―――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ 〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜 ― 連載第37回 / 「ファンキー・チキンとクリスチャン 」 ― こんにちは。 今週のアタマより、新しいハリウッド映画、"Across the Universe" の 撮影がリヴァプール近郊で行なわれていたようです。1960年を舞台に、 リヴァプール出身の青年が実父をさがしにアメリカへ旅をするミュージ カル映画で、ビートルズの曲の多くがそのシーンとシンクロナイズされ ているということです。 金曜日にマシュー・ストリートで撮影があるとの噂があったのですが私 が通りかかったときは何もなかったので、現場をおさえることはできま せんでした。スミマセン。。。とにかく上映が楽しみです! そういえば友達がドッカー役でエキストラで参加したみたいなので、そ れも個人的には見のがせません。 今週は、まず火曜日に Hope Place にあるインディペンデント・シア ター、Unity Theatre での George Lund による "Utopian Colours" 展。 そうです、第3号でご紹介した、あのファンキーチキン・ジョージさんで す。過去の作品から新しい作品までを展示しています。 執筆中のストーリー『アニマル・ユートピア』に登場する動物たちが平 和でハーモニーの中で暮らしている様子が作品の中にも登場します。 ヴィヴィッドな色使いのなかにもどこか繊細さが見えかくれしています。 写真は、"Unity Utopia" の作品と一緒に撮ったジョージです。そうい えば、ファンキーチキンの格好をしたジョージはまだお見せしたことが なかったですよね。ホームページにパフォーマンスの写真が掲載され てますので見てみてください。 URLは http://www.lundart.co.uk です。 メールも大歓迎とのことですのでメッセージを送ってください! Eメール: georgelund@merseymail.com この展覧会は2月25日まで続きます。 < Unity Theatre(ユニティー・シアター)> 1 Hope Place, Liverpool L1 9BG 電話番号: 0151-709-6502 ホームページ: http://www.unitytheatreliverpool.co.uk 木曜日。FACT にてドイツとニューヨークを拠点とするアーティスト、 Christian Jankowski の "Everything Fell Together" 展。 オープニングの前に、第34号でご紹介したショップ&ギャラリー Microzine にて、アーティスト著の本のサイン会があったので行ってみ ると、ちょうど Christian とリヴァプールの Broad Green High School の 先生が Tシャツを掲げて写真撮影していたので私もついでに一枚撮ら せていただきました。 このクリスチャン・ナントカさん、彼の苗字を発音できないのは日本人 だけではないようで、地元のリヴァプールの人達も苦闘したとのこと。 これを逆手にとって、Christian は、Broad Green High School の生徒 に自分の苗字を聞こえたとおりに綴ってもらい、おもしろかったスペリ ングを選んで、Tシャツとバッジにしてしまいました。 ― Christian "Yank Housie" ― この時点で、彼のユーモアのセンスから、すでに期待できるものがあり ました。 場所をFACTに移して、会場をまわりました。主に映像、写真が中心な のですが、そんな中で木の小屋があるので何かと思ったら、なぜかカ ラオケボックス! この "The Day We Met" という作品は、韓国のカラ オケビデオ制作会社と共同でビデオクリップをつくり、Christian 自ら出 演しています。私も近々友達を巻き込んで歌いにいこうと思ってます。 その他、映画『タイタニック』や『デイ・アフター・トゥモロー』などの特撮 を手掛けた The Brother Strause とのコラボレーション作品、"16mm Mystery" の英国プレミア公開。 そして個人的におもしろかったのが、"This I Played Tomorrow" と "This I Played Tomorrow (casting)" の2部作。イタリアのハリウッドと 呼ばれるチネチッタで、映画館から出てきた一般のお客さんをつかま えて、もし映画にでるとしたらどんな役を演じたいかをインタビュー。後 ろを振り返ると別のスクリーンには、インタビューを受けた人達が実際 に映画のなかで役を演じているというもの。 そして、"Director Poodle" 。スーパー8で撮影された無声フィルム。魔 術師がハンブルグの美術館のディレクターに魔法をかけるとプードル に変身! ギャラリー内を駆けずり回ってボールで戯れたあと、魔法 がとけてもとの姿に戻されたディレクターは何ごともなかったように素 でいつもの仕事に戻るというもの。小動物に弱い私にはたまりません でした。遊び心とパフォーマンス性とハプニングにあふれたこの展覧 会は、3月19日まで続きます。 < FACT(ファクト)> 88 Wood Street, Liverpool L1 4DQ 電話番号: 0151-707-4450 ホームページ: http://www.fact.co.uk アフターパーティーが 3345 でありました。ちなみにDJは 元 Icicle Works の Ian McNabb 。ニューウェーブやグラムロックなんかを混ぜた 選曲で結構盛り上がっていました。私は小一時間いただけだったので すが、翌日疲れた顔をした Christian にばったり会ったら、パーティー は朝の4時まで続いたそうです。。。 3345 といえば、本体の Parr Street Studio の続報。 第28号で、スタジオと 3345が閉鎖? というニュースをお伝えしまし た。 1月初旬には「あと2か月で閉鎖!」という絶望的な噂が囁かれ、これ は日本からも署名を集めなきゃ?! と思ってましたが、このところ、 もしかして存続できる可能性がでてきているともきいているともきいて います。噂のレベルなので何ともいえませんが、ホームページにも、 「閉鎖はしません、2006年の予約受付中!」と書いてあるので、それを 信じましょう。 ホームページ: http://www.parrstreet.co.uk 今週のホープ・ストリートです。フィルハーモニックホールの前でも Big Dig が始まりました。スーツケースの姿はまだ見えません。 それではまた来週! ウエダミナコ 追伸: そういえば、日曜日に、第14号でお伝えした、パラダイス・ストリートの 駐車場が取り壊されました。Real Playerで見れます。(右の Watch the demolition をクリックしてください。) http://www.bbc.co.uk/liverpool/content/image_galleries/paradise_carpark_gallery.shtml (この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ だより」ページに掲載しています。 http://scousehouse.net/magazine/goldfish37_photo.htm ) ―――――――――――――――――――――――――――――― |