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May 31 2005, No.204
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼リヴァプール・ニュース <2005年5月23日~5月28日> ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ▼スカウスハウス・ニュース ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 今でも夢のような気がします。 あのチャンピオンズ・リーグのファイナル。みなさんはご覧になりました か? 「こんなことがあっていいんだろうか」と思ってしまうくらい、マジカルな 試合でしたね! 1点目を決めたあと、スティーヴィーがみんなを鼓舞するジェスチャー をしましたよね。あれでちょっとじ~んとしてしまいました。「そうだそう だ、まだあきらめちゃいけないんだ」と勇気が湧いてきたと思ったら、2 点目! 「こりゃイケるぞ」と思ったら、うわあほんとに3点目!! 「信じられん、まったくなんちゅうチームなんじゃろう…」と思って、また またじ~ん…。 そしてあの延長戦。とっくに体力が尽きてしまっているのに、気力だけ で戦い抜く選手たち。その美しい姿に、またまたまた、じ~ん…。 気迫とか根性といったものが、TV画面からでもあれほど伝わってくる ものなんですね。 これほど感動させてくれたレッズに感謝です。 さて、NLWでは、特派員のウエダミナコさんにこの試合の取材をお願 いしました。といっても、イスタンブールに飛んでもらったわけではあり ません。リヴァプールで、街と人々の様子を取材してもらいました。 今週の「ゴールドフィッシュだより」は超ロング・ヴァージョンでお届けし ます。どうぞゆっくりご覧ください。 おめでとうレッズ! おめでとうリヴァプーーーール!!! ― Kaz (31/05/2005) ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼リヴァプール・ニュース <2005年5月23日~5月28日> ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 5月23日(月) ******************************* 【キャピタル・ソング】 先週、リヴァプールがホストとなる「2008年ヨーロピアン・キャピタル・ オブ・カルチャー」の公式レセプションが英国下院で行われ、サー・ ポール・マッカートニーが飛び入りで参加しました。 サー・ポールはたまたま、その隣の部屋で行われた「ヴェジタリアン・ソ サエティ」主催のランチに出席するために下院を訪れていたのだそう です。そして隣のレセプションのことを聞いて、弟のマイク・マッカート ニーが来ているのではないかと思い、顔を出したのでした。 残念ながらマイクは出席していませんでしたが、サー・ポールは、海外 からを含めた200人を超える政財界人やアーティストたちに大歓迎さ れました。 テムズ河を見渡す部屋で、せっせとサインペンを走らせながらサー・ ポールは、開催までちょうど1000日を切ったこの大イヴェントへの協 力を惜しまないと話しました。 地元紙「デイリー・ポスト」の記者に、サー・ポールはこう話しています。 「うちの子が来てるんじゃないかと思って、ちょっと顔を出しただけなん だよ。兄弟が下院でばったり、なんてことになったら傑作だったんだけ どなあ」 「でもサポートさせてもらえることになって嬉しいよ。だってキャピタル・ オブ・カルチャーは、みんなで勝ち取った栄誉だから」 どんなサポートになるのかを尋ねられたサー・ポールは、こう答えてい ます。 「何をすることになるのかは、今のところはまだ何も決まってない。で も、『やっぱりやーめた』なんてことには絶対ならないよ」 「2008年に向けてこれから着々とプランが固まって行くはずだし、い ろんなアイデアも湧いてくるんじゃないかな」 テーマソングを作ったらどうかと記者に訊かれ、サー・ポールは、こう ジョークで切り返しています。 「じゃ、君に歌詞を書いてもらおうかな。僕が曲をつけるからさ」 *** 5月24日(火) ******************************* 【フィルで決勝戦】 25日にトルコのイスタンブールで行われるUEFAチャンピオンズ・リー グの決勝戦が、由緒あるリヴァプール・フィルハーモニック・ホールで 中継されることになりました。 この一戦は、リヴァプールFCにとっては20年ぶりとなる、ヨーロッパ 最強クラブ決定戦です。 