December 13 2005, No.229
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2005年12月6日〜12月8日>
 ▽交換エッセイ:「旅で出会ったイギリス〜勝手によもやま話」
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。
あれから25年ということで、今年は世界各地で追悼イヴェントが行わ
れたようですね。

今週の「ゴールドフィッシュだより」でもミナコさんが伝えてくれています
が、リヴァプールでは、市をあげてのイヴェントとなったようです。
伝統あるセイント・ニコラス・チャーチで行われたセレモニーでは、アー
ト・カレッジ時代からのジョンの親友で『マージー・ビート』紙の創設者ビ
ル・ハリーがスピーチをしたそうです。

ビルはこう語っています。
「ジョンの人生には、3つの街があったと思います。リヴァプール、ロン
ドン、そして、彼が『大きなリヴァプール』と呼んだニューヨーク」
「とはいえ、幼少期を含めて彼が最も長く人生を送ったのは、このリ
ヴァプールなのです」
「ジョンは世界のジョンです。ですがやはり、リヴァプールは別格です。
リヴァプールのジョンなのです」

なるほど、いい言葉ですよね。
僕は例年と同じように、ジョンのレコードを聴いて過ごしました。今年は
『メンローヴ・アヴェニュー』を何回も聴きました。
ジョン・ファンのみなさんは、どのように過ごしましたか?

                             ― Kaz (13/12/2005)


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▼リヴァプール・ニュース <2005年12月6日〜12月8日>
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*** 12月6日(火) *******************************

【プレミアシップ 05−06】
イングランド・プレミアリーグの結果です。

リヴァプールは3日、ウィガンをホームに迎え、3−0で快勝しました。
ゴール・スコアラーは、ピーター・クラウチ(42分)とルイス・ガルシア
(70分)でした。
19分のリヴァプールの先制点は、クラウチのシュートからのものでし
たが、相手GKのミスキャッチによるオウン・ゴールと記録されました。

ようやくリヴァプールでの初ゴールを決めたクラウチは、試合後にこう
話しています。
「最初のも僕の得点にしてもらいたいな。ちょっとラッキーなゴールだけ
ど、ここんとこずっとツイてなかったもんね。あのシュートは入っていた
と思うよ。(ディフェンダーに当たって)予定より高く上がっただけだ」
「とにかく本当に嬉しいね。ずっといろいろと言われてきたから。元々
能天気な方なんだけど、さすがにちょっとへこみ気味だったよ。でもこ
れでだいじょうぶだと思うよ。2点目は文句なしのゴールだったしね」
「グッド・ウィンだったね。この5試合か6試合の僕らはブリリアントだと
思う。なんてったって、後ろの連中がすごいよ。ずっとクリーン・シート
(完封)に押さえてるんだからね。これからもこの調子で行きたいよね」

同じく3日、エヴァトンはアウェイでブラックバーンと対戦しました。
エヴァトンにとって、トップリーグでの4,000試合目となったこの一戦。結
果は0−2での勝利で、記念の試合を飾りました。
ゴール・スコアラーは、ジェイムズ・マクファデン(28分)とミケル・アル
テタ(45分)でした。

試合後、デイヴィッド・モイーズ監督はこう話しています。
「かなりいい感じになって来た。いい結果も出てるしね。しかし私は、
もっともっといいパフォーマンスができるはずだと思っている」
「しかしながら、5試合で4勝ってのは上出来だと思うよ。リーグのトッ
プのチームであろうが最下位のチームであろうがね」
「今日はここぞという時に点が取れたね。特にハーフタイム直前の1
点。あれが大きかったね」

12月5日現在のリーグ順位は、リヴァプールが28ポイントで3位、エ
ヴァトンが16ポイントで16位です。


*** 12月7日(水) *******************************

【4,500人のサンタクロース】
12月4日の日曜日、今年で2回目となるチャリティ・イヴェント『リヴァ
プール・サンタ・ダッシュ』が行われました。
サンタクロースのコスチュームをした大勢のランナーが、リヴァプール
のシティ・センターに設けられた5kmのレースコースを走るというイヴェ
ントです。

