May 23 2006, No.251
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2006年5月19&20日>
 ▽寄稿:「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」
 ▼寄稿:「 Football a Go-Go...and Go!! 」
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼フロム・リーダー
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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今週の「ニュース」には、「リヴァプールのブリュワリー『ケインズ』がス
タウトを新発売」というトピックがあります。
僕はケインズのビターが大好きで、リヴァプールにいる間はほとんど
毎日、パブで注文します。
イギリス特有の「ぬるいビター」で、独特の酸味とコクと、マイルドなフ
レーヴァーがたまりません。鮮度やコンディションに影響されやすいた
めに、パブによって微妙に味が変わるのも面白いところです。時たま
「ハズレ」に「当たる」こともありますが…。

イギリスに行き始めた頃に僕が飲んでいたのは、ラガーかギネスでし
た。
エールやビターなんて、ぜんぜん美味しいと思えませんでした。ぬるい
常温タイプのものなんて、もうその存在自体が信じられませんでした。
それなのに、いつ頃から飲めるようになったのだろう…。

つらつら考えてみると、僕に「ケインズ」の美味しさを教えてくれたのは、
マシュー・ストリートの「ザ・ビートルズ・ショップ」のマネージャー、ス
ティーヴンだったことに思い当たりました。

彼とはちょくちょく「グレープス」で一緒に呑んでいたのですが、その頃
の僕はいつもギネスでした。カウンターに立っただけで中のおばちゃん
に「ギネス?」と言ってもらえるほどでした。
一方のスティーヴンは必ず、どんな時でもケインズです。僕はたまにラ
ガーも飲んでましたが、彼が違うビールを飲むのは見たことがありませ
ん。その頃はまだもうひとつのリヴァプールのビター「ヒグソンズ」も健
在でしたが、スティーヴンが飲むのはケインズだけです。それ以外は
まるっきり眼中にないようでした。

で、ある時、「ケインズってそんなに美味いのか?」「ほかのビターじゃ
ダメなの?」「ひ、冷えたのもダメ??」「…ふ〜ん、ケインズねえ…」と
いうやり取りの末に試しに飲んでみるとあら不思議、そのしみじみとし
た味わいに感激することになってしまったのです。
その日を境に、僕も立派なケインズ党になったというわけです。

96年か97年くらいだから、もう10年近くも前の話ですね。今この原稿
を書くまで、すっかり忘れてました。スティーヴンに感謝しないといけま
せん…といってもまあ、向こうも100%憶えてないでしょうけど…。

● ● ●

さて、5週にわたって連載して来た einstein さんの旅行記「 Football a
Go-Go...and Go!! 〜スペイン&イングランド フットボール日記」が、今
週で最終回となりました。

ヴァレンシアのサポーターなのに、元監督のラファ・ベニテスを追ってリ
ヴァプールまで行ってしまうなんて、ほんとにユニークな人もいるもんだ
なあと最初は他人ごとみたいに思っていたわけですが…。
ラファさんが昨年のチャンピオンズ・リーグに続いて今年もFAカップで
奇跡をプロデュースしてしまったことで、「うんうんそりゃ無理もないよな
あ」と深く納得してしまいました。
でも、einstein さんご本人は、連載第1回の中での以下のくだりを気に
していたみたいです。

 後から聞くと、シュートが30本もあったらしいです。
 それで決まらないのは、ラファのチームらしいというのか…。
 REDSファンの皆様ごめんなさい。ラファってたまに、こういう試合に当
 たることがあるんです。