「ザ・フィル」は、現地で観戦できないファンのために、特別にイヴェン トを開催し、映画用のビッグスクリーンで試合の模様を流すことにした のです。 フィルハーモニック・ホールのダイレクター、サイモン・グリンはこう話し ています。 「『ザ・フィル』でフットボールの試合を中継するのは、これが初めてで す。この素晴らしいアイデアは、うちのテクニカル・スタッフからの提案 なんです」 「私自身は、幸運にもイスタンブールに行くことになってるんですがね。 でも私たちは、大勢の人々が、行きたくても行けなかったり、ビッグス クリーンで観戦できる場所を求めているってことが、よくわかってまし たのでね」 「試合当日は、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック・オーケスト ラの練習日になっています。しかし試合の行われる夜間は、コンサー トの予定は入っていなかったんです」 このイヴェントでは、決勝戦の中継だけでなく、リヴァプール・フィルの オルガニスト、デイヴ・ニコラスの演奏を楽しむことができます。『ユー ル・ネヴァー・ウォーク・アローン』を含む、リヴァプールFCにちなんだ ナンバーのスペシャル・メドレーが演奏されます。 グリン氏は続けます。 「デイヴ・ニコラスがKOPメロディーやフットボール・チューンを奏でるん ですからね。ほんとにスペシャルな夜になると思いますよ。私だって、 イスタンブールに行くのを止めときゃよかったかななんて思ってるくら いですからね。いや、ほんのちょっとですけど」 「何年か前に、リヴァプールがガラタサライとやった試合を観に行った ことがあるんです。トルコで過ごした時間は最高でした」 「でも、今度の『ザ・フィル』での体験も、現地観戦に次いで素晴らしい ものになると思いますよ。みなさんには一緒に歌ってほしいですね。も ちろんユニフォームを着て、スカーフを掲げてね」 *** 5月27日(金) ******************************* 【UEFAチャンピオンズリーグ・ファイナル】 リヴァプールFC、チャンピオンズリーグ優勝です! 25日、イスタンブールのアタチュルク・スタジアムで行われた「ヨーロッ パ・チャンピオンズ・リーグ」の決勝で、リヴァプールはACミランに勝ち、 21年ぶり5度目のヨーロッパ・チャンピオンに輝きました! 試合は圧倒的なミラン・ペースで始まりました。 開始後1分も経たないうちに、FKからパオロ・マルディー二に先制点を 許します。その後もミランに中盤を支配され、何度もディフェンス・ライ ンを破られるリヴァプール。23分にはハリー・キューウェルが負傷退 場。そして、39分と44分にエルナン・クレスポに決められます。前半 で早くも3-0のビハインド。 しかし後半のレッズは、見違えるような戦いをします。負傷したス ティーヴ・フィナンに代えてディトマール・ハマンを中盤の底に起用し、4 バックから3バックにシステムを変更したことで、前半にはまったくな かった安定感が攻守に生まれました。そして54分、左サイドのヨン・ アルネ・リーセからのクロスを、キャプテンのスティーヴン・ジェラードが 強烈なヘッドでゴール右隅に叩き込みました。3-1。大きなジェス チャーでチームを、スタンドを鼓舞するキャプテンの姿に、スタジアム のボルテージが一気に上がります。 勢いに乗ったレッズは、さらに怒涛の攻勢に出ます。2分後の56分に ウラジミール・スミチェルが豪快なミドルシュートをゴール左下に突き 刺し、さらに60分、ペナルティ・エリアにドリブルで突進したジェラード が倒され、PKを得ます。PKを蹴ったのはシャビ・アロンソ。一旦はGK ジダに弾かれたものの、跳ね返って来たボールを自分で押し込み、つ いに3-3の同点とします。この間、わずか6分。 その後はお互いに何度も決定機を作るものの、体を張ったディフェン スと、GKのファインセーヴにより追加点は生まれず、90分が終了しま す。 続いて行われた15分ハーフの延長戦も、気力、体力をふりしぼった 攻防でお互いにゴールを許さず、ついにPK戦での決着となりました。 ミランは、GKイェルジー・デュデクの大きな動きに幻惑されて、最初の 2人が失敗。しかしリヴァプールも3人目が止められてしまいます。こ れで2-3としたミランでしたが、5人目のキッカー、アンドレイ・シェフ チェンコのキックがデュデクに止められて、レッズの優勝が決まりまし た。 3点差をはね返しての大逆転優勝は、大会史上初の快挙でした。 ラファエル・ベニテス監督は試合後、こう話しています。 「ファンタスティック。3-0とリードされ、負傷での選手交代を強いら れ、終盤にも怪我人を出しての戦いだったのに。実にファンタスティッ クだよ」 「間違いなく、今日は私のフットボール人生で最大の夜になった。