―――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ 〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜 ― 連載第27回 / 「ハッピー・バースデー・ジョン! 〜ジョン・レノン・ミュージアム in さいたま」 ― NLW 読者のみなさま、こんにちは! 先週号でも申し上げましたとおり、現在日本におります。正直、あまり 気の進まない帰国ではありましたが、帰ってきたらきたでそれなりに 有意義な出来事や出会いがあり、これも運命で、帰ってきてよかった かもと思いはじめています。 時間ビンボー症の私は、早速月曜日から、飛び込んできた仕事を始 めました。 10月22日〜30日に六本木ヒルズと渋谷 Bunkamura で行われる、東 京国際映画祭 (TIFF)の事務局での仕事です。映画祭の準備に追わ れて半端でない忙しさではありますが、一緒に働くヒト達に恵まれてい るので、それほど苦には感じません。また、この仕事を通して文化関 連のネットワークがさらに広がっていきそうなので、今後何かしらリ ヴァプールと繋いでいきたい、という期待と、知り合った人たちに密か にリヴァプールの良さを刷り込もう! というシークレット・ミッションも 遂行中です。 さて今週、ジョン・レノン・ミュージアムでは、ジョン・レノン65歳の誕生 日とミュージアム5周年を祝う特別イベントがあるということで、10月9 日(日)に行ってきました。 今年リヴァプールで行われたビートル・ウィークの「スカウスハウス・ツ アー」にも参加した、ハレルヤ洋子ちゃんとさやかちゃんも駆けつけて くれました! あれからまだ1ヶ月しかたってないんですね、今度は自 分の地元のさいたまでの再会というのも不思議な感じです。 まずはミュージアムのカフェへ。 満員だったので、待機をしているあいだに、カフェ前に展示されていた 「ジョン/ビートルズゆかりのパブ」を眺めてました。Jacaranda 、Ye Cracke 、Grapes 、Philharmonic Pub の写真や関連記事があったの ですが、Ye Cracke のパネルは写真を撮って、パブのスタッフや常連 のおっちゃん達に見せてあげようと思います。きっと喜ぶと思います! 9日、10日の2日間限定で、なんとミュージアム・カフェで「スカウス」が 食べられる! ということで、迷わずサンプリング。。。と思ったら、肉 が入ってることを忘れてました(私、肉がダメなんです。。。)。 当然ブラインド・スカウス(編注:肉の入っていないスカウスの俗称)な どはありませんので、肉だけとってもらってオーダーしました。さすが 万平ホテルオリジナルといった、ポッシュ・スカウス! 家庭で食べら れている、グダグダに煮込んで原料が溶けたスカウスとは異なり、ポト フに近い感じ。とても美味しくいただきましたが、つけ合わせの赤キャ ベツとビートルートがなかったのがちょっとさみしかったかな。。。 食事を終えてミュージアム・カフェを出て、入場前なのにミュージアム・ ショップを物色。 買い物を終えると、受付けの脇に、スーツ姿の男性が立っていて、「こ れは?」と思って話しかけてみると、ジョン・レノン・ミュージアム館長の 水沢氏でした! 今回の特別展「ジョン・レノンとリバプール」展のために5月にリヴァ プールに来られたとのことで、その時に自ら撮影した写真の数々も展 示してあるとのことです。水沢館長と、記念写真をパシャッ! そして館内へ入場。7分間のビデオ上映のあと、ゾーン1:少年時代の 記憶、ゾーン2:ロックンロール、ゾーン3:ザ・ビートルズ、とそれぞれ セクション分けされていて、その他に、ジョン・レノンのパスポートのス タンプからその足どりをたどる特別展示「パスポートから読み解くジョ ンの足跡3」もあり、興味深かったです。 エスカレーターの隣には、リバプールやイギリス土産で、リヴァプール FCとエヴァートンのスカーフとマグが置いてありました! そして上の階にあがると、ゾーン4:ジョンとヨーコの出会い(オノ・ヨー コさんのインスタレーションもあります)、ゾーン5:ラブ・アンド・ピース、 ゾーン6:イマジン、ゾーン7:ニューヨーク・シティ、ゾーン8:失われた 週末、ゾーン9:ハウスハズバンド、そして白を基調としたファイナル・ ルームに続きます。 今回の特別展「ジョン・レノンとリバプール」は、ファイナル・ルームを出 たところにあるイヴェント・ルームで展示されていました。ジョン・レノン の少年時代のベッドルームの再現が見モノです! このミュージアムで好きなところは、空間設計。スペースを贅沢に効果 的に使用しているところ。これもコンセプチュアル・アーティストのオノ・ ヨーコさんのプロデュースによるところだと思いますが、展示物や情報 をガチャガチャと押し込めるのではなく、特にゾーン5のラブ・アンド・ ピース、ゾーン9のハウスハズバンド、そして勿論、ファイナル・ルーム では、ただそこに座ってその場に浸っていたいと思うような、そしてジョ ン・レノンの生い立ちやジョンとヨーコさんのメッセージをゆっくりと思い 巡らせられるような、Physical なスペースだけではなく Mental なス ペースも与えてくれる、そんな場所です。 そして、今回の特別展示は The Mersey Partnership(リヴァプール観 光局)が協力ということで、入場券を買うとリヴァプールの日本語ガイ ドブックがついてきます。帰りがけに、来場したお客さん達がこのガイ ドブックを手にしているのを見ながら、そして会場入り口にどどーんと 掲げてあるピアヘッドの写真を見ながら、もっと多くの人たちがこれを 機にリヴァプールを訪れてくれたらいいな、と思いました。 「ジョン・レノンとリバプール」展は、12月28日まで開催。12月のジョン の25回目の命日付近には、ジョン・レノン・メモリアル・ウィーク(12月3 日〜9日)が開催されるとのことです。 受付のフロアスペースにもリヴァプールを紹介する展示がたくさんあり ます。是非、日本のなかのリヴァプールを感じに訪れてみてください! <ジョン・レノン・ミュージアム インフォメーション> 住所:〒330-9109 さいたま市中央区新都心8番地さいたまスーパーアリーナ内 電話:048-601-0009 FAX:048-601-0010 開館時間:午前11時から午後6時まで 休館日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は営業し、翌水曜日を 休館)、年末年始 ホームページ:http://www.taisei.co.jp/museum/ それではまた! ウエダミナコ ―――――――――――――――――――――――――――――― |