このチャリティ・ランは、ギネス・ブックが公認する世界記録を目指した
ものです。
今年のリヴァプールで参加登録をしたサンタクロースは、4,514人でし
た。完走者から回収したチケットを、専門の第三者機関が集計した後
に、正式な完走者数が発表されます。
これまでの世界記録は4,260人。参加したサンタクロースのほとんどが
完走していればこれを抜いて世界新記録となりますが、イヴェントの
オーガナイザーは、ゴール地点でチケットを渡し忘れた完走者がいる
かもしれないと心配しています。
そしてもうひとつの心配は、タイトル・ホルダーであるウェールズの町
ウェルシュプールです。この町でも、同じ日に同様のレースが行われ
ているのです。こちらにも4,000人を超えるサンタクロースが参加したと
伝えられています。

オーガナイザーのひとり、アラン・ロスウェルはこう話しています。
「参加してくれた全員が完走してくれてるといいんですけどね。そうなれ
ばこっちの勝ちでしょうから」
「来年はもっとビッグなイヴェントにしようっていう計画を立ててるんで
す。これを見て面白そうだって思った人みんなに参加してほしいです
ね」

『サンタ・ダッシュ』のスタート地点は、キャッスル・ストリートでした。
エヴァトンの有名選手だったデレク・マウントフィールドがスタートの合
図をしたほか、リヴァプールFCのスター選手だったケニー・ダルグリッ
シュとイアン・ラッシュが、サンタクロースとなってレースに参加しまし
た。

このチャリティ・イヴェントの収益6万ポンド(約1,280万円)は、「 ECHO
サンライズ・ファンド」がサポートする「マリーナ・ダルグリッシュ・アピー
ル」に寄付されます。

マリーナの夫、ケニーはこう話しています。
「ものすごい反響だよね。こんなにたくさんの人が集まってくれるなんて
ね。走った人も寄付した人も、みーんながスターだよ」


*** 12月8日(木) *******************************

【 UEFA チャンピオンズ・リーグ 05−06】
6日、リヴァプールは、アウェイでチェルシーとのグループリーグ最終
節を戦いました。
前節にすでに決勝トーナメント進出が決定していた両者の対決は、
0−0のスコアレス・ドローでした。
この結果、グループGの最終結果は、リヴァプールは12ポイントで首
位、チェルシーは1ポイント差の2位となりました。

試合後、ラファエル・ベニテス監督はこう話しています。
「そうだね、トップ・フィニッシュに相応しいと思うよ。だって他のチーム
よりも多くポイントを取ったんだから」
「今日もいい仕事をしたと思う。連続完封は途切れなかったし、カウン
ター・アタックからいくつもチャンスを作っていた」
「我々は中盤をコントロールすることを重視している。後半に入ってか
らはそれがかなり難しくなった。チェルシーがロング・ボールを多用し
だしたからね。しかしハードなディフェンスで封じることができた。喜ぶ
べき結果だと思う」

ディフェンダーのジェイミー・キャラガーはこう話しています。
「試合前にはどっちだっていいみたいなことを言われてたけどね、だが
俺たちは勝ちたかったんだよ。グループのトップでフィニッシュしたかっ
たんだ」
「そりゃもちろん嬉しいさ。トップ通過ってのはいい気分だ。チェル
シーってのはヨーロッパ最強のひとつってくらいのチームだろ。だから
チェルシーを上回る結果を出せたってことは、クラブにとっても選手に
とってもすごい名誉なことなんじゃないかな」
「それにトップ通過にはちょっとしたアドヴァンテージがあるしね。セカ
ンドレグをホームでやれるってこととかさ」

決勝トーナメントは、来年2月21日に開幕します。


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▽交換エッセイ:「旅で出会ったイギリス〜勝手によもやま話」
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第2回 「B&Bの話」 〜 from Kaz


earlybird さんへ

素敵なエッセイをありがとう。
たしかに、イギリスのホテルやB&Bでは、ビックリさせられたり、大笑い
させられたり、トホホな気分にさせられたりってことが多いよね。ほんと
にそう思う。

