December 18 2007, No.325
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年12月18日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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<神戸ルミナリエ>に行ってきました。
ご存知のかたも多いと思いますが、毎年12月に神戸で行われている、
1995年の阪神淡路大震災の犠牲者の追悼と街の復興への願いが込
められた“光の彫刻”イヴェントです。
今年でもう12年ですから、地元の人間にとってはもうすっかりおなじみ
で、年末の恒例行事という趣があります。我が家では「ルミナリさん」と
呼んでいて、ほとんど初詣でみたいな感覚で参拝(?)します。
といっても、人ごみが苦手で出無精の僕は毎年必ずお参りするという
わけではなく、今年も正直言ってパスするつもりだったのですが…まん
まと妻の策略にはまってしまい、引きずられるようにして出かけました。

期間中は全国各地からとにかくものすごい数の人が押し寄せるこのイ
ヴェント、今年は12日間の開催で、なんと404万人を動員したそうです。
我々が行った日は最終日から3日前の土曜日で、予想というか覚悟は
していたのですが、いやはや、ほんっとうに信じられないくらいの人の海
でした。
後で知ったところでは、この日の来場者数はなんと66万2000人というこ
とでした。今、「この日」と書きましたが、5時半だか6時だかに点灯して
10時消灯ですから、わずか5時間ほどのイヴェントに66万人です。今
年一番の人出であるばかりか、過去3年でも最多記録だったようです。
その前日の30万人という数字だってすごいと思うのですが、66万人と
比べるとさすがに可愛く見えてしまいます。

5時すぎに到着したにも関わらず、光のアーチが並ぶエリアに到達す
るのに、1時間以上かかりました。僕らの少し後だと、「ルミナリエまで
2時間」の表示が出ていたそうです。
警察官や警備員の指示に従って、寒い中ゆっくりゆっくり迂回経路を
進むのは、そりゃあ楽しいものではありません。でも、文句を言う声は
まったく聞こえませんでした。何十万人もの人間が次から次へと押し寄
せるわけですから、これは仕方ないものだと、みんなが理解しているの
です。みんなえらいなあと思って、僕も我慢しました。そうなのです、み
んなが楽しむためには、みんながちょっとずつ我慢しないといけないの
です。
自分のエゴを取り下げてみると、このイヴェントのセキュリティ対策の
素晴しさに気がつきました。年々、確実に洗練されています。よくこれ
だけスムーズにオーガナイズできるものだと、兵庫県警や警備会社に
拍手したい気持になりました。

さて、肝心のイルミネーションですが、これはもう特別に書くことはあり
ません。例年どおりに美しい光の彫刻でした。
毎年デザインが変わっているそうで、うちの妻なんかは前の年との違
いを楽しんだりしていますが、僕にはどこがどう変わっているのかさっ
ぱり分かりません。毎年おんなじようにきれいだなあと思うだけです。

何十本かのアーチをくぐり終えると、終了地点の広場に、光の円形劇
場とでもいうような巨大なイルミネーションが出現します。フィナーレの
ようなものですね。ここでほとんどの人は、光の輪の中に入って、美し
さに見とれたり、写真を撮り合ったりするのです。

無数の電飾の柔らかな光に照らされたこの広場でいつも思うのです
が、この時この場所にいる人たちって、み〜んないい顔をしているん
です。家族連れや恋人同士だったり、友人と一緒だったり、あるいは
一人で来ていたり、仕事帰りだったり、遠くから観光に来た人など、実
にいろいろな人が集まっているのですが、どの顔もそれはそれは晴れ
やかで、清らかで、みんなすごく幸せそうなんです。
美しい光には、辛いことや悲しいことを忘れさせるようなナチュラルな
パワーがあるのだなあと、しみじみ実感しました。たくさんの人の幸せ
そうな顔を眺めていると、何もかもうまく行きそうな、素直で明るい気持
ちになります。

今年もまたここに来れてよかったねと妻と言い合って、会場を後にしま
した。なんだかとても気分のいい夜でした。その後はおでんの美味しい
小さな居酒屋さんに行って、やはり気分よく食べて飲みました。
案の定、二人ともついつい呑み過ぎてしまったです…。

