September 09 2008, No.355
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「英国紀行2008春」 ▽フロム・リーダー ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ リヴァプールから戻りました。 《International Beatle Week》、今年も盛り上がりましたよ。毎年のこと ではありますが、目が回るほど忙しいけれど、それ以上に楽しく充実し た1週間でした。 おかげで、疲れも時差もまだしっかり残っていますが…。 今年は《Mathew Street Festival》の野外ステージが復活、6つの会場 はどこも大勢の群衆で埋め尽くされました。 インドアの会場も相変わらず大盛況で、正式な数はまだ発表されてい ませんが、日・月の2日間だけで最低でも35万人の人がリヴァプール のシティ・センターに集まったということです。 地域への経済効果は2000万ポンド、つまりおよそ40億円(!?)だと 新聞記事にありました。 今年スカウス・ハウスがエントリーした<The Aspreys>のギグも大好評 でした。数えきれないほど多くの人から、「君らが今年のナンバーワン だ!」という嬉しい言葉を聞きました。 合計で7本行われた彼らのギグは、回を重ねるにつれ、オーディエン スの数がどんどん増えて行きました。何人かはもうすっかり顔なじみで す。 そしてクライマックスとなった日曜深夜のアデルフィ・ホテルでのギグは 、演奏が始まる前からぎっしり超満員。一種異様な熱気に包まれまし た。それほどせまい会場ではないのに、ぎゅうぎゅうに詰めても収容し きれず、外の通路まで大勢の人が溢れていたそうです。 その一方で、同じホテル内にある巨大なボールルームは、超有名バ ンドが演奏しているにも関わらずガラガラ…まったく、信じられないこと が起こっていました。 もちろんライヴは大盛況。アスプレイズのメンバーたちにとっても、僕 にとっても、とびきりマジカルで、ミラクルな夜になりました。 実際のライヴはどんな感じだったか、少しですが映像があります。ぜ ひご覧になってみてください。 (コンパクトのデジタルカメラでの撮影です。でもサイズが結構大きい ので、読み込むのに時間がかかります) http://scousehouse.net/beatleweek/TheAspreys_BW08_GIG06_01.MOV http://scousehouse.net/beatleweek/TheAspreys_BW08_GIG06_02.MOV http://scousehouse.net/beatleweek/TheAspreys_BW08_GIG06_03.MOV 写真はこちらです。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo355.html まったくの初出場でこれだけのムーヴメントを巻き起こしたバンドを、 僕は知りません。 「かなりイケるだろう」とは思ってましたが、まさかこんなことになると は…。 前号にも書きましたが、アスプレイズのメンバーたちは、並々ならぬ決 意でこのBeatle Weekに臨みました。 リヴァプール入りした後も、過酷なスケジュールをこなしながら(原因は ほとんど僕なんですけど)、本当によくがんばっていました。 その努力がしっかり報われたということだと思います。リスペクトの気 持ちや、人柄の良さはちゃんと伝わるものですね。 世界のひのき舞台で、ただの無名の新人バンドから、あっという間に 超有名人気バンドになったアスプレイズ。 間違いなく金メダル級の活躍だったと思います。最高に素晴らしかった です。ありがとう! ● ● ● おなじみのS.H.さんが、アスプレイズのBeatle Weekでのライヴ映像を YouTubeでリサーチしてくださいました。 今週の「フロム・リーダー」コーナーをご覧ください。 S.H.さん、いつもありがとうございます! ● ● ● 宮本裕司さんの連載「英国紀行2008春」は、今週で最終回です。 ポール・マッカートニーの《Liverpool Sound》公演を含めて、ご旅行の 始めから終わりまでを、8回にわたって綴っていただきました。 何が起こったかということだけでなく、宮本さんご自身が感じたことや 考えたこと、英国や旅で出会った人々への思いが、素直に表現されて いるところが、なんといっても魅力的でした。 一緒に旅をしているような感覚で(実際に何日かはご一緒したわけで すけど)、僕自身もとても楽しく読ませていただきました。 みなさんはどうお感じになったでしょうか? ぜひご感想を info@scousehouse.net までお寄せください。 宮本さん、ありがとうございました! ● ● ● 特派員レポート「ゴールドフィッシュだより」は、今週はお休みとさせて いただきます。 ミナコさんの都合というよりはどちらかというと僕の都合です。すみませ ん! ― Kaz(09/09/2008) ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「英国紀行2008春」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「英国紀行2008春」(第8回・最終回) / 宮本 裕司 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo355.html ≫ 【2008年6月3日(火)】 旅も終盤に入ってきて、疲れがたまってきました。 早起きしようと思いましたが、朝は9時過ぎにしか起きられなかったた め、朝食はパスしました。 イギリス最後の日にイングリッシュ・ブレックファーストを食べることが できず残念。 ホテルをチェックアウトして、Russell SquareからPiccadilly Lineに乗り、 そのまま乗り換えなしでヒースロー空港へ向かいました。 海外旅行の際に、空港、特に出国ゲートに着くと、「日本に帰らないと いけない」という、猛烈な悲しみが襲ってくる人が多いそうです。 