December 15 2009, No.400
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン 〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜 ― 第169号 / Christmas with a twist in Liverpool ― ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish169_photo.html ≫ こんにちは。 寒い日が続いています。冬至まであと少しですね。それさえ過ぎてしまえばク リスマス、お正月、そして段々と日照時間も伸びていきます。 国境や宗教を超えて、多くの国でこの一番暗くて寒い時期とフェスティヴ・ シーズンが重なるのは、春を迎える人間の自然な行いなのかもしれませんね。 まずは、恒例のサンタダッシュから。 近年ライバル関係のラスベガスが、『一ヶ所に最も多くのサンタが集合する記 録』を更に塗り替えて8800名以上をマークしたことで、今年7000名弱参加のリ ヴァプールは残念ながら世界一の座を逃しました。 それでも、チャリティー目的のこのミニマラソンへの参加者の健闘は素晴らし かったと思います。 特に今年は、青いサンタが多くみられました。スポーツを通じた地域コミュニ ティー・チャリティー団体<Everton Foundation>への募金を目的としたエ ヴァートン・ファン・ランナー達です。 その他、収益金はAlder Hey Children's Hospital、Breakthrough Breast Cancer、Claire House、St. John's Hospice、RNLI Hoylake Lifeboat、 Mencapといったチャリティー団体に寄付されました。来年は一万人を超すとい いですね。 Santa Dash Liverpool: http://www.runliverpool.org.uk/Event_List_09_SantaDash.php ♪ ♪ ♪ クリスマスといえばショッピング、といったイメージが定着してしまったのは いつのことか分かりませんが、それにちょっと便乗して、このところお気に入 りのショップをひとつご紹介したいと思います。 The Bluecoatにある<Landbaby>です。Liverpool Oneのキャス・キッドソンの路 面店のすぐ隣で、手作りで純正メイド・イン・ブリテンの雑貨やファッション・ アクセサリーを販売しています。定期的に手作りワークショップも開催される このショップは、Claire Batesが経営していて、取扱いアイテムは主に北西イ ングランドのクラフトメーカーによるものです。 Claire自身も素敵なブローチやオーナメント、ヴィンテージ素材のピン・クッ ションなどを作っていて、我が家の今年のクリスマスには、彼女のお手製で一 点もののクリスマス・リース(ハート型のユニオン・ジャックがポイントで す!)を購入しました。 毎回行くたびにいつも新しいものに出会えるショップです。 Landbaby: http://www.myspace.com/landbabyshop ♪ ♪ ♪ 前回号では《Go Penguins》をご紹介しましたが、こうしたメインストリームの 大イベントが行われると、必ずといっていいほど、対抗するようにオルタナティ ブなイベントが出現します。 その名も《Mankey Monkeys》。多少スペルがもじってありますが、英語で「マ ンキー」というと、「汚ならしい、みすぼらしい、悪い」といった意味で、また 一般的に生意気でいたずら好きのことを「チーキー・モンキー」などと言います。 クリーンで可愛らしいペンギン君たちと比べると、こうした言葉からイメージさ れるように、低予算でワイルドですが表情や動きがあり、茶目っ気もあります。 こちらもチャリティー目的で、収益金はすべてAlder Hey Children's Hospital の<Imagine Appeal>へ寄付をするというプロジェクトです。 ハノーヴァー・ストリートのThe BlingビルにHQを構え、ライヴァー・バードの 格好をしたモンキーをはじめとしたお猿さんたちがドレスアップされていく様子 が、 ガラス越しに通行人の目を楽しませています。 ライブハウスがスポンサーしたお猿さんはミラーボール風のラメ姿でダンシーな アクションで、コーヒー屋さんのお猿さんはコーヒー豆でコーティングされてい て、まったりとしたいい表情をしています。 スポンサーとなる企業や団体に合わせてひとつひとつ独自のデザインとポーズで す。 このプロジェクトは、Hallangen-Lake夫妻(オーガナイザー/「チーフ・モン キー大使」のDavidとその奥様)とボランティアのアーティスト達が、日夜休み なく絵の具やデコレーション素材にまみれながら無償で連日作業をしています。 ほとんどのモンキーは屋内に飾られることになっていますが、目玉モンキーと しては、サージェント・ペパーズ姿のモンキーがHard Days Night Hotelにお 目見えする予定です。 Mankey Monkeysは、12月末から2月まで展示されます。モンキーマップも近々 アップされるそうです。 この冬は、ペンギンとモンキーでアニマルだらけのリヴァプールとなります。 Mankey Monkeys: http://www.mankeymonkey.com/ オノ・ヨーコさんが主宰する、Alder Hey Hospital(小児病院)を支援する チャリティー団体<Imagine Appeal>ですが、このところ本当に多くの寄付や チャリティーイベントからの支援が目立っています。 12月26日に一般の映画館で封切りとなるジョン・レノンの伝記映画《Nowhere Boy》のチャリティープレミアもそうでしたし、最近大きな話題となったとこ ろでは<Barclay Foundation>が一気に3百万ポンドの寄付をしたことで、欧州 初の新型MRIスキャナーの導入を果たしました。 クリスマスですし、少しばかりでも、私もチャリティーに貢献する何かをした いなと、これを書きながら思いました。 Imagine Appeal: http://imagineappeal.co.uk/ ♪ ♪ ♪ 12月13日(日)にエッジヒル駅(Edge Hill Station)にて、ヴィクトリア朝 風のクリスマス・パーティーが行われました。 駅に到着すると、ヴィクトリアンな紳士の出迎え。 駅舎に入ると、Rebecca Joy Sharpによるハープの音をBGMに、来客者は1ポ ンドと引き換えに、アーティストのElizabeth Willowがひとつひとつ番号を ふった焼き栗の入った「マジカル・ミステリアス・メカニカル・トンボーラ」 (オールドファッションなビンゴまたは福引)を回して、選んだ番号からプ レゼントを受け取ります。 私達はジンジャーマン・ブレッドの型をもらいました。 更に奥へ進むと、サンタとエルフ(サンタのアシスタントの小妖精)が子供 達に一年間良い子にしていたかを尋ね、ひとりひとりにプレゼントを渡して いました。 子供達は手作りのクリスマス飾りを作り、大人たちは、ミンスパイと温かい ムルド・ワインを頂きながらクリスマス気分を高めます。 シティーセンターから離れて、距離だけでなく、時間までもスリップしたよ うな心温まる手作りのクリスマスパーティーでした。 ♪ ♪ ♪ 最後におまけで、Ye Crackeのクリスマス・デコレーションの写真をクリスマ ス・カード代わりに贈ります。 それではメリー・クリスマス&良いお年をお迎えください。 ミナコ・ジャクソン♪ ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish169_photo.html ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2009 Scouse House |