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今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、先月に行われたプレミア
リーグの<ニューカッスル VS リヴァプール>とチャンピオンズ・リーグの
<リヴァプール VS ポルト>の写真を掲載しています。
観戦されたR.S.さんが提供してくださったものです。2試合ともリヴァ
プールの快勝で、試合内容も素晴らしく、レッズサポーターのR.S.さん
にとってはまさに理想的な旅になったことでしょう。
R.S.さん、ありがとうございました!
 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo325.html ≫

● ● ●

今週の「リヴァプール・ニュース」では、<リヴァプール・エコー>に掲載さ
れたリンゴ・スターのインタヴューを紹介しています。
リンゴは、1月12日に<エコー・アリーナ>で行われるコンサート<The  
Opening - Liverpool the Musical>に出演します。
2008年の<ヨーロピアン・キャピタル・オブ・カルチャー>のオープニング
を飾るこのコンサートには、リンゴのほか、デイヴ・スチュアート、ロイ
ヤル・リヴァプール・フィル、エコー&ザ・バニーメン、ピート・ワイル、
シャック、ザ・クリスチャンズなどが出演する予定です。
すべて抽選で一般発売がなく、すでに完全ソールド・アウトのこのイ
ヴェントですが、スカウス・ハウスでチケットを手配することは可能で
す。ご希望の方は、info@scousehouse.net まで、お早めにお問い合
わせください。

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お休みのお知らせです。
勝手ながら、メールマガジン「リヴァプール・ニュース(NLW)」は、来週と
再来週をお休みとさせていただきます。
次号(No.326)は、2008年1月8日の配信とさせていただきます。

どうぞよいクリスマスとお正月をお過ごしください。
みなさんにとって、素敵な2008年になりますように!

                          ― Kaz(18/12/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年12月18日>
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*** 12月18日(火) *******************************

【リンゴの里帰り】
来月12日、リヴァプールの<ヨーロピアン・キャピタル・オブ・カルチャー>
の幕開けとなるイヴェント<Liverpool the Musical>への出演が決まって
いるリンゴ・スターが、地元紙<リヴァプール・エコー>のインタヴューに
答えました。

デビュー後間もなくロンドンに移り住んだビートルズに対して、故郷を
捨てたという批判の声も当時のリヴァプールにはありました。
リンゴはそれについてこう語っています。
「街を捨てた裏切り者って言われたもんだよ。でも俺たちは仕事をしな
きゃならんかっただけでね。それがロンドンだったってだけのことなん
だよ」
「今の時代ならリヴァプールだろうがレスターだろうが、どこに住んでて
も仕事はできるんだがね。でもあの時代はそうじゃなかったから、“俺
たちを見捨てた裏切り者”みたいな罵声を浴びることになったんだ」
「でもしこりなんかないよ。俺たちは今でもリヴァプールのみんなに愛さ
れているんだから。俺たちはリヴァプールを貶すようなマネは絶対にし
なかったし、いつだってリヴァプール出身だってことを誇りにしていたし
ね」

キャピタル・オブ・カルチャーのオープニングでリンゴは、数千人のリ
ヴァプールの人々の前で、生まれ故郷をテーマにした新作のお披露目
を行うことになっています。
新作アルバムおよびシングルのタイトルは<Liverpool 8>です。リンゴが
生まれ育ったリヴァプール8区がそのままタイトルになっています。

「1月に戻るよ。リヴァプールの人たちと一緒に文化の年をお祝いする
ためにね」
「いいことだよね。キャピタル・オブ・カルチャーのおかげで、リヴァプー
ルのいろんなところにスポットライトが当たることになるからね」
「何度かファミリーのところに顔を出したことはあるよ。もうずいぶん
経ってるけど」
「歩きまわったこともあるよ。マドリン・ストリートやアドミラル・グローヴ
の家やら、いろんな場所に息子を連れて行ったんだ。父ちゃんが生ま
れ育ったところだぞってね。そしたらどこかのおばちゃんが俺の腕を
とって、こう言ったんだ。“あらまあ、ぜんぜん変わってないわね”って」
「俺は言ってやったよ。いや、ぜんぜん変わってるぞ、ここはどこだ? 
あれはどこに行った?」