僕が利用するのは、やはりホテルよりもB&Bの方が多いかな。
もちろそれは経済的な理由もあるけれども、B&Bの方が、宿の主人や
他のゲストとの距離が近い分、そういったハプニングに出会える確率
が高いっていうのも大きなファクターだと思う。だって、ほんとに面白い
んだもん。

B&Bの主人は、だいたいがユニークな個性の持ち主で、その個性が
そのままB&Bの在りようというかアイデンティティにもなってるよね。そ
してもちろん、それがこっちの好みに合うこともあれば、合わないこと
もある。あるいは、どちらとも言えない場合もある。

もしも合わなくても、別に追い出されるわけじゃないんだから、それは
それで楽しむようにするけどね、友達に話すネタができたとでも思って。
でも、こっちも気に入って、向こうにも気に入ってもらえたら、とても嬉し
くなるよね。その宿にめぐり合えたことに感謝したくなるし、その街の印
象だってぐんとアップする。また戻って来たいと思う。

僕は特に信じる宗教は持っていないけれど、そういう「縁」みたいなも
のは信じることにしている。だから、ゆっくりとした旅をする場合には、
できるだけ現地についてから宿を探すことにしていたんだ。自分で探
すこともあるし、街のツーリスト・インフォメーション・センターに頼んで
探してもらうこともある。どの街を訪れるか、その日の気分やインスピ
レーションで決めたりすることもあったな。そうやって計画性を出来る
だけ排除した旅をしていると、「縁」というものに敏感になる。そして、ど
んな「ハズレ」の目が出てもそれを素直に受け入れてベストを尽くせば、
ちゃんと次には「アタリ」の目がやって来る。そういうふうになってるん
だよね。それを僕は経験的に学んだわけなんだけど…。

…おっと、なんだか観念的な話になってるな。これじゃあ面白くないよ
ね?
何かひとつ、エピソードを紹介しないとね。どんな話がいいかな…。

● ● ●

寒い寒いリヴァプールの1月。
郊外のB&Bで、僕と妻は、いつものように朝8時にダイニング・ルーム
に下りた。宿の主人や、何日かの滞在で顔見知りになった宿泊客に
「モーニン」と挨拶して、マントルピースの手前にあったテーブルに着く。
窓からは、まだまだ暗いリヴァプールの曇り空と、庭の枯れ木、それか
ら時おり通り過ぎて行く車のテールランプが見えた。

「朝食は何がいい?」とスタッフのジャッキー。
「んーと、ティーとブラウン・ブレッドと、えーと、フライドエッグとビーンズ
とトマト、それからマッシュルームね。二人とも」と僕。

料理が出来上がるまでの間に、グレープフルーツのシロップづけを食
べ終えて、シリアルに取り掛かろうとした時、なんだか妙な音が背後か
ら聞こえてくるのに気がついた。

ザ、ザ、ザッ…。

何だろうと振り向いても、マントルピースはいつものマントルピースだ。
このマントルピースも、多くのイギリスの家庭と同じで、今は暖炉として
は使われていない。薪の代わりに、ちっちゃいサイドテーブルが置か
れ、造花やフルーツがこじんまりと飾られていた。

しかし、大ぶりの紅茶ポットとトーストと料理が出て来る頃には、その
「音」は少し大きくなっていた。だんだん大きくなっているようだった。

ザザッ…ザザザッ…。

もう一度振り返って見てみると、今度は、何か砂のようなものがぱらぱ
らと落ちてきているのがはっきりとわかった。
僕らの他には、カップルが2組いた。どちらも、異変に気がついたよう
だ。

「だいじょうぶ? 何かしらね」
向かいのテーブルに座っていた、中年のドイツ人夫妻の、奥さんの方
が不安そうな顔で僕に訊く。
「分からない。でもだいじょうぶ、今のところはね」と僕。
「主人を呼んで来ようか?」と今度は夫の方。
「いや、だいじょうぶ。…ん? もしかして、天気予報で砂が降るって
言ってた?」
「まさか、ははは」
「はははは」

なんていう会話を交わしながらトーストにバターを塗ろうとしたその時、
その「音」はいきなり激しくなり、砂がシャワーのように降って来た。

ズザザザザーーッ!

