December 26 2006, No.279 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン 〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜 ― 第73号 / 「メリークリスマス 2006!」 ― みなさんこんにちは。 旦那を連れてのお披露目帰国&ホリデーでしばらくお休みさせていた だきましたが、無事にリヴァプールに戻りました。 香港に2泊、実家のある埼玉に3泊、京都に2泊、単なるネタとして秋 葉原に1泊、埼玉の妹宅に1泊、都内の友人宅に2泊という激忙しい スケジュールで旦那を引きずりまわしてしまいましたが、家族や親戚、 友達との会食、観光したりと、充実した2週間でした。 京都では、鳥取に住んでいる16年来の友人と、カズさん夫妻が駆けつ けてくれました、ありがとうございました! 前回のNLWでもカズさんが書いてますけど、紅葉が残る龍安寺境内の お庭の見える精進料理のお店で再会いうとってもシュールなセッティン グからスタートし、その後プリクラなどで盛り上がり、夕方にはマイキー さんも参加して、アイリッシュパブで乾杯して、夕飯に「おめん四条店」 に行ったらカウンターの料理人の方がレッズファン! まあ強烈なリ ヴァプール・マニアの日本人4人プラス生粋のスカウサー1人が集まれ ば、類が友を呼んじゃうのも不思議ではないのかもしれませんね。 その他は、東京に戻って、品川の原美術館、三鷹のジブリ美術館と有 楽町の大きな無印良品(!?)を堪能して、ジョン・レノンの命日の12月 8日はちょうど埼玉の実家近くにいたので、ジョン・レノン・ミュージアム にも足を運びました。献花コーナーなどもありました。 後は友達も参加しての日曜日の浅草や原宿を観光も楽しかったです! リヴァに戻った当日は、コートを着たままベッドにダイブした状態で爆 睡、時差ボケから回復するのに1週間かかりました。トシのせいですか ねえ…。 なんだかんだ言っている間にもうクリスマス! 今回のゴールドフィッ シュだよりが出る頃はもうボクシングデーなんですね。恐ろしい。。。 そうそう、リヴァプールに戻って不在票が入っていて何かと思って取り に行ったら、"Liverpool 800" という本で、旦那がこっそりオーダーして いたものでした。2007年はリヴァプール市制800年記念。「ヘリテージ の年」 というテーマのもとに、リヴァプールの歴史、文化遺産に関する イベントや出版物が発表されています。 532ページにもわたるこの "Liverpool 800" は、リヴァプール大学の John Belchem 教授が3年間かけて完成させた大作で、さすがに読み きるには時間がかかりそうですが、写真、絵画など300枚もの画像を 眺めるだけでも興味深いです。 中には、99年前のリヴァプール市制700年を祝う催し物のポスターもあ りました。来年行われるアニヴァーサリーも、こんな風に100年後の書 物に記録されるのかなあ、と想像すると、これはしっかり目に焼き付け ておかなきゃいけないなあと思います。 何がビックリしたかって、旦那がこっそり自分達の名前が掲載されるよ うに800冊特別限定版を申し込んでいたみたいで、本の後ろの '800 Limited Editions Subcriber' のページには、ちゃっかり 'Ian & Minako Jackson ( www.artinliverpool.com / www.scousehouse.net )' と記載さ れています。こんなリヴァプールの家庭の一家に一冊必須アイテムに、 スカウスハウスの名前も刻まれるなんて!(Ta very much Ian!) 普及版のハードカバーとソフトカバーにも名前がしっかり載ってますの でチェックしてみてください。ちなみに7行下には Mrs. Y. O. Lennon の 名前が! 洋子さんもきっとこの本を手にするはずなので、 scousehouse.net もチェックしてくれるといいですね。 同じ日に、Editions というギャラリーに行ったら David Cotterell という リヴァプール出身のライターがいました。 "The Little Book of Liver Birds" の著者で、趣味で Liver Bird を見つ けては記録していたことが高じて本を出版するに至ったそうです。 「リトルブック」と控えめなネーミングですが、108箇所の建築物に飾ら れたさまざまなライヴァーバードの写真がところ狭しと掲載されていま す。そういえば、京都の金閣寺に行ったときに、てっぺんの鳳凰がライ ヴァーバードみたいだったなあ。 "Liverpool 800" 、"The Little Book of Liver Birds" の書籍は、本屋さ んや 08 Place などで購入できます。 2007年のイベントハイライトが発表されました。 2007年 Heritage Year にちなんで、文化遺産、宗教、海洋、奴隷貿易、 音楽などさまざまな角度からのリヴァプールの歴史にまつわるイベント が開催されます。 詳細は、Liverpool08 ウェブサイトからダウンロードできます。 http://www.liverpool08.com/Events/ThemedYears/2007/Flavour_of_2007_events/index.asp 2007年は、8月28日にリヴァプールが800歳のバースデーを迎えるだ けでなく、キャヴァーン・クラブの50周年記念ということもあり、ビートル ズがらみでさまざまな企画されています。 