それで、レッズがFAカップを制した翌日、「ラファに謝りたい」ということ
で、次のようなメッセージをNLWにいただきました。

 FA CUP獲りましたね!! これまで、RAFAに対して言っていたこと
 を撤回しなければいけませんね、私。
 試合が始まって、ウエストハムがドバイで合宿してきたって聞いて、
 元気一杯のベナユン(昨シーズンまでLIGAにいて、あの細い体で頑
 張ってましたよ!)を見てたら、今日は厳しいな〜って思いましたし、
 シャビは怪我明けで戻ってきたけど調子よくなさそうだし、キューエル
 もここ何試合かに比べて、また別人になっちゃたし…(日本人には朗
 報???)。
 2−3で、今日は諦めなきゃいけないなぁ…ってメモ取りながら下向
 いたら…、ジェラードのゴールでした…。まったく…ジェラードって…。
 2年連続でこんな試合見せられちゃったら、これからファンの人たち
 はどうするんでしょう? 大丈夫ですか? でも、だからREDSファン
 をやめられないのでしょうか???
 後半に出てきたモリエンテスはここで試合決めたらヒーローになって
 リバプールでの市民権も得られて、ドイツ行きも決められたのに、何
 も出来なかったですよね。結局、代表も“お留守番”組になってしまい
 ました。スペイン代表は純粋なFWが3人しかいないんですよ〜、どう
 しましょう…。
 多少のぼやきも入りましたが、RAFAに謝らないと…と思ってメールし
 ました(笑)。
 FA CUP優勝、おめでとうございま〜す!! 来シーズンは、プレミア
 シップ獲りたいですよね!

einstein さん、ありがとうございました。これからも、ヴァレンシアともど
もレッズをよろしく!!

                           ― Kaz (23/05/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2006年5月19&20日>
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*** 5月19日(金) *******************************

【ポールをサポート】
サー・ポール・マッカートニーが、妻のへザーとの共同声明で、別居す
ることになった発表しました。
このことについて尋ねられた弟のマイク・マッカートニーは、ポールの
力になるつもりだとコメントしています。
「ポールをサポートして行くつもりだよ、もちろん。たったひとりの兄弟
だしね」
「支えになってやれると思うんだ。ちょうど兄貴が僕にしてくれたみたい
にね」

マイクは今年初め、16歳のウエイトレスからセクハラで訴えられまし
た。その際、ポールや家族から全面的な信頼とサポートを受けたこと
に感謝しています。もちろん、法廷ではマイクの無実が証明されまし
た。

また、サー・ポールと共にLIPA( Liverpool Institute for Performing
Arts )を設立したマーク・フェザーストーン=ウィッティーは、こう語って
います。
「別れることになったっていう発表には、びっくりした。私はポールのこ
とを、根っからのファミリー・マンだと思っている。きっと辛いことだろう
ね」
「彼はちょくちょくリヴァプールに帰って来てるよ。家族に会ったり、ここ
(LIPA)での用事のためにね。リヴァプールにしっかり軸足を置いてる
んだ。本当に感心させられるよ、彼のそういうところには」


*** 5月20日(土) *******************************

【ケインズのスタウト!】
リヴァプールのブリュワリー「ケインズ」が、スタウトを新発売することに
なりました。
スタウトといえば、アイルランドの「ギネス」と「マーフィーズ」が世界的に
有名ですが、ケインズはこの2大ブランドに挑戦しようという意気込み
です。

ケインズの創業者ロバート・ケインはアイルランドのコーク出身なので、
このケインズのチャレンジはルーツに立ち戻る意味もあるのかもしれ
ません。
この新製品「ケインズ・クリーミー・スタウト」は、すでにケインズ直営の
パブで販売されており、好評なのだそうです。

現在のオーナー Sudarghara Dusanj は、新スタウトについてこう語って
います。
「違う味わいを出そうと思ったんですよ、私たちは。トラディショナルな
醸造法でのままでね」
「ぱっと見は今出回っている他のスタウトとおんなじかもしれない。でも
ね、エレガントでやわらかなんですよ。ブラック・ベルベットみたいな舌
ざわりでね、素晴らしくクリーミーで、芳醇で、チョコレートのような味わ
いがあるんです」
「そういう味わいなんですよ。大手が出しているスタウトってのは、苦い
か甘いかどっちかしかないですからね、私たちはその中間を目指した
んです」
「このブリュワリーはかつて、スタウトで評判を取っていましたからね。
その昔の味を復活させることにも意義はありますよね」