ハー フタイムでは、何らかの手を打つ必要があった。それでいくつか変える 決心をした。早い時間に1点が取れたことが大きかった。キャプテン の得点はチーム全員を盛り上げる。それと、ウチのワンダフルなサ ポーターたちの後押しのおかげで、チームが立ち直れたんだと思う。 彼らの目の前で、4点も5点を取られてぶざまに負けたりなんかした ら、それこそ地元に帰れなくなってしまうしね」 「俺たちはやれるんだという気持ちを持ち、それを信じることができれ ば、どんなことだって可能なんだ。そしてあの延長戦。私はウチの選手 たちを心から誇りに思う」 獅子奮迅の活躍を見せたディフェンダーのジェイミー・キャラガーは、 歓喜の中で「ビッグ・イアー(優勝カップ)」を持ち上げた後で、こう話し ています。 「歴史に残るんじゃないかな。これから20年も30年も語り継がれるよ うな」 「実際、こんなゲームって見たことないよ、僕はね。ハーフタイムで僕 は、俺たちは攻めなきゃいかんぞって言ったんだ。4,5点取られて こっちはゼロ、なんてのはまっぴらだぞってね。そしたら最初の1点が 入ったんだ」 「あの終了間際の、シェフチェンコを止めたイェルジー・デュデクの セーヴ、アンビリーヴァブルだったね。もとも、俺たちが優勝したってこ ともまだ信じられないけど」 「ほんとアンビリーヴァブルだ。過去の栄光のストーリーについちゃい ろいろ読んだりしたけど、今回は僕らのなんだよね」 「この試合は、最高の決勝戦のひとつになるんだろうね。でもまだ実 感はないよ。まだ信じられない気持ちなんだから」 おめでとうレッズ! おめでとうリヴァプール!! *** 5月28日(土) ******************************* 【誇らしい日】 奇跡の大逆転優勝でヨーロッパの頂点に返り咲いたリヴァプール。 決勝戦の直後、リヴァプールのチェアマン、デイヴィッド・ムーアズがイ スタンブールでインタヴューに答えています。 「フットボールにおける、私の人生で最も誇らしい日になったね。もしか して明日の朝目が覚めたら、『あれはみーんな夢なんですよ』なんて 誰かに言われるんじゃないか、そんな気もするんだが」 「私の席の近くにはミッシェル・プラティニが座っていてね。彼はハーフ タイムに来てくれて、こう言ったよ。『お気の毒ですけどね、チェアマン。 こうなったらあなたのところの監督は、これ以上ダメージを広げない戦 いしないといけませんね』と」 「それで試合が終わって、彼はもう一回来て、今度はこう言ってくれた。 『私は謝らないといけませんね。あなたのチームは、素晴らしい勇気を 見せてくれました。どうぞ誇りに思ってください』」 「そりゃ、思っているとも。選手全員を、サポーター全員を、誇らしく思 う。オリンピアコス戦のハーフタイムの時に、我々がここまで来ると予 想できた者は誰もいないだろう。あるいは予備選でグラッツにホーム で負けた時。うまく行きそうな要素はまったくなかった」 「とうとう最初から最後まで、我々はアンダードッグだったな。ここから 家に帰るのに、私には飛行機は必要ないよ。だって雲の上にいる気 分なんだからね」 「うちのサポーターはアウトスタンディングだったね。世界中のどこを 探しても、あれほどのサポートにはお目にかかれないよ」 「それも今夜に限ったことではない。大会を通じて、ずっとこうだったか らね」 「彼らは私の誇りだ。もうすべてが終わったかに見えたハーフタイム で、彼らが『ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン』を歌い始めた時、私 は思わず涙をこぼしてしまったよ」 【グレイテストな夜】 奇跡の大逆転優勝から一夜明けた26日、リヴァプールのキャプテン、 スティーヴン・ジェラードがインタヴューに答え、常に関心の的と なる自身の移籍問題について、来季について、決勝戦について、そし てファンについて語っています。 「(移籍については)これでチームを出て行くなんて言えるわけないじゃ ないか。今シーズンはほんと、こんな夜がいくつもあったね」 「優勝カップと一緒に寝たんだ。とにかく目の届くとこに置いときたかっ た。朝起きて誰かに持ってかれてたりなんかしたら、自分の一部を失 くしたみたいにショックだったろうな」 「(自身の調子については)今シーズンはずっと、調子が良かったり悪 かったりの繰り返しだった。ストレスのせいだと思うけど。でもこれで、 夏の間にリセットできるかな。新シーズンには新しいプレイヤーも入っ て来るしね」 「(契約については)すぐに話し合いを始めるよ。監督もリック・パリー も交えてね。結果はすぐに出ると思うよ」 「ハーフタイムの時、こりゃ無理だなって思った。登らなきゃいけない山 が、大きすぎた。