新曲<Liverpool 8>の中でリンゴは、トクステス地区での少年時代のこと
を回想しています。彼がこれまで書いた中で、最も自伝的な歌です。
「タイトルはもう何年も前から俺の頭の中にあったんだけどね。で、
一緒に仕事をすることになったデイヴ・スチュアートに相談して、バイオ
グラフィーみたいな歌にしようってことになったんだ」
「歌詞は全部自分で書いた。だって俺の人生のことだからね。で、コー
ドは全部彼に任せたのさ」

「最初は船乗りになったんだ。スランドウドノに行くセント・テュディノ号っ
ていう船でね。毎朝10時に出て、夜の8時に帰って来る定期便さ」
「でも俺は大海に出たかったんだよ。だって近所の家庭じゃたいてい
一家に一人は商船の船乗りになってたからね」
「そういった沿岸船に乗ってても、組合に入ってりゃ大海航路に乗る
チャンスももらえるもんでね。そこまではよかったんだが、結局は5週
間でクビになってしまった。俺の態度が気に入らないってことでね」
「次に<H Hunt and Sons>っていう工場で働いて、それからロリーと
一緒にバトリンズに行った(ハリケーンズの一員としてスケグネスのリ
ゾート施設に長期間出演)」

「この歌は俺のちょっとしたミニ・バイオグラフィーみたいな歌なんだ。
それからはご存知のようにハンブルグに行って、後々シェイ・スタジア
ムでプレイする、と。俺たちはここでストップすることにした。ひとつの
ピークだからね。これは歌だからどっかで終わらさなきゃならん」
「そりゃ続けられんこともないけどね。だってビートルズが終わった後も
俺は生きてるし仕事もしてるんだから」


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第112号 / 「クリスマス・スピリット in Liverpool 」―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish112_photo.html ≫

こんにちは。
引き続きクリスマス気分を満喫しています。先週はショッピングの話題
でしたが、今週はコマーシャリズムから離れてよりクリスマスらしい雰囲
気を楽しみました。

土曜日。
先週と同様まずは<Living Market>に寄ってから、アルバート・ドックへ
散歩しに行きました。コロネードにはシンプルな白いクリスマス・リース
が飾られ、オレンジ色の柱とのコントラストがきれいです。
この週末のアルバート・ドックは「ヴィクトリアン・クリスマス」がテーマと
のことで、Maritime Museumの前では、おじさんが焼き栗を作ってくれ、
そして通りかかる人々のためにクリスマス・キャロルを歌ってくれる男
女がいました。3曲の中から<Hark! the Herald Angels Sing(天には栄
え)>を歌ってもらいました。なんだかいいものですね。

ドックの辺りをぐるっと回った後、帰宅の途中に休憩を兼ねて、少し暖
をとろうと決めてパブ<Baltic Fleet>に立ち寄りました。
この特徴ある建物は何度も見たことがあったのですが、入ったのは初
めてでした。地下で醸造している地ビール<Wapping Beer>をオーダー
して飲みました。コクがあって美味しかったです。ガストロ・パブとしても
好評なようなので、次回はトライしてみたいと思います。
 <Baltic Fleet>
 住所: 33 Wapping, Liverpool, Merseyside, L1 8DQ
 電話: 0151 709 3116
 ホームページ: http://www.wappingbeers.co.uk (パブ) 
         http://www.fydles.co.uk (食事)

♪ ♪ ♪

その晩は、Windsor Streetにある<The Grey>という以前はRoyal
Standardというアーティストのアトリエ&ギャラリーのあったところで、
ミュージック・オーガナイザー<Defcon>(ゴールドフィッシュ87号で登場
しましたね)主催のクリスマスパーティーに行ってきました。

まずはクリスマスのロースト・ディナーを食しました。
普通は七面鳥やチキンですが、ベジタリアン仕様でナッツ・ローストで
す。というとナッツがフライパンの上でゴロゴロとローストされるようなイ
メージが湧くかもしれませんが、違います! ミートローフみたいな形と
質感で、香ばしく、歯ごたえもよく、美味しいんです!
周りがパリッとして中がホクッとしたローストポテトやキャロット、パース
ニップ、茹でたブラッセルスプラウト、ブロッコリーをサイドディッシュに、
上からグレイビーをがーっとかけて頂きます。