1月16日〜21日: キャヴァーン50周年アニヴァーサリー・コンサート 6月1日:Sgt. Pepper's リリース40周年 6月16日: リヴァプール大聖堂にてサー・ポール・マッカートニー作曲 の "Liverpool Oratorio" コンサート。指揮:Carl Davis CBE 演奏: Royal Philharmonic Orchestra & Chroir with Liverpool Cathedral Choristers 。 6月18日:サー・ポール の65歳バースデーパーティー 7月6日:ジョンとポールのウールトン・ヴィレッジでの出会いから50年 を記念したライブコンサート 8月:恒例のビートル・ウィーク&マシュー・ストリート・フェスティヴァル 8月30日: エムパイア・シアターにて Cavern City Tours 主催の "Liverpool 800th Birthday Concert" バイエニアルはお休みですが、2007年もアートは活発です! ロンドン以外で初の開催となる Turner Prize は間違いなく見ものです! 1月24日〜10月: "Anthony Brown's 100 Heads Thinking as One" 巡 回展。まずは Echo 本社のビルからスタートします。 6月29日〜9月23日:Tate Liverpool にて Peter Blake 展。 10月19日〜13日:Tate Liverpool にて The Turner Prize!(受賞セレ モニーは12月3日) また、2007年に8歳、21歳、80歳になる人たちに、リヴァプール市から、 スペシャル記念バースデーカードが送られるそうです。 http://www.liverpool08.com/Events/ThemedYears/2007/BirthdayCard/index.asp クリスマス直前のリヴァプールのシティーセンターは、夜8時ごろまで連 日買い物客で賑わっています。 イルミネーションはロンドンや東京のようなゴージャスなものではありま せんが、人々の活気とともに街が明るいこの時期はいいものですね。 知り合いや友人にも出くわすのですが、「プレゼントどうしよう!?!」 とパニクッていました。 ハイストリートやデパートのクリスマス商戦に加えて、The Community Gallery での Living Market クリスマス・マーケットや、毎月恒例となった ホープ・ストリートのファーマーズ・マーケットと同時に行われたクリスマ ス・アート&クラフト・フェアなども負けずに奮闘している様子が見られ ました。 また、最後最後と言われて続けていた Duke Street の Arena Gallery では、本当にラストのアート・オークションが先週の日曜日に行われま した。 オークショネアは、Arena ではすっかり名物の Dr Paul O'Keeffe が務 め、今回もハイパーなパフォーマンスでした。 私らは、Nick Sykes の "She keeps me safe" というペインティングと、 フランス人アーティスト Laurence Payot の "Shit No.72" を購入。後者 の作品は、ベチョッと落ちたアイスクリームのオブジェで、「アイスクリー ムを誤って床に落とすと、"Shit!"っていうでしょ?」ということから名づ けられたそうです。 オークションの最後には、Arena Art & Design Association の創設者、 Terry Duffy から寄付された巨大な作品が競り落とされました。 なんだか寂しくなりますが、年明けには、Jordan Street (Jamaica Street 、Greenland Street 近く)にて新生 Arena として生まれ変わりま す。今後もがんばってほしいです。 ちなみに、美術手帖11月号に、アート・ジャーナリスト伊東豊子さんによ る リヴァプール・バイエニアルの記事が載っています。Arena のことも 触れられています。バックナンバーをゲットして読んでみてください! そうそう、前号のゴールドフィッシュだよりでお伝えした " Gift " 展のミ ニ続報。 ゲットしたマスクはこんな風にレポートしました。合成写真じゃありませ んよ。大勢の観光客がいる中、金閣寺でマスクを取り出しての撮影は 勇気がいりましたが、敢行した甲斐あってか、オーガナイザーは気に 入ってくれたようです。ギフトラップをつけて、クリスマスにはレスリング マスクの元の持ち主であるアーティストに贈られるそうです。その反応 が楽しみです! http://picasaweb.google.co.jp/ian.jackson/GiftMaskReturnsHome 私は今年のクリスマスは、ジャクソン家の一員としての初めてのクリス マスとなります。 美味しいもの食べて飲んで楽しい時間を過ごしたいと思います! 皆さんにとっても素晴らしいクリスマスとなることを祈ってます♪ 今週の告知です。 大晦日の午後5時から、セント・ジョージズ・ホール&ライム・ストリート 駅の前の広場にて、今年も花火があがります。クラッシックから最近の ものまで幅広いジャンルの音楽をサウンドトラックにした20分のディス プレーになるそうですので、お見逃しなく! それではよいお年を! ミナコ・ジャクソン♪ (この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「 NLW ゴールドフィッシュ だより」ページに掲載しています。 http://scousehouse.net/goldfish/goldfish73_photo.htm ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2006 Scouse House |