でもそれを登っちゃったんだよね」 「僕らはいくつもの強豪チームを破って優勝したんだ。この事実は誰 にも奪うことはできないよ」 「来季、このタイトルを防衛するチャンスを与えてもらえたらって思う。 チャンピオンズ・リーグっていう名前なんだからさ、チャンピオンが防 衛する権利は当然あると思うんだけどね」 「前半の僕らは、ファンタスティックなチームが相手だった。ゲームをコ ントロールして、先に3点も取るようなね」 「ハーフタイムの時は、何人かはうなだれていた。でも監督はいくつか 変更を加え、僕らの心にちょっとした希望を植えつけた」 「後半のウチは違うチームになったね。あの早い時間帯のゴールが変 えてしまったんだ」 「延長の僕らは、精魂尽き果てていた。なんとかペナルティに持ち込 もうとプレイしていたんだ」 「試合の初めでは、僕らは完全なアンダードッグだった。僕自身も、こ りゃダメだ、勝てないって、一度はあきらめかけた。それでも、ウチは 負かされなかったんだよね」 「ファンのみんなは、何週間、何ヶ月も節約してここに来てくれた。リ ヴァプールのファンはクレイジーだよね。僕は本当に幸せだ」 「僕の人生で、グレイテストな夜になった」 ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ ― 連載第12回 / 「LFC優勝記念特集!」 ― NLW読者のみなさん、こんにちは! もう今週は本当に濃すぎてクタクタです。本当になんて言っていいかわ からないくらいさんざんドキドキ、ハラハラ、ワクワクさせられて、それ でもふと街を歩いていて、「パラッパッパラッパララ~♪」と聞こえてき ちゃうとまた感動が蘇ります。 今朝は Hope Street を歩きながら、『 You'll Never Walk Alone 』が頭 の中で鳴り響いて、また目頭が熱くなってしまいました。 今週は、Liverpool is the place to be! リヴァプールでのLFCチャンピ オンズリーグ優勝記念特集をお送りします! (写真は、ウェブサイトの『CLファイナル - CL Final』ページをご覧くだ さい。http://scousehouse.net/cl_final.htm ) <試合前> まずは試合当日から。昼ごろからシティーセンターのあちこちを回る用 事があったので、カメラを片手に街の様子を眺めてました。平日の昼 間なので、さすがに大勢の人がいたわけではありませんが、既に赤率 は高かったと思います。全員ユニフォームの家族連れや、Echo が配 布したミニフラッグをもった人たちがぼちぼちいて、結構静かだなあ、 と思っていたら、赤ずくめでパブに入っていく4人組を発見! 背中に それぞれ「I」「G」「O」「R」の文字が。追いかけてパブに入って話をして みると、Igor Appreciation Society のみなさん(多分学生さんです)。 昼の1時くらいからもう飲み始めてました。 そのあとLFCのショップをチェックしに行ったら…赤いシャッターが! 「なに~?!」と思って、すぐ脇の Echo のおじいちゃんにきいたら、 「みんなトルコにいっちまったよ」とのこと。気持ちは分からないでもな いですけど。。。 頭の中に「?」を3つくらい並べながら、Bold Street へ。いつも Echo は Bold Street 担当の Paul から買ってます。ミニ・フラッグがほしい! とお願いしたら、翌日5-6本かき集めてくれました! そして Rodney Street へ上がっていって銀行で並んでいたら、大きなバナーをもった 集団がいたので、窓をドンドンたたいて写真をパシャッと撮って仕事に 戻りました。 夕方6時過ぎに、Little Liver のスカーフを巻いて街に繰り出しました。 このスカーフは、LFCの子供用のスカーフで、アンフィールドでのCLの 準々決勝、準決勝にも連れて行った勝利のお守りです。 どのパブも、景気付けに飲み始める人たちで既に賑わってます。 Concert Square あたりのパブが一番勢いがよくて、既にチャントが聞 こえてきます。私は最後までどこにしようか迷っていたのですが、友達 の Colin, Sue, Luise が Seel Street の Pogue Mahone というパブにい ると言っていたので、私もビールを買ってジョイン。 試合開始15分くらい前から観客は合唱をはじめ、スクリーンから 『 You'll Never Walk Alone 』が流れると、お客さんも店員さんも斉唱。 <キック・オフ> いよいよキックオフ。 試合が始まったなあ、とぼーっと見ているうちに1分すぎたところで AC Milan がスコア。。。パブのなかはどよめき、そこからはサポーター が厳しい目で試合の動向を追っていました。