食事がひと段落すると、次はビンゴ。番号にいちいち呼び名があるん
ですね、例えば『2ファット・レディーズ=88』みたいに。
勝ってもしょうもなさそうなのにもかかわらず、参加者は真剣に番号に
耳を傾けていました。私も含め。。。

その後は、1バンドにつき1曲のみのライブパフォーマンス。
フライヤーには、“A Tribute to Lee Hazelwood & Nancy Sinatra
performed by Top Local Bands”と、相変わらずどこまで本気か分から
ない告知がされていましたが、やっぱりギャグでした。
ラインアップは、Defconメンバーによるスペシャルユニットでは、古いカ
シオのキーボードのへっぽこリズムに乗ってPaul Tarpeyがボーカルを
とり、会場を沸かせました。
続くはa.P.A.t.T の実験的、奇妙でちょっぴりおどろおどろしさも漂う音
で面白かったのですが、1曲だけだったのが残念。もっと聞きたかった
です。
a.P.A.t.Tマイスペース: http://www.myspace.com/apatt

11時ごろにおいとましましたが、パーティーはまだまだその後も続いて
いたようです。
Defconはつい最近、<Defnet Media>という新しいプロジェクトを立ち上
げ、今後<artinliverpool.com>と共同で、定期的なポッドキャストの配信
を計画しています。第一弾がまもなく開始の予定です。いずれまた続
報をお伝えします!

♪ ♪ ♪

日曜日の晩は、<Liverpool Nativity>を観にいきました。これはテレビ
局BBC3で生中継された、観客を巻き込んだ野外パフォーマンス
Nativity play(キリスト降誕劇)ときいて、正直なところそれほど注目し
ていませんでした。モダンなアプローチでリメイクした、という謳い文句
がついても、このテーマを斬新にするにも限界があるんじゃないか、と
たかをくくっていたのです。
でも、このイベントに係わった友達からは「観に来てね!」と誘われ、リ
ヴァプール在住の日本人の友達も観に行くと言い、無神論者の友達か
ら電話がかかってきて「Nativity、何時にはじまるんだっけ?」と訊かれ
るにいたって、「一体どうなっているんだろう? これはちょっと違うかも
」と思いはじめ、結局William Brown Streetへ赴くことにしました!

この日は風も雨もない晴天でしたが、気温はかなり低く、おそらく零下
だったかもしれません。靴下2枚履きで帽子持参、マフラーをぐるぐる
巻きにして出かけました。
William Brown Streetの<World Museum Liverpool>から<Walker Art
Museum>にかけてのスペースに何千人もの人々が詰めかけ、前方に
はスクリーンを挟むようにステージが2つ組まれて、後方にも大きなス
クリーンがひとつ設置されていました。

この現代版キリスト降誕の舞台は、ベツレヘムではなくリヴァプール。
母となるMary(マリア:Jodie McNee)はリヴァプールはKnotty Ash出身
で、川向こうのSeacombのフェリーターミナルのカフェで働くウェイトレ
ス。お父さんのJoseph(ヨゼフ: Kenny Thompson)は亡命者。
彼らにメアリーの神の子の懐妊を伝え、導く守護天使のGabriel(ガブリ
エル:Geoffrey Hughes)はやさしいおじちゃん。
鬼の内務大臣(女優Cathy Tyson)は救世主となり世の中に革命を起
こす赤子が産まれるという情報を聞き、その子供は亡命者の子供では
ないか察知、亡命者を国から排除するための政策を通そうとします。

イエスの産まれる場所は馬小屋ではなく、なんとパブ<Dr. Duncan's>! 
ロールスロイスに乗ってやってきたスマートな格好だけどもコミカルな3
人の賢者(映画『フルモンティー』張りのダンスも披露してくれます)、天
使に連れられてやってきた羊飼いならぬホームレスの証人に囲まれ、
祝福されて赤ちゃんが産まれます。そこに迫害のサイレンが鳴り、
Mary, Josephそして生まれたばかりのイエスが当局に捕まらないよう
に、観客は彼らのために道をつくり、安全で自由な異国の土地へと旅
立って行くのを見届けます。。。

