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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ

  ― 連載第4回 ―

NWL読者のみなさん、今週は、予定を急遽変更しまして「サッカーチ
ケット獲得への道−アンフィールド・スタジアム」をお送りします!

Kazさんから4月5日のリヴァプール対ユベントス戦の試合の取材依
頼を受け、友人たちにそのことを話したところ続々観戦希望者がでて
きたので、じゃあ私が行って並んでくる! ということになり、チケット
一般発売開始の31日早朝、戦地に乗り込んできました!

午前4時半起床、フラットメートのセバスチャーノと一緒に5時に家を
出て、徒歩でスタジアムに到着したのが朝6時ちょっと前。
到着時点で、ゲート前にすでに50-60人はいたかと思います。6時40
分には塀の端まで人が並んでいて、その数はぞくぞく増える一方。
本当にいろんな人たちが並んでいて、トラックスーツ姿のスカウサーか
ら出勤前のスーツ姿の人、ダフ屋に雇われてきた10代の子供たち、
大学生、フツウの女の人や松葉杖をついたおじさんまでさまざま。

私が写真をとっていたら、ダフ屋の元締めらしいスカリーのお兄ちゃ
ん(日本でいうヤンキー?)が、「俺たちの写真もとって!」と話かけて
きたので、撮りました。チーズならぬ、「ソーセージズ!」の一枚(笑)。

午前8時、ゲートが開き、何百人もの人たちが猛ダッシュでチケットオ
フィス前に駆け込んでいきました。チケットオフィスは9時過ぎまで開か
ず、その間の誘導の段取りが非常に悪く、列はひっちゃかめっちゃか
で押し合いへし合いで大変でした!
「あと2−3歩下がってくださ〜い」という警備員の呼びかけに対し、お
ばちゃんが「後ろの人に先に下がってもらわないと私たち下がれない
でしょお?」と大声で反論し、まわりから拍手が沸いたりして。なにしろ
待ち時間が長かったので、いつの間に連帯感がでてくるところがまた
リヴァプールらしいところです。

待つこと4時間、メインスタンドのチケットを4枚ゲット! 
ふーっ、ひと安心。友人にチケット獲得の報告をしたら、イタリア人の
熱狂的レッズファンであるアンドレアは「移動中事故に気をつけてね、
あとボクにチケットくれる前は家の戸締りきっちりとね、泥棒に入られ
てチケット盗まれないようにね!」と私とチケットどっちの心配をしてる
んだか…。
また、私のフラットメートはイタリア人ですが、敵ではありません、彼は
インターミラン・ファンで、アンチ・ユベントス。この日にユベントスが惨
敗することを心から願っています。

チケット獲得への道は体力と根気が必要ですが、試合観戦とはまた
違ったエキサイトメントがあり、取れたときの感動もひとしおです。マッ
チの日が待ち遠しい!
駄洒落になっちゃいましたね、失礼、失礼。。。
それではまた来週!  

ウエダミナコ


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