その後リヴァプールが巻 き返しをはかりますが、チャンスはあったものの決めてに欠け、見事 にミランにブロックされたりリヴァプールの選手がミスるたびに観客か ら「お前なんかその赤いシャツを着る資格なんかないー!」とゲキがと びます。 40分ほど過ぎたところでしょうか、ミランがもう一点。信じられない。。。 まわりは唖然として灯りが消えたようにどよーんとしてました。なんだか レッズファンらしくなく(声だしがたりない!)、パブの中がとっても辛気 臭くなってきたので、私は一瞬外に出でぷらぷらしていました。サポー ターの中には、「もうこんな試合見てられないよ。リヴァプールの恥だ よ」とパブの外で座りこんでたたずむ人も。ちょろっとほかのパブなん かを覗いてぶらついて戻ってきたらまたミランのゴール。。。 ハーフタイムは本当に最悪。人々の顔からは笑顔も会話もないなか、 私はサポーターの写真をとろうとしてお願いすると、「今笑える状態じゃ ないけどね」といいながらもOKしてくれました。赤と白の帽子をかぶっ た男の子とその彼女の Tim と Sally 。 Tim の www.redandwhitehat.co.uk も見てみてくださいね。 <反撃> 友達の Marisa と Giovanna (イタリア人ですが、ハートはリヴァプール にあります!)がジョインしたので、場所を移して Concert Square に 向かいました。Lloyd's No.1 Bar (今気づきましたけど、No.1 Bar って いうのも縁起稼ぎ?!)の外にテレビモニターがあって、そのまわりは サポーターたちが群がっています。まともにモニターは見えませんが、 少なくとも活気があってポジティブなムードだったので、後半はここで 観戦することに。 子供から外国人から本気のスカウサーまでたくさんの人がバーの前を 埋め尽くし、後半戦がスタート。Concert Square は前半の屈辱をよそ にサポーターたちは旗を振り、大合唱。ケセラセラの曲にのって「ス ティーブジェラ~ジェラ~♪」とその歌声が届いたのか9分目でリヴァ プールのゴ~~~ル! ビールがあっちこっちから降りかかってきま す! 興奮がさめやらない間にまたゴール!! 群集の歓声は高まり ます。これはまだまだいけるんじゃないかという期待感を裏切らず、 やってくれました、3点目のゴール!!! いったいナニモノですかこ の人たちは! 前半とは別人のよう。スポ根のまんがのストーリーの ようなドラマチックな快進撃、こんなの見たことありません! <延長&PK戦> 延長戦に持ち越されることになり、勝利の瞬間は(もう勝つと信じてう たがいませんでしたよ!)ちゃんと見ようということで、友達と一緒に Pogue Mahone に戻りました。前半終了後のシケた顔はどこにもあり ませんでした。いい兆候です。延長戦開始とともに、これまで以上に ファンの応援がボリュームアップしていきます。ミランが何度かチャン スを作ってひやひやする場面もありましたが、デュデクの素晴らしい セーブで、拍手が鳴りやりません。結局PK戦に持ち込みになりました。 本当に最後の最後までやきもきさせられます。 PK戦スタート。ファンはスクリーンに釘付けで、真剣です。ミランが一 本逃し、拍手喝采。そしてハマンが最初のPKを決めると、喜びのどよ めきが! それでも息をのんで見ていると、またミランがミス、そしてシセが登場。 「シーセ! シーセ!」と男らしい低い声が響き、そしてゴ~ル! その 後、リーセがキックを止められましたが、観客のフィーバーぶりは減速 することなく、応援を続きます。サポーターの中に「レッズは勝つ!」と いう揺らぎない確信があったのでしょう。そしてリヴァプールのスマイ サーがゴール! リヴァプールが最後のペナルティーキックを決め、パブの中は熱気と 湿気と大歓声に包まれ、誰もが近くにいる人たちと抱き合い、150cm の私の目線から見えるのは、スクリーンに向かってガッツポーズをす る観客の腕、腕、腕。すし詰めのパブの中で、全く身動きがとれませ ん。しかも勝利のお守りだった Little Liver のスカーフを紛失(その前 に Concert Square でセーターもなくしました!)。でもいいんです。ス カーフは Lost したけどリヴァプールは Lost しなかったので。 きっと私のウィニング・スカーフは優勝とともに燃え尽きちゃったのかも しれませんね。 <歓喜> これは街の様子をキャッチしなければ! と思い、Marisa と一緒に Concert Square に急ぎました。ものすごい人でした。本当にただのお 祭りなんてものではありません。誰もがこの至福のときをかみしめな がら、あちこちでアンセムを歌い、車のクラクションが鳴らし、赤と白の 旗を振っています。