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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ

  ― 連載第8回 ―

NLW読者のみなさん、こんにちは。今週は、カルチャー系のイベントを
レポートします!

まずはメジャーどころから。
4月29日にオープンしたワールド・ミュージアム・リヴァプール
(http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml)。
ザ・ウォーカー美術館、中央図書館のならびに位置する「リヴァプー
ル・ミュージアム」が、今回3,500万ポンドが投入されて大がかりな改修
工事の後、「ワールド・ミュージアム・リヴァプール」として生まれ変わり
ました。特にこの建物の一部は、第二次世界大戦中の1941年の
May Blitz という大爆撃以降、現在に至るまで一般公開されることがな
かったそうなので、今回のオープニングはその辺の関心も高かったよ
うです。

10時スタートのオープニングに5分遅れで到着したので、博物館のチェ
アマンである Lloyd Grossman によるテープカットには間に合わなかっ
たのですが、館内でのセレモニーはなんとかキャッチしました。満員御
礼で、オープニングセレモニー中は、吹き抜けの踊り場からもたくさん
の人が見ていました。Lloyd Grossman 氏の挨拶、子供たちの演奏な
どが披露されました。

サイズも2倍、楽しみも2倍ということでパワーアップしていて、入り口
を入ると吹き抜けになっていて、6階建ての構造になっています。水族
館、シアター、自然歴史センター、昆虫コーナー、ワールド・カル
チャー・ギャラリー、ウェストン・ディスカバリー・センター(過去から現在
までの人類の歴史)、古代世界、4階が恐竜、自然世界、5階が宇宙、
時間そしてプラネタリウムなど、すべて無料で楽しめます。難しく考え
ずにためになる! ぜひ行ってみてください!

マイナーどころで、同日の晩に Duke Street にあるアリーナ・ギャラ
リー(www.arena.uk.com)で行われた「チャリティー・アート・オークショ
ン」。ギャラリーの上には50人の若手アーティストのアトリエがあり、所
属するアーティストが対象で、30アーティスト、86作品のエントリーがあ
りました。油絵、アクリル、水彩画から、「あなただけに作品を創りま
す。アンケートに答えて返信用封筒にて郵送してください」というミステ
リアスなものまでいろいろありました。
このオークションの目玉はなんていってもオークションのおじさん。エネ
ルギッシュでパフォーマンス性満点でした。

観客の中には、前回号のキャバーンのイベントでライブをしていた
Global Goon がいました。そのときに初めて Global Goon(本名ジョン)
がその場にいた私の友達と同じ学校に通ってた幼馴染ときいてまた
びっくり。友達の友達は、実は本当にみんなつながっている、狭いリ
ヴァプール、恐るべし。。。

今回オークションの収益金は、アトリエ運営基金に当てられます。

その日の締めくくりは、究極のブリティッシュ・カルチャー、チッピー(編
注:フィッシュ&チップスなどの、テイクアウトのフードショップ)に行って、
チップスとピザを買って食べながら家に帰りました。消化悪すぎ。。。

このレポートが発信されるころには Liverpool vs Chelsea 戦ですね。
今、テレビで『Dr. Who』を見ながらふと思いました。やっぱここは勝っ
てもらわないとですね!  それではまた来週!

ウエダミナコ


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