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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ

  ― 連載第14回 / 「パラダイス・ストリート特集」 ―

NLW読者のみなさん、こんにちは!
このところ晴れの日が多いリヴァプール。夜11時を過ぎても完全に暗
くなることがなく、ついつい遅くまで出歩いてしまいます。
今週は Downtown Week (先週お伝えした3345、HOPESのイベント
もこの一環です!)と Mersey River Festival が重なり、イベント続き
で、きりがありません!
今さっき River Festival をちらっと見にいきましたが、本日のアルバー
トドックは天気にも恵まれ、ものすごい賑わいで、私もライバー・ビル
ディングの前の芝生で少しまったりしてきました。

今週は、Downtown Week ( http://www.downtownweek.info/ )のイベ
ントのひとつ、Site-Sight 主催の『 Downtown Picnic on the rooftop
with the view 』のレポートを中心にお送りします! 

Site-Sight ( http://www.site-sight.demon.co.uk ) は、環境アーティス
ト Jean Grant によるプロジェクト。このアーバン・ピクニックの手伝い
にかりだされて行ってきました。
ロケーションは、Paradise Street のバスターミナルのすぐ隣のNCP駐
車場の屋上。まず驚いたのは、景色の良さ。360度見渡せて、Radio
City のタワー、大聖堂、アルバート・ドック、ライバー・ビルディングそし
てもちろん、マージー川が見渡せます。

車が数台出入りするなか、ラグを広げて30名ほどの人たちが集まりま
した。ハープ弾きの Stan の演奏で始まり、参加者にはバラの花と色
違いのシールが配られ、グループに分かれて腰掛け、「パラダイス」、
そして現在行われている Paradise Street エリアの再開発などについ
て話合われました。参加者のバックグラウンドは、アーティスト、作家、
建築家、ビジネスマンなど多種多様で、「ちょっとアカデミックな大人の
ピクニック」といった感じでしょうか。
写真に写っているのは、左からアーティストの Su 、作家の Val 、写真
家の John 、Site-Sight ディレクターの Jean 、ハープ・マンの Stan で
す。

あまりの天気と眺めのよさですっかりうわの空になりかけたとき、スー
ツに蝶ネクタイ姿のお兄さんとカメラマンを発見。地元紙『エコー』 の
人たちだときいて、これは絶好のチャンス! 早速パパラッチしに行き
ました。
「スカウスハウスっていう日本のホームページに載せたいんだけど写
真とってもいい?」ときいたら2つ返事で、ポーズまでとってくれました。
レポーターも他のメディアに載ると嬉しいものなんだなあ、なんて思っ
たりして。
レポーターが Neil で、カメラマンが Eddie です。写真を撮り終わった
ら、Neil がメモ帳とペンを取り出して、今度は私が逆取材されました。
6月8日の『エコー』に掲載されたその記事は、ウェブ上でも見れます。
ぜひチェックしてみてください! 
(編注:ウェブサイトの「NLW 今週のフォト&BGM」ページにリンクを掲
載)
ばっちりスカウスハウスのリンクも載ってますよ。ひとつ難を言えば、こ
れは私のホームページじゃないってことは説明してたんですけど…。

今回のピクニックが行われた Paradise Street 周辺エリアは、2008年
の European Capital of Culture に向けて大掛かりな再開発の対象に
なっています( http://www.liverpoolpsda.co.uk/ )。
この地域には、文化的にも意味のある建物が点在しているのですが、
Bluecoat Chamber は18ヶ月に及ぶ改修工事に入り現在閉鎖中、
ショップ、ファッション、アート、音楽面でリヴァプールのオルタナティブ・
カルチャーを支えてきた Quiggins ( http://www.quiggins.com 古着、
雑貨、ギャラリー、カフェからタトゥー、タロット占いまで雑居するビルで
す。必見!)も、「 Quiggins を救え!」という10万名以上にもおよぶ署
名の甲斐もなく、近年の間にクローズされることになっています。

2008年のビッグタイムに向けて、膨大な資金が投入されて街が整備さ
れ、美しく生まれ変わるのは結構なことかもしれません。
しかし、こうした再開発や地価の高騰により、小さなビジネスや文化ス
ポットなどが立ち退きや閉鎖に追いやられてしまう現実には悲しいも
のがあります。
ここ数年リヴァプールじゅうで謳われている「 Regeneration(再生)」で
すが、本来のリヴァプールの文化色が活かされたかたちのものであっ
てほしいと願います。

ピクニックの行われたNCP駐車場も今年の10月に取り壊されることに
なっています。リヴァプールに来られる方は是非一度訪れてみてくだ
さい!

ウエダミナコ

P.S. さて、いちばん最後の写真( Liver bldg が窓から見える写真)は、
どこから撮られた写真でしょう???


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