本当にどんな形容詞を使ってもあの雰囲気を表現 することはできないです。あんなにも多くのひとたちが街に繰り出して 優勝を祝っていたにもかかわらず、逮捕者がたったの4人くらいだった ときいてます。いかに平和で歓びとチームへの愛で満ち溢れていたか が分かります。 Bold Street でチップスを買って食べながらぼーっと眺めていたら、あ れは… Igor Appreciation Society の男の子たちに再会! 目の前で 小躍りを披露してくれました。また写真をパシャパシャとって、写真ウェ ブに載せるから Scouse House 見てね! と宣伝しておいたら喜んで ました。 夜中の12時を回ってましたがシティーセンターのパーティーはまだ始 まったばっかり。街に向かうバスはサポーターたちで満員で、家やロー カルパブで観戦していたひともかなり街中に流れていきます。Clayton Square では馬の銅像の上にのった男の子たちと何百人ものサポー ターたちが旗を振りながら大合唱しています。Church Street へ進む と、Moores 兄弟の銅像の頭をまたいでる絵が笑えました。Mathew Street はちょっと年齢層が高かったかと思います。おばちゃんや John Lennon の銅像の前で優勝を祝う観光客のおじさんたちもいまし た。 <パレード> 翌朝、Clayton Square のビッグスクリーンでは、BBCのニュースでリ ヴァプールの優勝を取り上げてました。街のひとたちもまだ赤のTシャ ツを着て表情が明るく、新聞を読みながら前の晩の記憶を振り返って います。 夕方にパレードがあるということだったので、まず仕事を終わらせて、 それからよりによってその後に Tate Gallery のプライベートヴューが あったので、それには出席してから凱旋パレードにいくことにしました。 今回の Tate は、Summer of Love というサイケデリック時代のアート 作品を展示。普段 Tate のプライベートヴューは、スマートでちょっとス ノッブな雰囲気なのですが、その日の客層は、どサイケな格好をした 人と、その後のパレードに向けてLFCのTシャツを着た人にパッカリ分 かれていて興味深かったです。私はパレードのことで頭がいっぱい だったので、Tate は駆け足でぐるっとみて、Marisa と一緒に St George's Square に向かいました。 私たちが着いたのが8時ごろで、St George's Hall の裏手にいました。 ユニフォームを着た子供たちがめっちゃかわいくてよかったのですが、 どちらかというと家族連れの多いピクニックエリアのようだったので、 移動。St George's Hall の表側はすでに人でびっちりだったので近寄 れず、Mariott Hotel の向かいに位置をかまえることにしました。道路 は赤に染まっていて、St Johns や Royal Court のビルの屋上にも人 がびっしりでした。一人建物から落ちたともきいてます。大丈夫だった なあ。。。 Lime Street Station までの道のりは、翌日の Echo のヘッドラインに なっていたように、本当に赤い海のようでした。予定では8時半には レッズのバスが到着とのことでしたが、でもどこもかしこもこんなに人 がいたら、遅れるのは仕方ないか。。。時計をちゃんと見ていなかった のですが、1時間半くらいは待ったかと思います。空が夕焼けで赤み を帯びてきたころに、まずは警備のバイクが通り過ぎ、選手を乗せた 赤いバスが近づいてきたようで、人々は車道に駆け寄り、歓声とチャ ントのメドレーやホーンが鳴り止みません。声援はより一層大きくなっ ていきます。もうこの時点で写真が取れるような状態ではなく、トライを しましたが、とにかく人の波に流されながら、転ばないように歩くのが 精一杯。フォーカスできないのが分かったので、動画でバスが走り 去っていくところをなんとかカメラに収めました。 観客は皆、バスを追いかけて、自然と私も背中を押されて St George's Building の前にたどり着きました。その後スピーチがあると かないとかいう噂があり、しばらく待っていたのですが、どうやらすでに 選手たちはその場を離れていたようで、10時ごろには人々も散りはじ めました。人々の去った後の Lime Street は、割れたビンとごみの じゅうたん。これだけ散らかってると逆に汚い気がしないのが不思議。 翌日には何もなかったようにきれいになってました! <Viva LFC !! > このレッズの歴史的な奇跡の勝利をこの場所リヴァプールで祝えたこ とを、至福のときをここで過ごすことができたことを、心から心から幸せ に思います。