CAMRA( Campaign for Real Ale )のマージーサイド支部長、スティー
ヴ・ダウニングも絶賛しています。
「ケインズのクリーミー・スタウトは、このブリュワリーのファンタスティッ
クな新製品だと思いますよ」
「昔のケインズの素晴らしいスタウトの味を覚えてます。これはより飲
みやすいブリューになってますね。でもコクはあるし、ローストの風味も
いいし、個性的です」
「これなら人気が出るでしょうね、きっと」


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▽寄稿:「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」
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「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」 / Piki

 ― 第7回 ―

<4日目 〜 Dream Comes True 〜>

さて、いよいよ夢の実現の日、Anfield での観戦の朝が来た。
いつもどおりの朝食を Liz さんが用意してくれたが、違う点が。気を利
かせて、TVのチャンネルを sky sports に合わせてくれていたのだ。
多くの試合が行われる土曜ということだけあり、今日のマッチのプレ
ビューをたっぷり流していた。

ボリュームたっぷりの English Breakfast も3回目となると、不思議とそ
の量にもなれて、簡単に平らげることができる胃になっていた。人間、
いや生物全部だろうか、実に便利にできていると感心したものだ。

この日は今までの疲れもたまっていたので、午前中はウエダさんが教
えてくれたビーチへ散歩がてら行ってみることにした。
Liz さんからわかりやすい道を教えてもらい、早速出発。10分ぐらいで
着くとのことだったが…20分ぐらいかかった。そういえば宿の最寄駅へ
も Liz さんは2分で着くといっていたが、実際はその倍ぐらいはかかる。
う〜む、Liz さんは青年男子の我々の2倍の速さで歩くのか? 健康的
な方だ…。

それはさておき、ビーチにはウエダさんから聞いていたとおり、謎の銅
像が幾つも並んでいた(写真14)。
なんらかのイベントの一環だそうで、Liverpool の駅なんかにはその宣
伝ポストーが張ってある。それにしても100体もあると、ちょっと不気味
だ。中には砂に埋まっているのもある。潮の満ち引きによっては結構
埋まってしまう銅像が出て来るんでは? などと思いながら歩いた。

なにせ、ず〜っと向こうまで続いている長いビーチで、眺めもよく、ここ
も散歩するには丁度いいところだ。
土曜ということもあり、家族やカップル等、たくさんの人が訪れていた。
中心地から少し離れるだけでのどかな景色が広がり、こういったビー
チまであるとは、なんと Liverpool は住み心地の良さそうなところであ
ろうか。もちろん人によるだろうが、個人的には魅力いっぱいの地だ。

軽く散歩してきた後は宿の部屋に戻り、前日買ったサンドイッチを1つ。
朝食の量には慣れても、腹持ちがいいのは相変わらず。これで事足り
る。

さて、いよいよユニフォームを着て観戦モードになる。決戦の地へ乗り
込むときだ。スカーフはまだ昼過ぎなので、バッグの中にしまった。
Lizさん に見送られて、いざ出発。
すっかり観戦モードの私達を見て、満足げな顔で「楽しんできなさい」と
言ってくれた。

Merseyrail の Sandhills 駅から、Anfield 行きのバスが無料で出ている
とのこと。しかしそれはキックオフ2時間前からなので、試合前にもう一
度オフィシャルショップに寄りたかった私たちは、早めに City Centre
に出て、そこからバスで行くことにした。無料バスが到着するような時
間では、オフィシャルショップはごった返しているはずだと思ったのだ。

電車内にはすでに L.F.C のユニフォームを着た人や、ニット帽、スカー
フをしている人が何人か目に付いた。Anfield に向かうバスに乗ると、
更にその度合いが増す。そしていざ着いてみると、すでに大勢のファン
が駆けつけていた。Anfield 近くのパブなどはすでに大盛り上がりで、
人があふれている。すばらしい熱気だ。

