート&ロングウォーク ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish119_photo.html ≫

先週はばたばたしていてお休みを頂いてしまい、すみませんでした。
旦那と私で運営している《Artinliverpool.com》が主催する初のコンぺ&
展覧会《Liverpool Art Prize》と、昨年に続いて リヴァプールでの《39
Art Day(サンキュー・アート・デー)》の準備に加えて、他にもわんさか
あって土日もなく朝から晩までノンストップで忙しくしています。
手前味噌ですみませんが、でも、とってもいいイベントとなると確信して
いるので楽しみです! 詳しくは今週の告知で。。。

♪ ♪ ♪

まず今週は、Sir Thomas Streetにあるカフェ<The Mocha Lounge>の
オフィシャル・オープニングから。
The Mocha Loungeは、去年の秋にオープンした、隠れ家的な落ち着
いた雰囲気のコーヒー・ラウンジです。秘密にしておきたいスポットでし
たが、お知らせしちゃいます。

ホームページには、コーヒーとスムージーのセレクションしか書かれて
いませんが、ブレックファストからランチにぴったりなスープ(スカウスも
あります!)、パニー二やサンドイッチ、そして午後のティーブレイクに
ぴったりなスウィーツの数々を揃えています。
ケーキは、過去30年間リヴァプールで根強い人気を誇っている
Smithdown Roadにある<Dafna>製。
お茶は<Mighty Leaf Tea>社の幅広いセレクションで、私が試した中で
は、<African Nectar Tea>が美味しかったです(編注:どんな味なのか
ミナコさんに訊いてみたところ、「ほんのり甘いピーチのフレイバーで、
やさしい気持ちになるような味ですよ」とのことでした)。

Mathew Streetや観光インフォーメーションセンターの<08Place>、
ショッピングモール<Metquarter>からもすぐですので、観光やお買い物
のあとにゆっくりするにも便利です。
カフェの中ではWifiコネクションが無料で利用できますので、ノートパソ
コン持参でゆっくりするのもありです。

 <The Mocha Lounge>
  住所:20 Sir Thomas Street, Liverpool L1 6BW
  電話:0151 236 7737
  オープン:月〜水 7:30〜19:00 木&金 7:30〜21:00
       土 10:00〜18:00 日 10:00〜17:00
  ホームページ:http://www.themochalounge.co.uk/ 

♪ ♪ ♪

金曜日の夕方。まずは、Albert Dockのユニット18番にて、ゴールド
フィッシュでも何度かご紹介している地元フォトグラファー Pete Carr初
の個展 "Port of Culture" のオープニングに行ってきました。

今年1月11日の<Liverpool 08>のオープニングでは、高所恐怖症を乗
り越えてRadio Cityタワーの上から素晴らしい風景を写真に収め、地
元紙EchoやDaily Postなどにも使われました。近年の間に本の出版も
決定し、株上昇中です!

過去3年間、毎日のように、写真を通じてリヴァプールの何げない風景
からニュースになるような出来事をドキュメントし、ブログに載せていま
す。
その中から、今回の展覧会では、港町リヴァプールの文化の交易を
テーマに、リヴァプールの建築物から、昨年に米国のライス長官がリ
ヴァプール入りしたときの地元の人々によるドラマチックな反戦デモの
様子、リヴァプール800年記念の花火など、いい取り合わせの展示に
なってます。入場無料です。是非見に行ってください!
この展覧会は、3月9日まで続きます。

 <Pete Carr "Port of Culture" 展>
  会場:Unit 18, Albert Dock(Tate Liverpoolの並び)
  ホームページ:http://www.portofculture.co.uk (展覧会)
http://www.petecarr.net (Pete Carrウェブサイト)
         http://www.vanilladays.com (Pete Carrフォトブログ)

♪ ♪ ♪

同じく金曜日の夜、Philharmonic Hallの上階にある小ホールRodewald
Suiteで行われた、《The Long Walk》プロジェクト主催のミニ・コンサート
に行ってきました。
The Long Walkプロジェクトは、2004年に北西イングランドのモアカム湾
で貝を採っていた不法移民の中国人20名が急激な高潮にのまれて犠
牲となったショッキングな悲劇をテーマに、北西イングランドと中国の
作曲家やミュージシャン、ライターや写真家がコラボレートして音楽を
通じた旅を綴るというものです。

この日は3月にCornerstoneのGreat Hallで行われるメインのコンサー
トのプレ・イベントで、The Long Walk Choir & Frakture、Mayming、
Graham Massey & Graham Clarkが出演しました。

最初のアクトThe Long Walk Choirは、More Music Ensembleが中心と
なって、様々なスタイルのコーラスグループやオーケストラ、音楽ユニッ
トからの寄せ集めで構成され、フリーインプロバイゼーションの
FraktureのPhil Mortonも参加。サックス、クラリネット、チェロ、ピアノ、
ボンゴ、ギターにエモーショナルなボーカル、ラップなどが溶け込んだ
パフォーマンスでした。

続いては808 StateのGraham Masseyとジャズバイオリニストの
Graham Clarkのデュオ。
軽快で歯切れの良いGraham Clarkのバイオリンに、リズムの心地いい
Graham Masseyの電子音+ときどきアルトサックスの即興が楽しめま
した。

ラストは、ブリテッィシュ・ボーン・チャイニーズの女性チェリストSemay
Wuと天才的な広い音域をもつボーカリストSeaming Toの二人組み。
クラッシックのバックグラウンドを持つ2人がラップトップやエフェクター
を駆使したコンテンポラリーなアプローチでドラマティックな音を紡ぎま
した。

<マイスペース>
 Mayming: http://www.myspace.com/mayming
 Graham Massey: http://www.myspace.com/grahammassey
 Graham Clark: http://www.myspace.com/geecee

私自身、長い1週間を終えてクタクタで少々無理して足を運んだので
すが、結果的には、“毒は毒をもって制す”改め“文化は文化をもって
制す”と言いますか、いい音楽とリラックスした雰囲気を味わって、すっ
かりリフレッシュすることができました。
3月14・15日の本編では、観客は実際に「旅」を経験するような設定に
なっているようで、こちらも興味津々です。詳細はこちらから。
 The Long Walk: http://www.thelongwalk.info 

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
《Liverpool Art Prize》
<Artinliverpool.com>主催のアートイベント《Liverpool Art Prize》のプラ
イベート・ビューが2月28日(木)午後6時から、新しくオープンする
Novas CUC (Contemporary Urban Centre)にて開催されます。
一般から推薦された44名のリヴァプールのアーティストの中から選りす
ぐられた、6名の候補者の作品が展示されます。

3月9日の《39 Art Day(サンキュー・アート・デー)》には、《Liverpool
Art Prize(賞金£2000)》と《People's Choice Prize(£500)》が決定し
授賞式が行われる予定です。
《People's Prize》は一般からの投票で決まりますので、できれば3月8
日までに見に来られて、好きなアーティストに投票してください!
展覧会は5月7日まで続きます。
 Liverpool Art Prize: http://www.liverpoolartprize.com 

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish119_photo.html ≫


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