いよいよ堤防決壊、という感じだ。驚いて固まる妻。
ドイツ人のお父さんが跳ねるように立ち上がり、レセプションの方に
一歩踏み出す。
僕は左手にトースト、右手にバターナイフを持ったままマントルピース
を振り返る。
そして…。

バサバサバサッ! 

…という音を最後に、砂のシャワーは止まった。
砂煙の向こうに現れたのは、なんとちっちゃな1羽のハトだった。マント
ルピースからハト??
謎の砂シャワーの正体がハトだったことに、我々全員拍子抜けし、続
いて、わははと大爆笑が起こった。
ハトは、まさに「ハトが豆鉄砲を食ったような」というキョトンとした表情
で、サイドテーブルの造花の上にちょこんと座っている。
そのハトの顔を見て、我々はまた大笑いした。

人間どもに大笑いされているのがよほどバツが悪かったのだろう、ハ
トは一瞬恥ずかしそうな顔をしてクルルと鳴き、それから寝たふりをし
た。そう、ハトにだって表情はあるのだ。もちろん感情も。タヌキ寝入り
だってする…ハトがタヌキ寝入り?

寝たふりを決め込むハトを見て、我々はクククと声を殺して笑った。

「今のは何事?」
遅れてやって来た宿の主人に、我々はシーッと合図して、ハトを指差し
た。今度は主人が「ハトが豆鉄砲を食ったような」顔をする番だった。

「あんた遅かったわよ」
「残念だったね」
「面白いアトラクションだったよ」
と、みんな口々に主人を冷やかす。
主人は、「そうですか、お楽しみいただけましたか。このアトラクション
にはチャージしませんからね、どうぞご安心を」と返すのがやっとだっ
た。

タヌキ寝入りを続けるハトをそっとしておいて、僕らはそのまま食事を
続けた。時々他のゲストと顔を見合わせては、吹き出しそうになりなが
ら…。

● ● ●

…というお話。
ちょっと長くなっちゃったかな。ごめんなさい。

じゃあ、このへんで。
次の earlybird さんのお話、楽しみにしてます!

Kaz


(この原稿に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW フォト・アルバム」
ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo229.htm )


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 連載第33回 / 「師走のリヴァプールより」 ― 

みなさんこんにちは!
ザ・ラトルズのビデオを見ながらレポートを書いております。年の瀬も
近づいていますが、いかがお過ごしでしょうか?
こちらもクリスマス・ムードいっぱいで、特に土曜日のシティ・センターは
クリスマス・ショッピングをする人々でごったがえしています。
木曜日は Late Night Shopping の日で、お店がなんと8時半まで開い
ている! 日本ではこれくらいの時間まで開いているのがフツウです
が、こちらは通常5時半で閉まってしまうのでとってもスペシャルなこと
なのです。
私もこの週末は喧噪から離れて、クリスマス・カード作りでもしようかと
思います。

クリスマスにちなんだイベントをひとつ。
先週末の日曜日にタウンホール近くで、Santa Dash というイベントが
行われました。
サンタクロースの格好をした人達が4000人以上集まってシティセンター
内5km のコースを走るというチャリティ・マラソン。ランナーがそれぞれ
思い思いのサンタクロースの格好で走っていて、トナカイ姿の子供の
乗った、ソリ型の乳母車を引いて走るサンタ姿のお母さんや、Everton
ファンらしい青いサンタクロースまでいていろいろ。
ゴール付近では、人工雪まで舞い散って、すっかりクリスマスといった
雰囲気でした。

しかもこれ、ギネスブック更新を狙ったものでもあるらしいんです。現在
の世界記録保持者が昨年ウェールズのニュータウンで行われたマラソ
ンで、その数が3445人ですので、ほぼ確実に記録を破ったと思います
が、正式な結果が出るまでは4〜6週間かかるとのことですので、少々
お待ちを。