さて、予定どおりオフィシャルショップに再び足を運び、土産物を物色。
丁度店から出たころにはサッカーバスが到着しているところで、それ
からまもなく店に対し入場規制がかかった。
さすがに世界的に有名なクラブだけあって、各地から多くの人が訪れ
るのか、店の前は大行列だ。ユニフォームにナンバーとネームのマー
キングを頼もうものなら、かなりの時間待たされるではなかろうか…。

早めに来てよかったとは思ったものの、買い物が終わると特にやるこ
ともない。
『 You'll Never Walk Alone 』のシャンクリーゲート(写真15)、今日も多く
の花が献げられているヒルズボロの祈念碑(写真16)をしっかり写真
に撮っておいた。

その近辺に大勢の人がいた。どうやら選手達を乗せたバスを向かえる
ために集まってるようだ。当然アウェーのチャールトンの選手が来たと
きはブーイングのお出迎えだ。

LFCの選手を他の多くの人々と拍手で迎えた後に、いよいよ夢が実現
する時、Anfield で『 You'll Never Walk Alone 』を歌う時が迫ってきた。

(つづく)


(この連載に関連する写真を、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo251.htm 


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▼寄稿:「 Football a Go-Go...and Go!! 」
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「 Football a Go-Go...and Go!!
        〜スペイン&イングランド フットボール日記」 / einstein

 ― 連載第5回 ―

3月13日(月) ******

〜 再び VALENCIA へ 〜

思いがけずバレンシア〜マドリード間の往復でバタバタしましたが、今
日は一日、バレンシアの町をゆっくり楽しむつもり・・・だったのですが、
早起きして朝から出掛けるところは、VALENCIAの練習場(・・・ホント
にバカです、私)。

前回、行けなかったので、今回は!! と決めていましたし、土曜日に試
合があって日曜日はお休みして、月曜日の今日は練習があるだろう
と・・・。
しかし、練習場に着いてみたら、人影まばら。平日だから? いえいえ、
今日もトップチームの練習はお休み、残念!!! やっぱり引きの弱い私。
それでも、下のカテゴリーの練習をしていましたので、しっかり『青田買
い』、スカウティングをしてきました。

午後からは観光に。
メトロに乗って地中海の海岸に行ってきました。もともと海っ子なので、
海は珍しくないもののやっぱり、海の近くにいると嬉しい。しかも、こち
らの海はくらべものにならないくらいお洒落で、風が強いもののジメジ
メした感じは無くて気持ち良かった!! 3月初め頃でも、水着で海に入っ
ていく人も。

海岸沿いにレストランやホテルが並んでいる端に「LA PEPICA」という
PAELLAで有名なヘミングウェーも通ったというレストランがあって、よ
うやく探し当てていったものの「今日は、もう入れないよ」とのこと。
その前に「海の家」みたいなレストランで時間を浪費したのが効きまし
た。

だんだんと日が暮れて、FALLES用の人形がライトアップされる町並み
の中を今回の旅を思い返しながら感慨深げに歩いていく・・・いえいえ、
あちらこちらでなる爆竹の音がそんなセンチメンタルな気持ちになるこ
とを許してはくれませんでした。
深夜12時過ぎというのに茜色をした夜のバレンシアから、バルセロナ
行きのバスに乗って帰国の途に。

バルセロナから始まった今回の旅。街の中に溶け込んだフットボール
を感じ、歴史を重ねていく重みと前へ進んでいくたくましさ、そして何よ
りもその事実を羨ましく思います。

念願だったラブリーでキュートなアンフィールドに足を踏み入れたこと
が何よりも収穫でした。旅の途中の忘れ物は、次に訪れる時の『約束』
として預けてきました。
必ず、必ずここに戻ってきます。それまで、待っていてね。

(おわり)


(この連載に関連する写真を、ウェブサイトの「NLW フォト・アルバム」
ページに掲載しています。あわせてご覧ください)
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo251.htm 


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 第49回 / 「 The Hanover Galleries 復活!」 ― 