私の場合はそんなこともなく、また近いうちに来る(自分ではそのつも り)ので、「今回のイギリス旅行を仕事のモチベーションにして、当面は 日本で一生懸命働いてお金を貯めようか」という気分になります。 そうは言いつつ、昨年は3回もイギリスに来てしまったので、1回のイギ リス旅行で維持できるモチベーションの期間が短くなってきました。 空港では昨年同様、厳重なセキュリティ・チェックが行われており、靴 を脱いだり、何度もパスポートチェックが行われたりで、イギリスからの 出国はとても面倒で時間のかかる手続きが必要になってしまいました。 早く、昔の平和な良き時代のイギリスに戻って欲しいです。 毎日睡眠時間3時間くらいの生活が続いたので、かなり疲れました。 帰りの便がエコノミー・クラスだったら、機中で過労死(?)していたか もしれません。 オフ・ピークだったため、エコノミー・クラスも座席は1/3しか埋まってい なかったので、結構楽だったかもしれませんが。 帰りのプレミアム・エコノミー・クラスのフライトも相変わらず素晴らしく、 松花堂弁当をいただいた後はすぐ眠くなってしまい、あっという間に朝 食の時間になってしまいました。 成田空港に到着したのは、定刻通り翌朝の9時。 全てにおいて満足のいく機内サービスでした。 次もまたヴァージン・アトランティック航空に乗りたいと思います。 【2008年6月4日(水)】 9時に成田空港に到着しましたが、ピーク時でなかったため入国審査 もスムーズで、9:45には成田エクスプレスに乗れました。 今までで最短記録です。 家に帰って、PCを開いて写真の整理をしていると、先日会ったばかり なのに、SandraやRoy、Sujiに会いたくなりました。 友達と会うことが、今回の旅で一番楽しかったです。 大切な人たちを大切にし続けたいと思います。 留学して、感動したとしてもその感動を十年一日のごとく大切にし、そ の人間関係をずっと維持できる人はごく稀にしかいません。 それはごく自然なことであり、それぞれの人にそれぞれの事情があり、 みんなそれぞれの場所で、それぞれの価値観で生きていくからです。 たとえそうであったとしても、共に笑い、共に感動を分かち合ったあの 瞬間は、特別なものであったと私は信じたいです。 イギリス、特にSandraとRoyの牧場にステイしていた間、私はストレス のない環境で、非常におおらかで、細かいことは何も気にしないひとと きを過ごしました。 ネットもコンピューターも音楽もない生活だというのに、何の不便も感じ ず、本やCDや楽器も欲しいとは思いませんでした。 エイプリル・フールの起源には諸説ありますが、インドだという説があり ます。 3月末まで奥地で修行して悟りを開いた僧侶が、4月1日に下界に戻る と、また俗物に戻ってしまったという故事が由来だと言われています。 おそらく日本で、私はいつもの自分に戻ってしまうことでしょう。 ですが、日本には日本にしかない家族や仲間や友達がいます。 それもまた現実であり、大切にしなければならないものです。 またイギリスへ帰ってくれば、懐かしくて美しくて、緑豊かなイギリスが やさしく私を包んでくれることと思います。 イギリスは私にたくさんの喜びと幸せを与えてくれます。 だから私はこれからも旅を続けるでしょう。 2008年12月27日から、13回目のイギリス旅行を予定しています。 昨年末のように、ロンドンでホームステイするか、別の街でホームステ イするか、あるいは全く違った形の旅になるのか、それはまだ私にも わかりません。 (おわり) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo355.html ≫ ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・リーダー ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 今回ビートル・ウィークに参加できませんでしたので スカウスハウスが送り出しましたThe Aspreysを日本で YouTubeを使って追っかけてみました。 最初に行ったのはYouTubeのサイト http://jp.youtube.com/ に行きましてThe Aspreysと入力しました。 そうしますと日本での演奏も出てきますので This week(今ならThis month)を選びました。 そうしますと、一部関係ないものも出てきますが、ほぼ ビートル・ウィークのThe Aspreysの映像だけになります。 この状態で下記のThe Aspreysのサイト内にあります フライヤーの裏のスケジュールを見まして以下で出てきますと 映像の日程の参考にします。 http://music.geocities.jp/theaspreys/as_ukchirashi_ura.jpg 最初にアップされましたのはbeatlewebさんという51歳の イギリス人の方がThe Aspreys Cavern Club Liverpool August 2008 ( 1 )から(4)を載せました。 http://jp.youtube.com/watch?v=GYMLyPN2imY http://jp.youtube.com/watch?v=zZmIV6OU1Ro http://jp.youtube.com/watch?v=XeKX2UyKHiE http://jp.youtube.com/watch?v=TO87xMG2tAg メンバーの緊張具合から初日の物かと思います。 続いて同じ方がThe Aspreys Cavern Pub Liverpool August 2008を(3)までアップしました。 http://jp.youtube.com/watch?v=f-NZZ8R76MU http://jp.youtube.com/watch?v=JwB4SHf1hPE http://jp.youtube.com/watch?v=Rc81Q0IcgT8 この場所はスケジュールで1回しかありませんので 24日午後1時となります。 その後、eastsheenscouserというページを開いてますjohnさん という42歳のイギリス人の方がThe Aspreys - It Won't Be Longを 載せました。 