今週忘れてはならないのが、12月8日のジョン・レノンの命日。私は、
昼間に催された追悼セレモニーを見に行きました。
11時のマシューストリートのジョン・レノンの像の前には、キャンドル、
絵画、花が添えられ、The Beatles Appreciation Society による写真の
パネルが設置され、多くの取材陣、海外からのレノン・ファンが集まり
ました。
リヴァプール大聖堂の Anthony Hawley 司祭が祈りを捧げ、リヴァ
プール市長のアラン・ディーン氏のあいさつがあり、群集の中には
『マージー・ビート』創始者のビル・ハリー氏の姿も見られました。

その後、場所を移してアルバート・ドックのビートルズ・ストーリーにて、
ジョン・レノンへのメッセージを書いたカードを白い風船につけて天国
のジョンに届くように青空へ放たれました。誰からともなく人々は
『 Imagine 』を口ずさみはじめ、なごやかな雰囲気の中でした。

残念ながらその他のイベントには行けませんでしたが、クレイトン・スク
エアではジョン・レノンの母校の生徒たちによる合唱、そして盲学校の
生徒たちが手話でビートルズナンバーの披露があったそうです。
夕方には、ピア・ヘッド向かいの St. Nicholas Church にてジョン・レノ
ンと深いかかわりの深いゲスト・スピーカーたちが思い出を語ったとき
いています。
また、12月14日まで毎日午後4時半から11時まで、George's Dock
Building に、ジョン・レノンの映像が写し出されるそうなので、これも必
見ですね。

25回忌ということもあり、ジョン・レノンの命日については新聞、テレビ
などでも多く取り上げられていました。日本ではどんなだったのでしょう
か。

今週行なわれたギャラリーのオープニングは、私の大好きなサウス
ポート出身のア−ティスト、Craig Atkinson の『 Please Hold the Line 』
展。去年の Liverpool Biennial の時に、プリンセス・ドックにあった
Loop Gallery で『 Ten 』という10人の抽象画家のグループ展が行なわ
れたときに、White Painting というシリーズが展示されていて、何層に
も分厚く白く塗りたくられた作品に惹かれるものがありました。
アーティスト・トークで、「無心に塗りたくって完成したキャンバスを見る
と、ひと塗りひと塗り過去の痕跡が今をつくっているんだ思うと、下の
層からにじみ出た油のシミや、表面にできたひび割れもいとおしく感じ
る、そうした過去の痕跡が今をつくっているんだなあと思う」と言ってい
たのが印象的でした。

今回の個展では、Whilte Painting シリーズの他、思わずクスッと微笑
ませるような、Craig のユーモアと愛情の溢れる最新のペインティング、
ライン・ドローイング、コラージュの数々が展示されています。作品を見
ていると、本当にこのヒトは絵を描くことが好きで好きでやめられない
ヒトなんだなあと感じます。
展示中の作品のほどんどが、ホームページでも見ることができます。
ホームページ:http://www.craigatkinson.co.uk 

また、『 Book 1 』という本が出版されました。100冊限定で、それぞれ
に異なる Craig のいたずら書きつき。私が購入したのは、縁起のいい
88番でした。
サインをお願いしたら、「ミナコへ。僕の本にムダ金を費やしてくれてあ
りがとう! Best wishes Craig 」とメッセージを書いてくれて笑えました。
写真は、Craig とガールフレンドの Joanne 。彼女のポートレートもホー
ムページ、そして『 Book 1 』に載っています。探してみてください!

この展覧会は、Liverpool Hope University の The Cornerstone
Gallery にて、1月13日まで開催されます。

 < The Cornerstone Gallery >
  Hope at Everton, 1 Haigh Street, Liverpool L3 8QB
  電話番号:0151 291 3997
  ホームページ:http://www.hope.ac.uk/cornerstonegallery   

それではまた来週!

ウエダミナコ


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/goldfish33_photo.htm )


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▽スカウスハウス・ニュース
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ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/goldfish33_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo229.htm 


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□■ 第229号 ■□

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