みなさん、こんにちは。
今週はぐずついた天気が続いて、Ye Cracke 日和のないローキーな
一週間でした。

まずは今週の水曜日に、2003年に閉鎖となった後、伝説となっていた
The Hanover Galleries が復活しました。
私は今回初めて足を踏み入れましたが、昔来たことがあるような不思
議な感覚がありました。きっと過去に多くのひとたちから、
「とにかく素晴らしいギャラリーで、そのギャラリーにはね、真ん中に螺
旋階段があって。。。」
と繰り返し聞かされていたからでしょうか。

この日は、リヴァプール出身のアーティスト Anthony Brown による、
"100 Heads Thinking As One" というのプロジェクトのプレヴュー会。
これは、Liverpool Culture Company 主催による2007年のリヴァプー
ル市制800年記念のイベントの一環で、2007年1月から一年間をかけ
て、エコー&デイリーポスト本社ビル、ウォーカー美術館、セント・
ジョージズ・ホール、大聖堂、ナショナル・ミュージアム各館などで展示
されることになっています。

Anthony 自身、初めての個展を1991年に The Hanover Galleries で開
催したということもあって特別な思い入れがあり、閉鎖後、廃墟となり
つつあったこの場所を、このプロジェクトのアトリエにすることにしまし
た。
実際の展覧会はまだまだ先ですが、事前に予約をすればアトリエを訪
問することができます。
 Eメール: 100heads@emso.co.uk (Lorraine Brown宛て)

作品は、リヴァプールに深く関わりのある100名のポートレートで、単な
るペインティングではなく、よーく見るとバックグラウンドには、モデルと
なった人の写真や、エコーやデイリーポストなどの新聞の記事がコ
ラージュとなって散りばめられています。
John Lennon 、Brian Epstein 、Howard Kendall 、Kenny Dalglish など
の面々が飾られていました。そして元ラグビー選手で最近、リヴァプー
ル・カルチャー・カンパニーのCOOに就任した Jason Harborow (とっ
てもいい人でした!)、以前ゴールドフィッシュだよりでも登場した
Dean Sullivan (いつ会っても常にいい人です!)、そしてお兄さんの離
婚のニュース騒動直前の Mike McCartney が会場に訪れていて、自
分のポートレートを眺めていました。そのほかどんな面々がキャンバ
スに現れるのかが楽しみですね。

Anthony Brown の作品は、ポートレートのほかに、リヴァプールや
ニューヨークをモチーフとした、ポップな Doodle Series で知られていま
す。一瞬単純そうに見えますが、誰にもマネできるものではないんです
よ。
 Anthony Brown ホームページ: http://www.emso.co.uk 

木曜日は、World Museum Liverpool にて、リヴァプールの Jump Ship
Rat とロンドンの October Gallery が主催、Romunald Hazoume によ
る "ARTicle 14" 展がありました。
World Museum Liverpool といえば、先週、人身事故というショッキング
なニュースがありましたが、その日は何事もなかったように日常に戻っ
ていました。

博物館2階のスペースに、リヴァプールのアート支援団体 Metal
House Liverpool を中心に、ケンジントン、トクステス地域の学校やコ
ミュニティーグループの協力で集められた廃棄物を、アーティストの出
身地であるアフリカ、ベニンのマーケットに仕立てたインスタレーション
と、現地の写真の展示がされています。
タイトルは、多くのアフリカの憲法にあるとされる、暗黙の第14条、「自
分の身は自分で守れ」というもの。
明るくカラフルな作品のようですが、リヴァプールの奴隷貿易の歴史
や、現代の消費社会や、加工貿易に伴う労働者への搾取などディー
プな背景が潜んでいる展覧会です。
この展覧会は、9月3日まで。

 < World Museum Liverpool >
  住所:William Brown Street, Liverpool L3 8EN
  電話: 0151 478 4393
  開館時間:毎日午前10時〜午後5時まで 入場無料
  ホームページ: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml  


