皆さん、はじめまして。私は earlybird といいます。
このたびメルマガにリバプール訪問の顛末を書かせていただくことになりました。
私はこの5月、初めて訪ねたリバプール・Anfield Road Stadiumで、レッズのリーグ最終戦を観ることができました。この旅を実現するにあたって、スカウスハウスのKazさんにはたいへんにお世話になりました。
海外旅行に馴れている訳でもなく、フットボール観戦も初めてという初心者にとって、Kazさんのサポートはとてもありがたく心強いものでした。メルマガの記事の依頼をいただき、ささやかな恩返しができればと思い、お引き受けしました。
リバプールという街に興味のある方、レッズが大好きで、いつかはAnfield に行ってみたい、でもいまひとつ不安だ…と思っている方の後押しになればと思っています。
第1話 <思い立ったが Anfield >
私は、とある医療機関に勤めています。
東京で働く多くのヒトと同じように、夜明けとともに起き、長時間満員電車に揺られて職場に通い、家路につくのは暗くなってから…という毎日を送っています。
earlybird というペンネームは、朝暗いうちからゴソゴソ起きだしていることから思いついたのですが、遠距離通勤のために仕方なくそうしているだけ。ホントは早起きは大の苦手です(実はもう1つだけ、早起きできる理由があるのですが)。
職場では色々な相談を受ける一方、いろんな部署のスタッフの愚痴や不満を聴くことも多く、顔はにこやかに笑っていても、おなかにはけっこうストレスを溜めていたりします。
誰しも日常生活を離れたい、満員電車や日々の業務から解放されて、思いっきりリフレッシュしたい! という気持ちはあると思いますが、渡英直前の私もかなり逃避願望がたかまっていました。職場と家とを往復する品行方正(?)な毎日のお蔭で、かなり無理がきていたのか、しょっちゅう風邪は引くし、ストレスでいつもイライラ、落ち着かない状態でしたから。
そんな私の唯一の楽しみは、週末&ミッドウイークのサッカー観戦(寂しい〜)。
今シーズンからラファ・ベニテス監督が指揮を執り、スペイン人選手も加入して、変貌を遂げつつある Liverpool FC(レッズ) から目が離せなくなり、かなり力を入れて応援するようになりました。
熱血キャプテンのジェラードやパワフルMFのリーセ、ユーロ得点王のバロシュらが成長してきたところへ、スペイン期待の星シャビ・アロンソやルイス・ガルシア、去年のCL得点王のフェルナンド・モリエンテスも加わって、これから一体どんなチームに変わっていくのか、俄然期待がふくらんできたのです。
また、Anfield Road Stadium の独特の雰囲気にも惹かれました。サポーターの『 You'll Never Walk Alone
』の合唱に迎えられて、ピッチに立つ気持ちはどんなものでしょう。レッズの選手ならば、世界がオレらの味方や! みたいな感覚でしょうし、アウエーの選手ならば、身もすくむ緊張感を味わうのかもしれません。
ファンならずとも、いちどはあの場の雰囲気にふれてみたいと思うものでしょう。いつしか Anfield は、私にとって憧れのスタジアムとなったのでした。
現地に行った方からの、『いちど体験してみないと!』とのお勧めの言葉。そして、既に移転が決まっており、かの地で観られるのも後2シーズン余という切迫感。加えてアウエーの成績はぱっとしないけれど、Anfield
では見違えるようなゲームを見せてくれることも。やっぱり今のうちに、一度行ってみるのもいいかな…という気持ちがつのってきました。
ところが…02年W杯からのにわかファンである私は、サッカーの試合に足を運んだことがありません。まして、事情も分からないイギリスで、どうやってチケットを入手するのか?! そもそも、まとまった休みをとらせてもらえるのか(帰ってきたら席がなかったり…)、お金はどうするのか、英語もおぼつかないのにちゃんと
Anfield に辿り着けるのか…。
こうした問題が壁となって立ちはだかり、なかなか踏ん切りがつきませんでした。
そんな感じでかなりグズグズ迷っていたのですが、私の心中を察したのか、同僚の1人が、
『リフレッシュしてきなよ! 人生、いつどうなるか分からないんだから!』
と、力強い言葉をかけてくれました。
(そうだ、何があるかわからないから、今しか出来ないことをやってもいいんだ…)
彼女の一言に背中を押されて、私は Anfield に行く決意をかためたのでした。
(つづく)
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