http://jp.youtube.com/watch?v=r2zFQsZ8WsE 24日の演奏で、場所はアデルフィーホテル(日にちと外の明るさと 予定表から考えてクロスビールーム)です。 そしてイギリスのミュージシャンが開いていますThePersuader2007 というページにThe Aspreys.Anytime at all.が載せてあります。 http://jp.youtube.com/watch?v=qvAMZAvCar4 場所に関しましては、AspreysのジョンことLenny#さんと リンゴことあんちゃん・☆ さんのブログにアデルフィーホテル クロスビールームでのミッドナイトと書いてありました。 9月7日現在ではこれだけで私も含めまして行けなかった人には 物足りないですが、これからアップされるのを待つしかありませんです。 丁度記載した順番が時系列にも合いますのでThe Aspreysの 変化!?も見て取れるのではないでしょうか? また、見て来た方には思い出に浸るのに良いのではないでしょうか? S.H. ≪ S.H.さんのブログ: 「ビートルズ好きはお断り!!」 http://thebeatles.blog.so-net.ne.jp/ ≫ ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** リンク追加のお知らせ ****** ウェブサイトの「リンク−日本語サイトページ」に、『ファブト』を追加しま した。ビートルズのメンバーの魅力が、手書きのイラストで表現されて います。ぜひ訪れてみてください! http://scousehouse.net/links-japanese.htm http://masa21-gou.ddo.jp/Beatles/modules/pico/ *** LFCチケット・ニュース ****** 9月13日にAnfieldで行われる<LFC vs Manchester United>のチケット が1枚あります。座席はメインスタンドMEブロックの3列目。ご希望の 方は、info@scousehouse.net まで、お早めにお問い合わせください。 また、Anfieldで行われるチャンピオンズリーグ・グループリーグの観戦 チケットの予約を受け付け中です。詳しくはウェブサイト内「スタジアム へ行こう!」ページの「お知らせ」欄をご覧ください。 http://scousehouse.net/football/stadium.htm *** スタジアムへ行こう! ****** ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページを、新シーズン用にリ ニューアルしました。 フットボール観戦やスタジアムツアーをご希望の方はぜひお任せくださ い! http://scousehouse.net/football/stadium.htm *** リヴァプール語学留学:リニューアル ****** ウェブサイトの「リヴァプール語学留学」ページをリニューアルしました。 おなじみのコミュニティ・カレッジに加えて、私立の語学スクールLILAと も新たに提携することになりました。長期でじっくり学べる学生の方に はコミュニティ・カレッジが、まとまった期間を留学に充てられない社会 人の方にはLILAがおすすめです。 スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を 持つスタッフが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前 はもちろん、入学後のサポートについても安心してお任せください。 http://scousehouse.net/study/index.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー をアレンジしています。 ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** 「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して います。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある いは英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽今週のフォト ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 今週の「NLW フォト・アルバム」ページに、連載「英国紀行2008春」にち なんだ写真(宮本さん提供)と、《International Beatle Week》での<The Aspreys>の写真を掲載しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo355.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 毎週火曜日発行 *** □■ 第355号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本和雄 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◇Eメール info@scousehouse.net ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行していま す。配信の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイト からどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ◆カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/3487.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2008 Scouse House |