部分的には映像で、フェリーやSt Nicholas Church、St George's Hallな
どのリヴァプールの様々な風景で撮影されたシーンがあり、生の舞台
と切り替わります。
何がすごいって、ほとんどのシーンが一発撮りなんですね。出演者、撮
影クルーともにさすがです。

キャストは、ほぼみなリヴァプール出身または拠点の俳優、女優、アカ
ペラ合唱団のSense of Sound、LIPAの学生、Royal Liverpool
Philharmonic Orchestraなど300名が出演。
川向こうからリヴァプールへ降り立つシーンで、フェリーの船頭に
<Ferry Cross The Mersey>を歌った張本人Gerry Marsdenもちょろっと
登場しています。
観客は、パントのようにノリノリの反応で、悪者がでてくるとブーイング
を投げかけて、盛り上げます。

使用されたサウンドトラックは、Beatles、Teardrop Explodes、George
Harrison、John Lennon、Shack、Cast、La's、Ian McNabb、Echo & The
Bunnymen、Dead or Alive、Zutonsなど、すべてリヴァプール産の楽曲
が巧みにしっくり織り交ぜられていました。

George Harrisonの<My Sweet Lord>では会場からも「ハレルヤ〜」と
大合唱、赤子を探して殺そうと決意する内務省大臣の歌うDead or
Aliveの<You Spin Me Round>は怖いほどハマりすぎでした! イエスが
生まれたシーンではBeatlesの<Here Comes The Sun>(息子のSonと
引っかけた?)、生まれたあとは<Lady Madonna>(マドンナ=マリア)
など。

あと、久しぶりに聴いたShackの<Comedy>は改めて名曲! これを素
晴らしく歌ってくれて嬉しかったです。この街から生まれたポップソング
で十分ストーリーが組み立ってしまうのには驚かされます。そして、多く
がタイムレスで美しいメロディーです。

素晴らしい音楽とパフォーマンス、そして観客が一体となって作り上げ
た楽しい舞台でした。
そして、本当のクリスマス・スピリットに少し触れられた気がします。
このショーは、ウェブ上でも観られます(英国内のみですが…)。
Liverpool Nativity:
http://www.bbc.co.uk/iplayer/page/item/b008j2lq.shtml

この番組の収録が終わったあとになりますが、最後に<You'll Never
Walk Alone>が全員で歌われました。
観客はもちろん、手持ちのマフラーを広げてました。隣のおじさんはトラ
ンミアのスカーフでした!

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
12月31日
今年の大晦日は花火はありません。その代わりに、リヴァプール大聖
堂(アングリカン)では厳かなフリーイベントが行われます。
<Love & Joy Gospel Choir>によるパフォーマンスの後、午前0時には、
重さ14.5トンの鐘が12回鳴り響き、12本の大きなキャンドルに火が燈さ
れます。
この日はアングリカン大聖堂とメトロポリタン大聖堂のリーダー、市議
会リーダーのWarren Bradley、Paul Clark市長が出席する予定です。
詳細はこちらから。
http://www.liverpool08.com/News/NewYearsEveAtLiverpoolCathedral.asp

1月3日〜5日
<Fresh Festival>
2008年最初のイベントは、Fresh Festivalから。エレクトロニカ、ジャズ・
アコースティック、エクスペリメンタル、フュージョン、ヒップホップ、ドラ
ム・ン・ベースなどのジャンルのライブが、Bumper、Magnet、
Philharmonic Hall、Resident's Lounge (Hope Street Hotel)で行われま
す。
フェスティバル・パス(£10)でほとんどのライブアクトが観られるそうで
す。 
Fresh Festival ホームページ: http://www.fresh-festival.co.uk

それではみなさん、楽しいクリスマスをお過ごしください!

ミナコ・ジャクソン♪

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▼スカウスハウス・ニュース
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詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
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います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、特派員ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish112_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、R.S.さんに提供していただ
いたLFCマッチの写真を掲載しています。
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□■ 第325号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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