トルコもきっと臨場感があって素晴らしかったことでしょう、 でもやっぱり Liverpool is the place to be! だったと思います。 最後まで勝利を信じたファンの熱のこもった声援に応え、最後のぎり ぎりまで盛り上げてくれた選手たち。どこまでいっても朝まで眠ることな く、祝い、飲み、歌い、踊るサポーターたち。この優勝を通じて、チー ム、サポーター、そしてリヴァプールという場所が強い強い真っ赤な絆 で結ばれて、愛情が深まったことと思います。私もその一人です。きっ とみなさんもそうでしょう。 後日、LFCショップが営業を再開したときに、Little Liver のスカーフの 代わりに、決勝の日付の刻まれた、イスタンブール決勝記念のスカー フを買いました。この5月25日の出来事は一生忘れません、というか 忘れようがないでしょう。 Viva Liverpool FC! ウエダミナコ ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 新ページ:『CLファイナル』 ****** NLWライブラリーに、『CLファイナル - CL Final』ページをアップしまし た! まだ未完成ですが、今週の「ゴールドフィッシュだより」とあわせてご覧 ください。 http://scousehouse.net/cl_final.htm *** スカウスハウス通販:CL記念グッズ ****** 現時点(5月31日)で、CL関連グッズはすべてソールド・アウトとなっ ています。 再入荷については未定ですが、できるだけ努力いたします。入荷の見 通しが立ちましたら、ウェブサイトで告知いたします。 *** スカウスハウス・ツアー2005 ****** “世界最大のビートルズまつり” International Beatle Week 観光のた めの個人パッケージ「スカウスハウス・ツアー2005」の参加者を募集し ています。この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう! http://scousehouse.net/beatles/scousetour2005.htm *** 語学留学生募集中 ****** 「スカウス・ハウス」では、リヴァプールへの語学留学をサポートしてい ます。 最短 で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最 近人気のホームステイ留学など、幅広く対応しています。 詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ い。 http://scousehouse.net/study/index.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** 「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの 地を訪ねるガイドツアーをアレンジします。 ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、 ちょっとマニアックなツアーも用意しています。また、ご希望により、プ ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。 ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/beatles/info.htm *** 原稿募集中 ****** 「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して います。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある いは英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 毎週火曜日発行 *** □■ 第204号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◇Eメール info@scousehouse.net ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行していま す。配信の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイト からどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ◆melma! 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