今週逃した魚をひとつ。土曜日にピアヘッドで、The Zuton's のフリーラ
イブがあって600人が詰め掛けたということを今日新聞で読んでショッ
ク!
London Carriage Works でのうのうとお茶している場合じゃなかったで
す。どうやらボーダフォンの携帯を使っている人たちだけに告知があっ
たようで、行けなくてとっても残念。これからもっとアンテナをはり巡らさ
なきゃです。


「今週のカフェ」は、11号でパフォーマンスでご紹介した(ちょうど一年
前ですね) Static Gallery にできた、Static Coffee Bar 。Berry Street
もしくは Roscoe Street から一本入った Roscoe Lane にあり、赤い扉
が目印です。
このところは、ギャラリーよりも建築関連のモデルを制作、事務所ス
ペースとして使われているようです。
カフェは、ゆっくり静かにモーニングコーヒーとトーストやクロワッサン
などの軽い朝ごはんにいいところです。インターネットのワイヤレスコ
ネクションも可能です。こないだ行ったときは、私の大好きなマーマイト
を切らせていたので、近々ちゃんと入荷したかチェックしに行かねばで
す。

 < Static Coffee Bar >
  住所:23 Roscoe Lane, Liverpool, L1 9JD
  電話:0151 707 1703
  ホームページ:http://www.static-ops.org  


それではまた!

ウエダミナコ


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish49_photo.htm )


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▼フロム・リーダー
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(リヴァプール旅行で「スカウス・ハウス」のサーヴィスをご利用になった
Y.K.さんからの素敵なお便りを紹介します。Y.K.さん、掲載にご快諾い
ただきありがとうございました!)

こんばんは。
念願のLIVERPOOL行ってまいりました!

VIRGIN TRAINの乗り心地はとてもよかったです。
テーブルのついた列車なんて初めて乗りました。
夜遅かったので不安でしたがON TIMEで運行していたし
ADELPHIホテルもすぐにわかったし何の問題もありませんでした。

行く前にずっとYahoo Weatherで天気を見ていたのですが
5/4からずっと雨マークだったので雨を覚悟していったのですが、
夕方まではなかなかよいお天気でラッキーでした。
Johnの家、Paulの家は思っていたよりもずっと狭かったのですが、
Mimiに追い出されたポーチってこんなとこだったんだ、と
とても感慨深かったです。
ただ、私たちは二人とも英語はあまり得意ではないのでガイドさんの
言っていることはほとんどわかりませんでした。
でもMenlove Ave.は想像以上に大きな通りで車がものすごい速度で
走っていて、この通り沿いでなかったらJuliaが交通事故に遭うことも
なかったんだろうな…と思いました。
日本なら50年以上も前の建物なんてほとんどないし、すっかり
様変わりしていますが、
地震もなく、湿気もすくないイギリスならではの昔ながらの風景にとても
感動しました。
(後略)

(Y.K.さんより)


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** リンク追加しました ******

ウェブサイトの「リンク集−日本語サイト」ページに
『フォグレス(http://www.fogless.net/)』さんを、
「リンク集−英語サイト」ページに
『 HeadSpace(http://www.eggspace.org/)』さんを追加しました。
どちらも、ミナコさんオススメのディープなアート・サイトです。よろしく!
http://scousehouse.net/links-japanese.htm
http://scousehouse.net/links-english.htm


*** スカウスハウス・ツアー2006 ******

“世界最大のビートルズまつり” International Beatle Week 観光のた
めの個人パッケージ「スカウスハウス・ツアー2006」の参加者を募集し
ています。この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
http://scousehouse.net/beatles/scousetour2006.htm


*** スカウスハウス通販 「ペンダント&リング」 ******

「ペンダント&リング」の通販ページをリニューアルしました。
新商品 "You'll Never Walk Alone" リングが入荷しています。
LFCファンのリクエストにお応えしての登場です。オーダーをいただけ
ると嬉しいです!
http://scousehouse.net/shop/silver.html


*** 語学留学生募集中 ******

リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish49_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo251.htm 


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□■ 第251号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本和雄 & 上田美奈子
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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