―――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ ― 連載第3回 ― NWL読者のみなさん、こんにちは! 今週は、リヴァ出身のアーティスト、「ファンキーチキン・ジョージ」こと ジョージ・ルンドの登場です。 作品はカラフルで、リヴァプールの風景や動物たちをモチーフに、現 代社会が失ってしまった美しさや愛にあふれたユートピアが、ユーモア たっぷりに描かれてます。 絵画のほかには、ファンキーチキンの衣装に身を包んだパフォーマン スを上演、そのほか作家、そして霊能師で占いもできる、作品同様、 「多彩」な人物です。 先週号でもお伝えしましたが、従姉妹のリヴァ滞在中、「リバプールの デリカシーである、スカウスを作るから遊びにきて!」とお昼に招待さ れました。 ジョージ特製のスカウスと、「ファンキーチキン」のダンスパフォーマン スでもてなされ、家族のこと(10人兄弟という大家族!)、昔働いてい たビスケット工場の話、家で飼っていたにわとりの Hattie と Snowie がこっそりお父さんに料理されて晩ごはんのおかずになっていた話 や、30代後半でアートカレッジに通い本格的に創作活動を始めた頃の こと、そしてファンキーチキンのパフォーマンスの由来など、いろいろ 聞いているうちにあっという間に夜の10時を回っていました! 「ファンキーチキン」のアイディアは、60年代後半〜70年代前半にかけ て当時 Timepiece というソウル・ファンク系のクラブでハッスルやポッ プコーンといったダンスを踊りにいっていたことからはじまります。 その頃は米軍基地もあり、アメリカの影響を多く受けたそうです。 何年もたってブラッドフォードのアートカレッジでブラックミュージックの ルーツの授業をとっていたときに、紙とダンボールで作ったファンキー チキンの衣装を着て、Rufus Thomas の “Do The Funky Chicken” の 音楽に合わせて踊ったのがウケて、その後ファッション・ショーで キャットウォークならぬチキンウォークを歩いたり、フェスティバルでサ イキック・チキンとなってファンキーチキンの格好で真面目に占いをし たり、2003年にはマシューストリートのエレナー・リグビー像〜ジョンレ ノン像でのパフォーマンスも行われたそうです! 明日は、アルバートドック近くにある Walk The Plank という船の中のシ アターでパフォーマンスがあるので見にいってきます! ジョージのポストカードは、Mersey Ferries Gift Shop(ピア・ヘッド)、 Utility(ボールド・ストリート)、Lark Lane Gallery(ラーク・レーン)で、 そしてTシャツは、T-shirt Trading Company(アルバート・ドック)で発 売されてます。 作品およびグッズに関するお問い合わせはスカウスハウスまで! 次回は、Parr Street 特集です。お楽しみに! ウエダミナコ ―――――――――――――――――――――――――――――― |